ヤブジラミを近所でとって食べてみた

野草・山菜ヤブジラミ


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告知ページを近日的に開設予定。


日差しが心地いいくらいの小春日和。近所の河川敷を探検していたところ、雰囲気の良い草っぱらを発見。

「こういう日陰の草むら、良いものありがちだよね~」

…と調べてみるとニンジンっぽいでかい葉っぱを発見。

もしかして美味しいやつでは?期待をこめて引っこ抜いてみます。

ずぼずぼっ!!

ふむふむ。ニンジンっぽい根っこ。しかも立派。

香りをかいでみます。クンクン…。ん-…セリ科の芳香がごくわずかにある程度。

一瞬シャクかヤブニンジンかと思ったのですが香りも葉っぱも茎が違う。消去法でヤブジラミと判定。

ヤブジラミの葉
ヤブジラミの葉

だとしたら典型的などこにでも生えている雑草です。残念…。

そういえば「ヤブジラミも根っこは食べられる」と誰かが言うてた気がしますね。河原の柔らかい土で程よく育った根っこ、もしかしたら美味しくいただける…?今回はそんなヤブジラミの話。

ヤブジラミってどんな植物?

ヤブジラミというと、セリ科の在来種で都市部にもよく生えている雑草の類。

名前がすでに嫌ですよね。ヤブ(藪)シラミ(虱)ですもん。どう見積もっても人類の敵。

ヤブジラミ

なぜこんな名前がついたのかというと、答えは実にあります。

こちらがヤブジラミの実。先端に俵型の実をつけるのですが、この実がひっつくんですよ。シラミみたく。

ヤブジラミの実
ヤブジラミの実

カギづめ(マジックバンドみたいなあれ)がついていて衣類にひっつくんですよね。典型的な細かいタイプのひっつき虫で、夏に草むら(藪)に入ると高確率でくっついてきます。それでヤブジラミというわけ。

種別としてはセリ科であり、同じセリ科のニンジンの遠い親戚。見た目がよく似ています。セリ科らしく枝分かれするときに袋状の鞘をつけます。

ここを見れば"セリ科かどうか"が大まかにわかるので判定が楽になりますよ。

後は香り(セリの香りが強ければシャク)や、茎の毛(毛が濃ければヤブニンジン)、袋鞘の色や形状(上品で白っぽければシャク)で判断できます。

ヤブジラミとにた毒草について

ヤブジラミには似た毒草がいくらかいるので注意。今回の採取ポイントも毒草と混じって生えていました。

セリバヒエンソウ

混じっていたのはキンポウゲ科の何か。花を手掛かりに調べているとキンポウゲ科セリバヒエンソウという外来植物のようでした。

セリバヒエンソウ
セリバヒエンソウ

葉っぱの雰囲気がなんとなく似ているのですが、枝分かれの基部が袋状ではなく別の植物であることがわかります。

紫色の花がついてるのも見分けるポイントですね。

セリバヒエンソウの花はその名の通り燕みたいで可愛いのですが有毒(キンポウゲ科はだいたい毒)、間違えて食べると食中毒になっちゃうので気を付けて採取します。

セリバヒエンソウの花
セリバヒエンソウの花

幸い今回はヤブジラミの根っこがターゲットであるため根から比較すればまず間違うことはありません。セリとか葉っぱだけをとるときは要注意ですね、ちゃんと茎をみて取りましょう!

ヤブジラミと私
ヤブジラミとツーショットぱちり

ここには生えていませんでしたが、他にもドクニンジン(茎に紫色の斑点がある)などヤブジラミに似た毒草はあるのでお気をつけて。

ヤブジラミを食べてみる

採取してきたヤブジラミはとりあえず味見の一食ぶん。山ほどいたんですが、マズかったら困るのでね。

ヤブジラミ

茎は堅そうなのでパス。葉っぱはいけなくはないとおもうんですが香りがないのでパス。

今回食べてみるのは根っこ。ぱっとみは朝鮮人参みたいでいけそうじゃないですか??

ヤブジラミの根
ヤブジラミの根

皮をむいたうえでささがきにして、きんぴらにしてみます。

ここで不安要素がひとつ。皮をむいていると気づいたのですが、根茎が層になっています。

ヤブジラミを料理する

ちょうど玉ねぎの球根みたいな感じで一枚一枚はがれていく感じ。多年草なので年ごとに成長した結果なのでしょうかね。そのぶん皮はむきやすいです。

ヤブジラミを料理する

層の口当たりがちょっと心配…。まぁやってみましょう!

ヤブジラミを料理する

油でしっかりめに炒めて、タレをからめます。

ヤブジラミを料理する

\じゅうううううう/

ヤブジラミを料理する

しあげにゴマをふりかけたら…完成。

ヤブジラミのきんぴら。

ヤブジラミを食べる

レッツ味見。いただきます!

もしゃ…もしゃ…

「あぁぁ~~~~~!だめかも~~~~!」

繊維感がありますね。ちょうど層の部分が堅めで舌ざわりが悪い。

とはいえ加熱すると根茎そのものは柔らかくなり、咀嚼できるレベル。口の中に残った繊維くずを飲み込むのだけ我慢すればいけなくはない。

ヤブジラミを食べる

味そのものはクセがなく、ニンジン程度の美味しさがあります。

「美味しいは美味しいけれど、食感がよくはない。」

というところでしょうか。

めーっちゃ飢えたら河原で引っこ抜いて食べることはできそう。アポカリプス対策要員ですね。ごちそうさまでした。

まとめ

その辺に生えているヤブジラミ。河川敷に立派な個体が生えていたのでひっこぬいて根を食べてみました。

結果はどうだったかといいますと、味わいはニンジン風なものの食感がいまいち。美味しくはないですがなくはない系です。似た毒草がいるわりに、それほど美味しくないので狙って食べるほどではないでしょう。狙って食べるならシャクとかのほうが良いです。

ヤブジラミ(藪虱)

【採取場所】河川敷
【採取時期】春
セリ科ヤブジラミ属。その辺の道端に生えている多年草。種に鉤爪がついており、衣類にすぐくっつく。それで"ヤブジラミ(虱)"がつけられた。ニンジンに近い仲間ではあるが野性味が強い。厳密にはオヤブジラミという近似種もいるのだが判別が難しい。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

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【おまけ料理レシピ】ヤブジラミのきんぴら

【材料】
ヤブジラミの根っこ

めんつゆ
ゴマ
かつおぶし

【作り方】
1.
ヤブジラミは根っこの大きいものを採取するのがよい。地面の柔らかい河川敷がねらい目。
根を切り落とし、きれいに洗って。汚れや皮を包丁の背で削ぐ。

2.
根っこをカットする。
繊維を断ち切りつつ可食部を大きくする"ささがき"がおすすめ

3.
フライパンで油を煙が出るまで加熱する。
煙がでたら2を入れて、炒め合わせる。

4.
全体的にしっかり加熱したら、めんつゆを入れて味を調える。
好みだが私は砂糖を追加して甘めに仕上げるのが好み。

5.
仕上げにゴマとかつおぶしをふって完成。ごはんのおともにぴったり。