バショウの花はバナナと同じで食べられるのか?

野草・山菜バショウ


日本で食べないけど海外でメジャーな野菜ってありますよね。

そのひとつがバナナの花。

バナナの花
バナナの花、バナナハート

バナナハートなどとも呼ばれる珍味。東南アジア名物であり、日本でも輸入雑貨屋でたまに見かけます。その名の通りバナナの実がつくまえの花であり500円~1000円くらい。ほどほどに高価。

以前に買って食べたことがあるのですが、まあまあいけました。そういえば日本にもバナナの仲間が生えていますよね。そうバショウってやつです。

あれも同じように食べたりできないのかな…?ってずっと思っていたのですが、この度入手する機会に恵まれたのでバショウの食レポをやらせてください。

バナナの花を買って食べてみる

バナナってのは草元であり、1茎あたり1つしか花をつけないのですよね。つまり花をとった茎からはバナナの実ができないわけで、ある意味バナナ1株ぶんの価値のある野菜。まさに心臓バナナハート。

バナナの花、断面
バナナの花、断面

“バナナの間引き"とかあるのでしょうかね、もしくは"花を食べる用の品種"が存在するのか?

バナナの花
バナナの花、雄蕊と雌蕊

基本的には花弁を食べる野菜で、ほんのりエグみがあるのがチャームポイント。

バナナの花
バナナの花の花弁

断面を見ると真っ黒、おそらくアク的な成分が酸化して黒くなるのでしょう。

バナナの花、茎の断面。アクで真っ黒
バナナの花、茎の断面。アクで真っ黒

生で食べるとエグさがでちゃうので加熱するのがコツなのかな。

豚肉をバナナの花の炒め物。

バナナの花の料理
バナナの花の料理

こうなると葉野菜みたいな感じでいけます。ジャキジャキした食感がいい。

バナナの花、豚肉炒め
バナナの花、豚肉炒め

なお、特にバナナの香りがしたりはしません。残念。

バショウはバナナの近縁

さて、そんなバナナの花を食べてて思ったんですが、日本にも生えてるバショウ(芭蕉)ってバナナの近縁種なんですよね。

バショウ
バショウ

たまーに河川敷や民家の庭でよく見る大きな葉っぱの植物。昔はバナナは実バショウ、バショウは花バショウと呼び分けされていました。

そう“松尾芭蕉"というハイカーの芸名にも入ってるのが有名。つまり現代風にいうと「松尾バナナ」であるわけで、急にファンキーなおじいさんになりました。グラサンかけて歌ってそう!

そんなわけで、バショウのところへやってきました。

バショウ

バイクと比べるとわかるデカさ。3mは丈がありますね。

でもって、こちらが花。やっぱりでかい!!

バショウの花
バショウの花

バナナは紫色でしたが、こいつは黄色メインでちょびっと紫。花バショウというだけあって存在感あります。なんとなくパックンフラワーみたいですね。火はきそう。

バショウの花
バショウの花、デク花とかのモデルこれだったりしない?

先に開いた部分は既に実の形になっています。ちなみに花バショウの実は種が入っていてまずいらしい。

バショウの花

バナナは木ではなく草であり一年草なのですよね。これが根本から脇芽を出して地面伝いに増えていきます。大本の一本目は昔に鳥が種を落としたのでしょうか?それとも誰かが植えたのか。

ラグビーボールくらいはありそうな大きい花をひとつゲット!でかい。一つで十分だなあこりゃあ。

バショウの花

バショウの花をとって食べてみる

家にやってきたバショウの花。これだけ大きいと、それだけで芸術作品のようです。飾っておきたいですね。

とってきたバショウの花

とはいえ、断面からアクがどんどんでて品質が悪くなっていくように見える…早いうちにいただいちゃいましょう。

こんどは現地でも定番の揚げ物でいってみますよ。

バショウの花と私

構造はバナナの時に把握したので一枚づつはがしてカットしていきます。

バショウの花

これを天ぷら粉にからめて…

油でチャーーーーーッ!と揚げてゆきます。

バショウの花のかき揚げ
バショウの花のかき揚げ

バショウのかき揚げができました。

バショウの花のかき揚げ

さてお味は?

