ドチザメが集まる場所と味のメモ

2024年3月14日★釣り,ドチザメ,季節【夏】,季節【春】,季節【秋】


東京近海にはサメがよく現れるスポットがあります。

「何サメ?どこですか?人食べるの?危ないの?」

という声があがりそうですが、ドチザメという種類で人を襲うような凶暴なサメではありません。小魚や底生生物を食べる温厚なサメです。

wikipedia ドチザメ項より引用、おとなしいので水族館でもよく展示されています

ドチザメが出現するスポットとは?

何処に現れるかといいますと、

それは東京湾の釣り公園

家族連れや通いつめたセミプロなど、沢山の方がのんびり釣りをしているような場所なのですが、どうやらサメはここで釣り人が捨てる小魚の死骸を目当てに集まってくるようです。

大黒海釣り公園

小魚釣りをしていると隣の釣り人が「サメがかかっちまった!」と騒いでいる光景をよく目にします。

釣り針にかかった小魚を陸にあげずにほうっておくと、サメが嗅ぎつけて食べにきてしまうとのこと。小魚用の仕掛けにかかってしまうと仕掛けは壊れるは暴れて周りの人を巻き込むは大わらわ。現地ではドチザメは嫌われ者なのです。

イワシで釣られてしまった残念なサメ

本当にたくさんいるようで、太い糸と針さえ用意すれば狙って釣る事は難しくないようです。

『アジでサメを釣る』というやつ。

『海老で鯛を釣る』ほどのお得感はありませんが…。

なんというか、サメはアンモニア臭いとも言いますし、大きいのが釣れても嬉しくなさがあふれます。

ただ、食べたことある方によると「新鮮なものは美味しい」とも聞きます。

どっちだろう?

というわけで、食味に興味がある私は勿論チャレンジしにいってきたわけです。

ドチザメを釣ってみる

仕掛けはブッコミ釣りというものを使います。

重りの先の針をつけたシンプルなもの。こちらにサバの切り身をつけるだけ。

ブッコミ釣りの仕掛け、ナイロン5号+ネムリ針+中通し重り6号

夕日が綺麗に映えてきたころ、これを10~20メートルほど先にキャスト。

竿が持っていかれないようにドラグを緩めてのんびり待ってると、数分後にあっさりと仕掛けにサメがかかりました。

糸がぎゅんぎゅん引っ張られて、

水面でばっしゃんばっしゃん暴れます。

いつ糸が切られるかヒヤヒヤ。
とても一人ではあげられず、周りの人にヘルプをたのんでタモ網に入れてもらいました。(感謝)

70~80センチくらい?
重たい!ナイスサイズのドチザメが釣れました!

(閉園時間との兼ね合いでバタバタしてしまったため写真を取り忘れてしまいました。ここから一気に家に飛びます!)

(夜の東京湾は綺麗ですね!)

ドチザメを食べてみる

さて、釣れたのは70センチくらいのドチザメ。

 

釣果としてはそこそこおおものですが、この魚は育つと1メートルを超えることもあるというので、平均よりチョイ下くらいのサイズでしょうか。

手間を掛けると味が落ちるというので、現地で即座に首を落とし、内蔵を廃棄(すさまじい匂いがしました!)し持ち帰ってきました。

さっそく、三枚におろしていきます。軟骨魚類なので包丁の歯が通りやすく作業はとてもは楽ちん。内蔵のにおいが強いので、身につかないよう気をつけるのがコツでしょうか。

サクをとってみました。パッとみ鯛のような肉質で美味しそう。私の腕が悪いのもあるのですが、内臓が大きいため身は体の大きさほど取れませんでした。

これを料理していきます。まずは刺し身。

寄生虫が怖いので薄めにしてみたのですが、これが当たり!

ムチムチの肉質がフグのようで美味しい。少しクセがあるのですがワサビ醤油かポン酢で食べると気になりません。2~3枚をまとめて食べると旨味と食感がたまらないです。

鮮度のおかげか懸念していたアンモニア臭もまったくありません。これはアリだといえるでしょう。

さて、ついでに残った切り身でフライもやってみました。

こちらも美味しいです。揚げてしまうと白身魚のフライのようなホロホロ食感
ソースをかけるとご飯のお供にぴったりです。

ごちそうさまでした。

まとめ

ドチザメは簡単に釣れてかつ美味しいサメでした。サメはアンモニア臭いといいますが、今回食べたものではそう感じず美味しくいただくことができました!

鮮度が落ちてしまうとバクテリアの働きにより尿素がアンモニアに代わるそうなので、保管状態が悪い放置したものを食べるとアンモニア臭いのかもしれません。釣ってすぐにクーラーボックスに詰めれば間違いなく大丈夫でしょう。ただし、食べる際は寄生虫にご注意下さい、肉食魚ですのでアニサキスが居る可能性は非常に高いと考えられます。

簡単に釣れて美味しいドチザメ釣り。ぜひチャレンジしてみてください。ではよいサメライフを!

■ドチザメ
ドチザメ科、日本各地沿岸の浅い海に生息し小魚や底生生物を食べる。おとなしいサメなのでダイビングスポットでは餌付けをして集める事などもあるそう。定住型なのでオールシーズン釣れるが特に釣り人(餌を撒く人)が増える夏~秋に集まりやすいためオススメ。

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【おまけレシピ】ドチザメの薄造り

【材料】
ドチザメ x半身 ※鮮度のよいもの
ポン酢
薬味 ※お好みで

【作り方】
1.
ドチザメを1ミリ幅の薄造りにします
※薄造りにすることで寄生虫のリスクが減ります。骨っぽいものにあたったら必ず取り除きましょう。アニサキスはシャープペンシルの芯ほどの大きさがあり骨のように硬いので判別出来ると思います

2.
お皿に切れに並べたら、3~4枚ほどを豪快に取りポン酢と薬味でいただきましょう。