モクズガニが上海蟹の仲間らしいので食べる

2022年10月4日川・池モクズガニ,季節【夏】,季節【秋】


夏。とある池でモクズガニを発見。

とろうと手を伸ばしたのですが、岩の隙間にすぐ隠れてしまい、手が届きません。

モクズガニのいた池

モクズガニはあの上海蟹の仲間だという旨いカニ。どうにかしてとって食べたい…!

かくなる上はッ…!!

そんなこんなで意外と身近なカニであるモクズガニを食べてみた話です。

モクズガニはマジックハンドでつかめ!

対カニ秘密兵器!!

ドン!!

マジックハンド

マジックハンド!!

こいつで隙間に逃げ込まれる前にガッツリつかんでやろうというわけです。

モクズガニのいた池とマジックハンド

夜、カニが出てくる頃合い。河原で再びカニ探し。

岩の隙間からでてきたモクズガニを見つけたら…

マジカル・キャッチ!

モクズガニをつかんだ!

ゲット!!

距離をおいて素早くつかめば岩に隠れる前に捕獲できることがわかりました。

モクズガニをつかんだ!

カニは鮮度が命だよね!ってことで、そっこー持ち帰りましょうそうしよう。

モクズガニは毛深いカニ

持ち帰ってきたモクズガニ。ちょっぴり弱ってますがまだまだ元気。淡水ガニなので低酸素に強いのかも?

モクズガニ
カブトムシ採取用のケースがジャスト・フィットだったことをご報告致します

特徴はその名前の由来のツメにつく毛。海藻が付着しているように見えるのですが地毛です。どうしてそーなった?

モクズガニ
弱ったのか観念したのか、あまり動かないモクズガニ

淡水域と海水域を行き来するタイプのカニで、大型河川にはだいたい住んでいます。東京を流れる大河川にもいるほど。

鍋の中のモクズガニ
そんな目をしてもダメだよ。加熱しちゃうよ

そんな身近なカニですが上海蟹(チュウゴクモクズガニ)と同じ種類とされています。

上海蟹というのは中国でとても珍重されるカニで、米券ならぬカニ券というものがあるらしい(Wikipedia調べ)。

金券ショップに売られるくらい流通していて、いつでも新鮮な上海蟹に引き換えられるらしいですよ。なんじゃそりゃあ!

モクズガニを茹でてみる

さてどうやって調理しましょう?

とりま生きているうちに茹でてしまいましょうか。ばいばいカニ、カチッ。

モクズガニをゆでる

ぐつぐつ。

川蟹は寄生虫が怖いのでしっかりめに。

モクズガニをゆでる

茹であげると真っ赤になりました。毛が茶色でよく目立つのが印象的。

モクズガニをゆでる

割ってみると濃厚なカニの香り!

このままスープとしていただくか?

モクズガニの汁

…とも考えたのですが、なんとなく思いつきでコメと炊いてみることに。

モクズガニで米を炊く

昆布とカニをコメにどばー!

モクズガニで米を炊く

これを炊飯してみます。ポチッとな。

モクズガニで米を炊く

…1時間後。

< ぴりぴりぽーん! )

モクズガニ飯が炊き上がりました。

モクズガニの料理

ご飯がほんのり黄色く染まっています。

鼻孔をくすぐる猛烈なカニの香り。これは美味しいやつなのではないでしょーか!

モクズガニの味は?

釣ってきた魚と合わせて定食を作ってみました。贅沢な晩ごはんになりました。

モクズガニの料理

まずはコメからいってみましょう!

カニの旨味を吸い込んだコメの味はいかに…!?

モクズガニの料理

もぐもぐ…

おぉーーー

おぉー…?

なんか、

ボンヤリ蟹の旨みがする飯って感じですね。

私の嗅覚が鈍いのか、米が多すぎたのか、加熱しすぎたのか?

カニが行方不明になりかけてます。

「おーい!米に隠れてないで出てこーい!」

モクズガニの料理

また一緒に炊いたカニのツメ。

モクズガニの料理

毛にコメが張り付いて見た目が既にアレで!

これを割ってみたところ…

モクズガニの料理

身がそんなに詰まっておらずスカスカ。これも炊飯器で炊いたせいで水分が抜けてしまった?

とはいえ味はピカイチで、カニ身の甘みを十分に感じることができました。

ごちそうさまです。素材は旨いのですが料理は改善が必要ですね…!

まとめ

マジックハンドでつかんできたモクズガニをコメと一緒に炊いてみましたが、ぼんやりした味でちょっぴりイマイチ失敗反省。でもカニ自体の身の味はよく可能性を感じました。

改良版のレシピを載せておきます!炊き込み系はきほんコメの中に味が入り込んでしまうとイマイチなので、混ぜご飯スタイルが良いですねえ…。

モクズガニ(藻屑蟹)

【採取場所】春~夏は河川、秋は河口
【採取時期】5月~10月
イワガニ科モクズガニ属。美味で知られる上海蟹の同属である。淡水域で暮らす大型の蟹でハサミに毛が生えることが最大の特徴。秋から春に川を下り河口域で産卵する。夜行性で昼間は岩陰に潜んでおり、夜になると採餌しに出歩く。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

上海蟹は侵略的外来種として有名な種のため、日本では主に加工品で流通


モクズガニ自体はツガニという名前で一部で流通しています

記事で使用したマジックハンドはコチラ!

【おまけ料理レシピ】モクズガニ飯(改良版)

【材料】
モクズガニ x1パイ
みりん x大さじ2
味噌x大さじ1
コメ x1合
塩 x適量
昆布 x1枚

【作り方】
1.
モクズガニを昆布とともにひたひたの水とミリンで煮る。

2.
沸騰して、カニの身が赤くなったら、昆布とカニを取り出す。

3.
カニは胴と手足に分ける。
胴は割って、鍋に戻し、カニミソをよく溶かす。

4.
手足はハサミで裂き、身を取り出しほぐしておく。

5.
3に味噌を加え、1/2まで煮詰める。

6.
コメを少し硬めに炊き、炊きあがったら5と混ぜ合わせる。
仕上げに4をトッピングし、塩で味を整えて完成。