バショウの花の味は?

それでは味見のターン。いただきます!

サクッ♪

むしゃむしゃ…。

うまい。

渋味なし。ほんのり甘くて、玉ねぎのかき揚げみたいな感じかな。やっぱりバナナの香りはなし。でもけっこうにいけます。

バショウの花の天ぷら

麺つゆでもうまいけど、シラチャーソースとかが合うかな?

アリです!いけます。

後日炒め物にしてみたところ、これもけっこういけましたよ。

バショウのナンプラー炒め
バショウのナンプラー炒め

バショウの青バナナの味は?

そういえばバショウの花についてた青バナナ。

現地だと青バナナは芋みたいに使うといいますし、試しにこれも味見してみましょう。

素揚げにしてみましょう。

じゅわああああ。

こんなもんかな?

皮をむくと…おおっ!よく知ってるやつだ。

バナナの果肉みたいなのができました。

「いけるやつかな?」

もぐ。

ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

があああああああああああああああああああああああああああ!!

ちょーーー渋い。

しかも食べちゃダメな系の渋み。塗り薬に添加されてる“口に入れるのを防止するための薬"の味がしますよ?生理的に体が受け付けない。

“バナナの皮の渋み"にも似ているんですけど、もっと凝縮されて嫌な感じ。

バショウに塩をつけて食べてみました
バショウに塩をつけて食べてみました

あわせてバナナの皮味の虫除けクリームみたいな?

生理的に体が受け付けない味、

ぺっぺっ!

成熟度が足りなかったのかなあ。と思ったけど、木になってるので黄色くなってるのないんですよねえ…。

ごちそうさまでした。

まとめ

バナナの花を食べていて思ったこと、「バショウの花も同じように食べられるのでは…?」を実際に試してみました。

野生のバショウの花をとってきてかき揚げにして食べてみたところ、タマネギのような風味で美味でした。バナナの香りはしませんがけっこういけます。

しかし未熟バショウの実だけはダメですね…食べ物ではない!!

バショウ(芭蕉)

【採取場所】河川敷 ※どちらかというと民家の庭に多いのでお願いして譲ってもらうのがベター
【採取時期】花は初夏~秋、まずい実は秋
バショウ科バショウ属。高さ3~4mほどにもなる大型の一年草。バナナの仲間だが耐寒性があり関東のような土地でも生育する。英名は"ジャパニーズバナナ。葉はイネのように葉鞘から一枚づつ出てくるタイプ。その大きい葉は皿として使ったり、ほぐして繊維を使ったり利用できる(リュウキュウバショウは今でも利用されているとのこと)。厳密には帰化植物であり中国南部原産だと考えられている。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

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食べられる草の前に、食べられない草を学ぶのがオススメ

【おまけ料理レシピ】バショウの花のかき揚げ

【材料】
バショウの花
天ぷら粉(水+小麦粉+卵)
シラチャーソース

【作り方】
1.
バショウの花は1cmくらいの細切りにしておく。
カットしたらすぐ黒くなるため、水に漬けておく。
雄蕊と雌蕊も食べられる。

2.
天ぷら粉を作る(水と小麦粉と卵をよしなにまぜる)
水は少量でぼってりするくらい粘度が高いのがいい。

3.
きざんだバショウの花を2に入れて、ねりねりする。

4.
3を180度の油でカラッと揚げる。
油に落としたら水分がとぶまでほっておく、
ある程度水分がとんだあたりで、菜箸で寄せたのちにひっくり返すとうまくいく。

5.
両面キツネ色に揚がったら完成。
シラチャーソースをつけて食べると、何となく東南アジアにいるような気持ちになる。