ハトを狩猟してエジプト料理で食べるとうまい

2026年6月20日キジバト


 

ある冬。珍しく関東に大雪がふりました。

夜からこんこんと雪が降り積もり、景色はフカフカ真っ白。明日には溶けてアイスバーンでツルツルすべることでしょう。

「これはいけない。」

「…すぐに狩猟に出かけなくては!!」

雪の日は危ないから部屋にこもってないといけない?

寒いから生き物も閉じこもってるんじゃあないの?

まさか。

“雪の日こそ狩猟" です。

こんな日は“生き物たちが突然の寒さを乗り越えるために猛烈に食事をとる"というのが定説。とくにキジバト。

うちのエルル君(バイク)がオフロード仕様なのはこういう日のためでもあります。雪道でもなんのその。ぶーんと狩猟に出発。

雪の日のバイク猟はいいぞ

雪が降ると先述の通り獲物が餌をとるのに集中するのに加えて、

・音を雪が吸収するため聞こえづらくなる
・チラつく雪で視界が悪い

などのメリットがあります。

普段は遠くでバイクを止めるだけで飛んでいくハトたちですが今日は飛びません。50m手前まで歩いていっても飛ばない。なんなら群れのうち何羽か撃っても飛びません。警戒を放棄して一心に雪をかきわけて稲をついばんでいます。

キジバト
キジバト(吹雪の中はカメラだせなかったので、平時の写真で)

さすがに近づくと飛んでしまうので、「三羽落としたら回収にいこう。」と伏せて撃ってたら、しゃーーーっ!!と突然おりてくるタカだかの猛禽。

「おっ!?ハトを狩るのか?」

と思いきや、私の狙撃したハト一羽をさらっていきました。

いやいや、それはやめーーーい!!(鉛的な意味でも、収穫的な意味でも)

「こらー!それは私んだーーーー!」

サザエさんのごとく追いかけたらところ、隣の畑で落としてセーフ。猛禽にとっても狩りをしやすい日なんでしょーかね。それとも彼らも寒くて餌が欲しいのか。

(なお、ハトは全部逃げました。さすがにね)

その後も同じ様に続けて、雪がやむ昼くらいまで粘って5羽のキジバトをとりました。

やったね!ありがとう雪っ。

キジバトを食べる

沢山手に入りましたがどう料理しよう?

焼き料理は何度もやってきたので違うものをやりたいところ…

おっ、そういえば友人がエジプト風のハト煮込み料理が美味しかったと前に言うてたのを思い出しました。マハシーという料理でハトの中に麦を入れて炊き上げるんだそうです。

日本のイカ飯みたいなのがエジプトだとハト飯なんです?ははあ!文化の違いが楽しいですね~!

それはともかく脂肪分が少なくてパサつくハトにとって煮込み料理はベストチョイスなのでは。やってみよう!

まずはハトをむくところから、ハトの素晴らしいところはとにかく羽が剥きやすい。少しひっぱるだけでぽろぽろっと落ちてゆきます。

有識者いわくこれは“猛禽に捕まったときに羽が抜けることで抜け出すため"だそうな。あのタカもそれでハトを落としちゃったんでしょうか?なるほどですねえ…。

内臓を抜いたうえで、綺麗に洗っておきます。レシピによるとキモはたたいて入れる麦と合わせるとのこと。

中に詰める麦は一晩スパイスと一緒に戻しといたフリーケを使います。ちなみにフリーケというのは若い麦を籾殻を燃やして除去するという方法で精製した麦。独特の食感でうまい。

フリーケをハトの中に詰めていきます。たたいたハトキモ+ハトハツも中に詰めていきます(戻しているだけなのでは?)

最後に爪楊枝で留めて…、こんなもんでしょうか。

ぜんっぜん入らなくて、大いにフリーケが余ってしまいましたがまぁヨシ。

そしたらこれを茹でます。茹で汁にも同様のスパイスと香味野菜を加えて、

これを一度沸騰させ、そのあとは弱火で一時間コトコト煮込みます。

できあがったものが……………コチラ、

良い香り♪

煮込みむと大量のスープができるのですが、これも無駄にしません。詰め切れずに(かなり)残ったフリーケをこれで茹でちゃいます。間違いなく美味しいハズ。

ででーーーん!完成。

キジバトのマハシー

キジバトって嫌な香りがほぼないのですよね。脂がのっていないおかげか?お肉に血の味はするものの、皮目の香りはほぼありません。

そのおかげか出汁とスパイスの良い香りがしつつも、雑味のないスープがとれました。なるほどこれがハトを煮込む理由…!

