東京でとって食べる生活

ムクドリをデコイ猟でとってみる

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ひょこひょこと地面をついばんでる小鳥、ムクドリ。

クチバシと足がなぜかビビッドオレンジでよく目立ち、ついついその愛らしい仕草を観察してしまうのですが、見かけるたびに気になることがひとつ。

ムクドリは美味しいのか?

野菜を食べて嫌われるヒヨドリと違い、ムクドリは歩いて昆虫を好んで食べる鳥です。

この両者で味に違いはあるのだろうか?
また食性の似たハトとは同じ味なのだろうか?

気なりすぎて、見かけたらついついストーカーしてしまうほど。(鳥相手ならセーフ!)

前述のとおり虫を食べる益鳥なので、すすんでとりたい鳥ではないのですが…ここは試しにとって味見をさせてもらいましょう。

これでマズければ、今後は心おきなく見逃してあげられるというものです!

捕獲にはエアライフルを使います。ムクドリはねぐらを持つためかだいたい同じ場所に群れがおり、そこさえ把握してしまえば比較的とりやすい鳥です。

ねぐらっぽいところ

問題は群れをどうやって寄せるか?

今回はキジバトのデコイ(おとりの人形)を使ってみました。

キジバトのデコイ

簡素なつくりですが、遠目に見るとヒトでも騙されます。とりわけシルエットで対象を判断する鳥はけっこう騙されてくれるんだそう。

これでムクドリたちが、

「あの神経質なハトパイセンがいるんだから安心だな!」

みたいなノリできてくれるとよいのですが…

ということで、ムクドリをよく見かけるスポットにハトデコイを二個設置、

あとはヤブの中に隠れてひたすら待ちます。

しばらく待っていると、キジバトデコイの効果か?あっさりと目の前の木にムクドリが留まってくれました。

あとは、はやる心を穏やかに…ただただ静かに当てるのみ…!

ムクドリ、ゲットだぜ!

あっ、間違えました。こっち!

狙い通りゲット。この日は同じ場所で二羽をとることができました。

デコイの効果はあったんじゃないでしょうか。

というのも、いちどトイレに席を立ったときに、デコイをそのままにしたのですが…戻るとびっくりデコイ周りの木にムクドリとスズメが鈴なり!

これは「きいてる」ハズ!

ちなみにアマゾンでも売ってました。流石ホント何でもありますね。興味ある方はおためしあれ。

置きっぱなしにして、足元がフンだらけになったり、他の猟師さんに穴だらけにされても責任とりませんのでよしなに。

さて、とったムクドリは腸抜きなど下処理は特にやりません、小さいので何もしなくても冷えるでしょう。さくっと持ち帰り調理していきます。

というわけで台所ワ~~プ、

持ち帰ったムクドリの羽を剥いていきます。

羽をむくむくムクドリ~

ムかれドリになりました

丈夫なゴム質の皮膚と、脂肪のないスリムボディが特徴的。スズメやカラスと似ています。

となると皮が硬いかもしれない?比べるべくもう一羽は皮ごと剥いてみることにしました。

むくむく皮ムかれドリ、

さて、皮の有無で味に変化はでるのでしょうか。

お次はモツ抜きからのスナギモチェック、

内容物はトウモロコシのような穀物と…、なんだろう落ち葉とか…ムシ?ちょっぴり不安になってくる内容物。

小さいので部位ごとにわけるような処理はやりません、包丁の背中で叩いて骨をつぶし、丸揚げにしてしまいます。

これをベシベシとたたきます

叩いて骨を折ったら、叩いて180度の油でじゅっと揚げていきます。

骨ごといきたいので強めに。でも焦げないように気をつけつつ、じっくり火を通します。

ムクドリの叩き揚げ、できあがりました。

さっそく実食、まずは皮つきのほうからいってみましょう、

骨ごとガブリと。

ばり…ぼり……、ん!いけます。骨ごとでも問題ありません。

カンジンの味はといいますと、意外なことにかなり美味しい。胸肉にヒヨドリやハトのようなレバーっぽさが無い、驚きました。これは食べやすいです。(ばりばりばり…)

もう一羽、皮なしのほうもいってみましょう。ばりばりばりぼりぼりぼりぼり…

こちらも同じくらいうまい、皮の有無は関係なし!

かなり鶏に近いのですが、野生の旨味が濃く、噛み締めるとじわりと地鶏のような旨味が広がります。

特にモモ肉の味が濃い。ヒヨドリと違って地面を歩くことが多いからなのでしょうか、足が鍛えられています。それでいて硬すぎないのも評価ポイント。

モツのうち、ハツ(心臓)とスナズリ(砂肝)も揚げてみました。

これも美味しいですね~。水で洗っただけなのに臭みが気にならず、強い旨味と心地いい弾力が歯に伝わってきます。

残ったのはどうにもならない竜骨と肋骨だけ。丸揚げは食べるところが多くて良い調理方法です。

ごちそうさまでした!


○まとめ

ムクドリはたいへん美味しいです。虫を食べて農家を助けてくれるうえに美味しいなんて、なんと素晴らしい鳥なのでしょうか。ありがとうムクドリ。

この味なら積極的に取りたいものですが、益鳥だとすると複雑な気持ち。今後どうするかは…来期までに考えるとしましょう。

■ムクドリ
スズメ目ムクドリ科、スズメとハトの中間くらいの大きさで、ヒヨドリよりやや小柄。地味なグレーと派手なオレンジのコントラストでよく目立つ。食性は雑食で農作物よりも昆虫を食べる事から益鳥として扱われる事が多い(絶対に手を出さないとは言ってない)。

【注意】
本種は鳥獣保護法により保護されております。とるには狩猟法にしたがう必要がありますのでご注意ください。

【おまけレシピ】ムクドリの叩き揚げ

【材料】
ムクドリ x2~3羽
片栗粉 x大さじ1 ※なくても可
油 x適量
塩 x適量

【作り方】
1.
ムクドリの羽をむしり産毛を炙る。面倒なら皮ごと剥いても問題ないが、その場合は必ず片栗粉をふること。羽の先端と手足はハサミで落としておく。頭は羽毛をむしれば食べられるが苦手ならこちらもハサミで落としてよい。

2.
ハサミで背骨沿いに上下に断ち、左右に開きます。そこから内蔵を抜き綺麗に洗っておきましょう。可能なら火を通り安くするため手羽先とモモ肉に骨まで切れ込みをいれるとベスト。

3.
胸肉を上にしてまな板におき、包丁の背で骨を折るように2~3回叩いておく。ひっくり返してもう1セット。背、胸、モモ、手羽、あたりを念入りに。叩く過程で骨が外れたら除いておく。

4.
軽く片栗粉をふりまぶす。油を180度~190度に温め、裏表を返しつつ3~4分、カラッと揚がったら完成。塩をふって熱いうちにいただく。

 


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