ジンジョロをさばいたらゼリーのフライができちゃった

2026年7月4日ゲンゲ,ジョンジョロ


「ジョンジョロ…??」

ある日、魚屋で見慣れない名前を見かけました。

ジョンジョロ。最初は読み間違えかと思いましたよ。"じょん"に"じょろ"です。とうてい食べ物につく名前ではない。

そして一尾400円である。

妙に値段が安いのも気になる。これは買ってみるしか…!?今回はそんな謎の魚ジョンジョロの話。

ジョンジョロってどんな魚?

はい。ジョンジョロがやってきましたよぉ。何回でも呼びたくなるこの名前ですね。はいみなさん"ジョンジョロ"ですよ~。

青森からやってきたコ。見た目はなんかナマズみたいなぬめぬめ。

ジョンジョロボディ、灰色でくすんだ色合い。ぬるぬるテカテカしていて、アメリカナマズとよく似ています。

ジョンジョロひれ、背びれと尾びれがつながっていて、尾ビレはあんまり発達してなくてウツボみたい。泳ぐより這うのに向いてそう。なんとなく深海魚っぽい見た目かな。

ジョンジョロヘッド。がばっと開いて獲物を丸のみにするのかなあ…。

調べたところゲンゲという種類の魚で、おそらくシロゲンゲカンテンゲンゲだと思われます。

寒い海の底に住んでいる魚で、底引き網でとれるもののあんまり人気がないらしく、いわゆる“未利用魚"というやつ。食べ方があまり知られていないタイプの魚。なるほどだから聞いたことなかったんだ。

んで、ジョンジョロというのは富山の地方名で、ノロゲンゲをそう呼んで食べるらしい。ちなみにこいつは体長が50cmを超えてるので、30cmのノロゲンゲではないと思うたぶん。

人気のない理由はゼラチン質でものすっごい独特な食味であり、好みが分かれるから、とのこと。ふむふむ楽しみですね??

ジョンジョロを刺身で食べてみる

開いてみました。真っ白な白身で大変美味しそう。

透き通るほど真っ白…というか、透き通っちゃってますけど??

只者ではない感じがしますね…ゴクリ。

よしまずは生の味を見てみましょう。刺身だ。

「加熱用」って書いてたけどまぁ自己責任で、

アニサキスがいないのだけはチェックしました。(ブラックライトで照らしたら見えるらしいです)

いただきじょんじょろ~!

もにゅ…もにゅ…

「オオゥ独特っ。」

水っぽいというか、じょろじょろ、ぷるぷるしますね。魚っぽくはないし、醤油が合わない。

加熱しましょう。

ジョンジョロの煮物

というわけでジョンジョロの煮物。醤油・ミリン・ショウガ、あたりでコテコテ煮込んでいきます。

20分ほど煮てこんな感じ。見た目は穴子とかに似てますが、ふっくらした見た目。

脂が染み出してきて素晴らしく美味しそうなのでは?

いただいてみましょう。

うお!?

箸でつまむとわかる!ぷるぷるだ…煮てもなおプルプルですよこの魚。

もぐもぐぷるぷる。

うん。味は良いです。

臭みなし、旨味もしっかり。お出しがよく染み込んでいて美味しい♪

しかし食感がどくとく。

水まんじゅう足して割ったような感じ、

つるん…って口の中にすべりこんでくる煮付け。

舌で潰すと口の中でじょわ~ってほどけていきます。

どくとくっ!

ジョンジョロの竜田揚げを作ってみる

じゃあ揚げて水分を飛ばしたらいいのでは?

というわけで唐揚げ…いやタレに漬け込んだから竜田揚げですねこれは。

丁寧めに揚げていきます。

こんがりキツネ色に仕上がりました。美味しそうっ!

それではいただきじょんじょろ~!

もぐ。

ふわ…じゅわあああ…

オオゥ、やっぱり独特!!

白身魚のふわりとした噛み応えを持ちつつ、舌に乗せるとじゅわあああと溶けていきます。

「えっ!?これ揚げ物だよね。」

まるで液体…いや、半固体を揚げたかのような質感。

“肉汁がでる"という表現がありますが、この場合は“肉汁になる"みたいな表現が正しいかな。形態変化。

旨味が強い魚なのもポイントが高く、ダム(衣が)が決壊するとじょろ~と魚出汁が広がります。そうかこれがジョンジョロの由来!(たぶん違います)

友人二名を呼んで食べてもらったんですけど、二人とも感想がコレ。

「行田ゼリーフライってあったよね?」

埼玉の奥地に、ゼリーフライとは名ばかりのオカラの揚げ物を名物にしている街があるんですけど、

「あのゼリーフライが文字通りの料理になるとこれだよ!」

という感想で満場一致。

揚げてもなおぷるぷるじょろじょろな魚、恐るべしジョンジョロ!

ごちそうさまでした。

まとめ

魚屋で売ってた安くて見慣れない魚、ジョンジョロことゲンゲをさばいて食べてみました。

刺身では水っぽすぎてイマイチですが、加熱すると水っぽさがぷるぷるに進化。舌でつぶすと旨味が広がる不思議な魚料理に化けました。自分で作らないといけないのが難点ですけどうまいですよこれは!!ぜひ皆さん一度試していただきたい。きっと「ジョンジョロ~!」と言いたくなることでしょう。

ジョンジョロ(げんげ・玄魚)

【採取場所】北の海(底引き網漁)
【採取時期】旬は冬
ゲンゲ科シロゲンゲ属。ゲンゲは下の下(つまり下級の魚)がなまったもの。水深199~1620mで生活する深海魚。深海魚ゆえ生態がまだ解明されていない。底引きカニ漁で混獲されたものが流通する。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

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愛用の包丁。研ぎやすくよく切れる!魚をさばくのにちょうどいい。

図鑑があると釣りがより楽しくなりますよ!

【おまけ料理レシピ】ジョンジョロフライ

【材料】
ジョンジョロ
食用油

・たれ
醤油
ショウガ
ニンニク

【作り方】
1.
ジョンジョロをよく洗い、内臓を出して三枚に下ろす。
皮はむかなくてよい。

2.
食べやすい大きさにカットして、たれの材料を合わせたものに漬け込む。15分~1時間ほどおく。

3.
2の水気をしっかりきって、片栗粉をまぶす。

4.
油を180度の油で揚げる。
二度揚げするとよい。

5.
置いておくと衣がふやけるため、揚げたてをいただく。
カリッじゅわああと独特な質感でうまい。