まずは中のフリーケから、いただきます!

うまい…

ハトのうま味とフリーケの味わいがマッチ。このスパイスの組み合わせもちょうどいい。

続いてハト肉をいただきます。ほぐしてスープをまとわせつついただきますよ。

まずはムネ肉。

はむはむ…。焼くだけだとパサつくお肉も長時間煮込んだことでしっとりじんわり。ありがちな血の香りもスパイスで和らいで食べやすい。うまい!

続いてササミ。

ムネ肉の裏にひそんでるのをひっぺがしてね。

もふもふ…。良いですね、より穏やかな風味かつ柔らか、うま味は控えめなものの優しい風味。

ハトモモは、

ちっこいのでそのままガブリとね。むしむし、うまうま…。皮目の野性味も煮込むと変わりますね。うまい。

一羽まるまる料理すると、色々な部位を食べ比べられるのが楽しい。ちょっとしたエンターテイメントです。

これはいいレシピを知りました。今後も積極的に作ってこうと思います!

さっそく、そのあと別の会場でバスマティライスverを作りました。こちらも美味しい。

ごちそうさまでした!

まとめ

雪の日に猟にでて食べるのに夢中なキジバトを大量確保、煮込んで麦を詰めるというエジプト料理に仕込んでみました。

辛くないスパイスがハトと合うし、一羽丸々料理すると様々な部位を楽しめて最高。まだハトのストックが沢山あるのでまた作りましょうね。

キジバト(雉鳩)

【採取場所】畑、山すそ、河川敷
【採取時期】猟期(11/15~2/15)
ハト科キジバト属。在来のハトであり狩猟鳥獣の一種。田畑で最も見かける鳥のうちの一種。渡りをしない留鳥ではありつつも気温に応じて北へ南へ移動する。全体的に枯草模様で首元に模様があるので慣れれば判別は容易。

ちなみにその辺の公園にいるドバトは別種であり狩猟鳥獣ではない。あれはレース鳩の逸脱個体の子孫であり外来種。それがなぜ保護されているかというとレース鳩協会があt…おっと誰か来たようだ。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、狩猟読本、oasismarket(マハシーのレシピ)

宣伝コーナー

ハト肉はAmazonで入手可能!!

狩猟をはじめるなら、まずこの本

リアル寄り狩猟マンガ。ためになります

 

【おまけ料理レシピ】キジバトのマハシー(バスマティライスver)

【材料】
キジバト ※なければ冷凍ハトでも可
バスマティライス ※ブルグルやフリーケでも可
ニンニク

ディル
バター

・スパイス
シナモン
オールスパイス
コショウ

・つけあわせ
ニンジン
ズッキーニ
玉ねぎ

【作り方】
1.
ハトは羽をむしって、産毛をバーナーで焼く。
内臓を取り出し、綺麗に洗う。嗉嚢あたりを念入りに洗うべし。

2.
鍋にバターをひき、ハトの表面に焼色をつける。

3.
バター・ニンニクを炒めて香りをだす。

3.
3にバスマティライスとスパイス・塩・刻んだディルを加え炒める。

4.
ハトの中に3を詰め、爪楊枝でしっかりとめる。

5.
鍋にハトとつけあわせの野菜をカットし一緒に入れる。
水をひたひたにそそぎ、スパイスと塩を少々加える。
(塩分濃度が高いと浸透圧で固くなるので少しだけ)

6.
中火で沸騰させたのち、弱火で30分煮る。

7.
ハトと野菜を取り出し、スープでバスマティライスを煮る。

8.
ハトはオーブンで軽く表面に焼色をつける。
フライパンにバターをひいて焼くでもOK。

9.
煮たバスマティライスを皿にあけ、その上にキジバトやつけあわせの野菜をかざりつける。
熱いうちにいただくのが美味しい。