東京でとって食べる生活

マズイと噂のキンクロハジロは魚の味がした

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海鴨は美味しくない。

これは鳥猟をやるかたの中でおおむね共通の認識です。

「海鴨とはなんぞや?」という方に説明しますと、鴨には二種類おりまして、

まず陸鴨、マガモやカルガモなどが属します。
尾が水から浮いてるのが特徴。雑食だが陸にあがって稲やドングリなど植物性の食べ物をとることが多い。

陸ガモ(狩猟読本より引用)

次に海鴨。尾羽が水から浮いています。
こちらも雑食ですが潜水ができるため水生植物や魚類をとって食べるそう。

以上の二種類がおりまして、一般的に販売され食用にするのは前者の陸鴨、スーパーなどで売られているアイガモやアヒルもこちらに属します。

対して、海鴨はめったに販売されません。猟師の間では「海鴨は美味しくないからとらない」という方が多いです。

今回は、そんなあまり食べられていない海鴨の一種である「キンクロハジロ」を運良く内地の河川でゲット。

キンクロハジロ(Wikipediaより引用)

どれだけマズイのかチャレンジする機会を得る事ができました。

さて、ニ週間ほど冷蔵庫で熟成させてみましたのがこちら。
※熟成がちょっと長すぎました、1週間でよかったかもしれません

名前の通り金色のおめめに真っ黒なボディをしており、冠羽と呼ばれるロン毛をなびかせているのが特徴。

さくっと羽毛をむいて解体してみました。

鴨と同じで胸肉がボリューミー、またスナズリが発達しているのが印象的でした。(中身は黒い泥のような気味の悪い何か)

今回は胸肉を料理していきます。

熟成が長すぎたのか熟成香が強くなりすぎたため、ショウガ・しょうゆ・みりんで濃い味付けの照り焼きにしてみます。

さっそく食べてみましょう。

口に入れてすぐはカモらしい旨味を感じるのですが…、

これが噛みしめると変化

「メザシの丸干し」のような魚介の味?がします。魚の旨味と、内臓の苦味のようなものがブワッと口の中に広がる感じ。

確かにカモとしての美味しさはハズレており、残念ですが美味しくないと言えます。

酒のアテとしては良いのではないでしょうか。魚と鴨が一緒に味わえます(笑)

個人的には、美味しいor美味しくない、というよりも「面白い」というのが素直な感想です。

ちなみに余談ですが、別の機会で鍋にして食べた事がありまして、

スキヤキみたいにして食べましたが、こちらは動物くささが強烈でまともに食べられたものではありませんでした。

生姜をメチャクチャきかせて何とか完食しましたが、ハードな味わいでした。


○まとめ

キンクロハジロは魚味の鴨という不思議な味わい。

面白い味だとは思いますが人を選ぶ味で、好きな人でも沢山は食べられなさそう…。濃いメの味付けの料理で正解かもしれません。あと少量で満足できる味なので、人が集まる場所で消費しちゃうのがおすすめだと思います!

■キンクロハジロ
カモ科ハジロ属。ロシアなど北部で繁殖したのち、冬期の寒い時期だけ日本に飛来してくる。海鴨だが雑食で魚や昆虫・カエルなども食べる。海辺の河川に群れで休んでいる姿をよく見るが、場合によっては内地の河川や池にいることも多い。

【注意】
本種は鳥獣保護法により保護されております。とるには狩猟法にしたがう必要がありますのでご注意ください。

 

【おまけレシピ】キンクロハジロの照り焼き

【材料】
キンクロハジロの胸肉 x1羽ぶん
しょうゆ x適量
みりん x適量
チューブしょうが x適量
食用油 x適量

【作り方】
1.
キンクロハジロは羽むき→羽毛あぶり→精肉を行います。
今回は胸肉を使用するため、取り出し一口大にそぎ切りにしておきます。

2.
フライパンに食用油をしき、強火で胸肉を炒めます。
両面に軽く焦げ目がついたら一度皿にあけます。

3.
フライパンでタレを作ります。しょうゆ1、みりん1、しょうがたっぷりあけ、強火でアルコールを飛ばします。半分くらいに煮詰まったところで弱火にし、焼いた鴨肉を投入。照りを出したら完成です。

 

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