ハゼを網ですくう方法と、マハゼとウロハゼの食べ比べ

2024年11月30日ウロハゼ,ハゼ,マハゼ


ハゼというと、ボートから落とし込み釣り。みたいなイメージがありますが、

ある条件を満たせれば、

網ですくったほうが早い

…かもしれません。

ハゼ(マハゼ)

河口でカニとりをしていたとき、カニはとれなかったんですがハゼが沢山とれたんですよね。

とったハゼたち
とったハゼたち

とれたハゼは二種類。マハゼウロハゼ。

それぞれ食べて比べてみたので、それもレポートしときましょう。

ハゼを網ですくう方法

とある初秋の夜、「カニをすいくたい!」と、網を手にとある河口に行ってきました。

でもカニはさっぱりいなくて、見つけたのは岸壁に潜んでるハゼだけ。

ハゼってのは砂泥地によくいる底物の小魚。東京湾は干潟なので特産品ってくらい有名で、屋形船で釣ってすぐ天ぷらにしてくれたりするサービスがあるくらい。美味しいんですよね。

はっ!?

「今日はもうハゼとればいいんじゃ?」

ってことで、取る方法を考えました。

と、

ハゼをとる道具

があればいける…!

ハゼをつつく棒

さて、ハゼを網ですくう方法ですが、


まずはハゼを見つけて…

だいたい岸壁のカキ殻に隠れています。夜は寝てるのか光を当ててもきほん逃げません。

ハゼのとりかた


ハゼの片側に網を構えます。ゆっくり、脅かさないように、そーっとやや離れた位置に

ハゼのとりかた


棒で、網の反対側からつっついで脅します


すると逃げたハゼが網に隠れようとするから、そのまま網ですくう!

実際にやってみたところ、面白いように取れます。

ハゼを網ですくった

たまに網の下側に隠れる頭がいい奴がいますけど、だいたいは網の中にスポッと入りますね~!

とったハゼ
とったハゼ(マハゼ)

30分ほど遊んだだけで、5,6匹はすくうことができました。そこそこ効率が良いのでは?

エサもいらないし、楽ちん。

とったハゼ

欠点は夜だけしかできないことと、"“見える場所にいるやつしか取れない"ことかな?

ハゼ(ウロハゼ)
これは友人がとってたハゼ(ウロハゼ・マハゼ)とカニ。

見えるのを全部とったらその日はおしまい。とはいえ置き竿の釣りと並行でやってもいいかも。

追憶。私の地元ではハゼを食べません

ちなみに私の地元の大分県ではハゼを食べる文化がありません。恥ずかしながら、東京の居酒屋で食べるまで、一度も食べたことがありませんでした。

もちろん大分県にも居ないわけではなくって、河口でキス釣りをしてるときにハゼがかかることはままあります。とはいえ釣れても逃がしちゃう。

また、ハゼによく似た「ドンコ」なんかは子どもころ、川の遊び相手でした。

ドンコ@wikipediaより
ドンコ@wikipediaより

ドンコ釣りは本当に簡単に釣れて、岩の隙間とかにいて、エサを落とせばすぐ食ってくるんですよね。ゴカイが一皿あればドンコが30匹は釣れる…!無限に楽しい。

あるとき、

「東京から引っ越してきたんだけど、東京ではこれ食べるよ。」

ドンコ@wikipediaより
ドンコ@wikipediaより

って同じくらいの子が、無限にドンコを釣って持ち帰っていて、

(ええええ?ドンコなんて食べられるの…?)

なんて不思議そうな顔で見ていた幼少の私よ、ハゼもドンコも食べられる。そしてうまいぞ。

とってきたハゼを料理する

さて、ときは戻って台所。

持ち帰ってきたハゼはこんなかんじ、カニはナシ!

持ち帰ってきたハゼたち
持ち帰ってきたハゼたち

全部おんなじに見えたのですが二種類のハゼがいました。

マハゼ。東京の川によくいる。白っぽくて、尻尾に縞模様があるハゼ、

ハゼ(マハゼ)
マハゼ

ウロハゼ。頭でっかちで、黒っぽくて、背中にぶち模様があるハゼ、こっちは汽水域らしい。

ハゼ(ウロハゼ)
ウロハゼ

カニをすくってた友人に教えてもらいました。ハゼもたくさん種類がいるんですねえ~!

んで問題は、二種類で味の差はあるどうかですよ。

せっかくなので食べ比べてみましょう。まずは鱗を落としてー

ハゼをさばく

おなか側から開いて、中骨をとります。

小さいのでメス刃ナイフがあると便利、

ハゼをさばく

ウロハゼには卵が入っていました!

せっかくなのでこれも食べてみよう。

ハゼのたまご
ウロハゼのたまご

料理はシンプルに天ぷらで!

開いたハゼに粉をまぶして~

さばいたハゼ

揚げる!揚げる!揚げる!

ジュワワワ~

ハゼの天ぷらを揚げる

カラッと揚がったら完成。

ハゼの天ぷら

アツアツのうちにいただきましょう!

マハゼとウロハゼの味比べ

ででん。

二種類のハゼ天定食、完成♪

ハゼの天ぷら

さっそく食べてみましょう!

マハゼの味は?

まずは普通にハゼから…

ハゼの天ぷらとつゆ

もふぅ!シャクシャク…

おいしい!

ふわっとして雑味がないのがハゼらしい。

ハゼ天を食べる私

米を用意したんですけど、どちらかというと日本酒かなー!

ウロハゼの味は?

続いてウロハゼ、よく見ると天ぷらになっても見分けがつきます。尻尾に模様がありませんからね。

いただきます!

ハゼの天ぷらとつゆ

もぐもぐ…

こっちも美味しい。

差は…、しいていうと、ちょっぴり骨の取り残しが当たるような…

ウロハゼのほうが長生きな分骨が硬いのか?しっかりめに揚げた方が良いのかもしれませんね。

いやしかし、どっちもうまい。

なんなら塩だけでも美味しいし、大根おろしがあればもっとよかった!

ごちそうさまでした。

まとめ

ハゼは網を棒だけあれば簡単にとれることがわかりました。そしてマハゼもウロハゼもどっちも美味しい。強いていうと、ひとつ失敗をしました。ハゼを揚げたあとに米だのつゆだのを用意しちゃったんで、天ぷらが冷えてしまったんですよね…。天ぷらは熱いうちに食べるのが正義、次はちゃんとアツアツを食べます。

こんなことを書いていたら、また網をもって夜の海に繰り出したくなってきました。いってきます。

マハゼ(鯊)

【採取場所】河口の砂泥地
【採取時期】夏~冬
ハゼ科マハゼ属。砂泥地を好む汽水~淡水域の魚。海で生まれ川を遡上しつつ育ち、成熟したら再び川を下り産卵…というサイクル。1年で生を終える。江戸前名物であり、ハゼ釣り専門の貸しボート屋さんがあったり、屋形船から釣って船内で天ぷらにして食べたり、暮らしに密着した魚の一種。

ウロハゼ(虚鯊)

【採取場所】汽水から内湾の岩礁
【採取時期】通年、旬は夏
ハゼ科ウロハゼ属。砂泥地のうち障害物のあるところを好む汽水~海水魚。岩などの虚(うろ)を好むからウロハゼ。淡水に入ることはあまりないそうで、寿命もハゼより長いらしい。ハゼと混獲され食用にされることがある程度でちょっぴりレアな存在。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク

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【おまけ料理レシピ】ハゼ天

【材料】
ハゼ

小麦粉

【作り方】
1.
ハゼをとってくる。釣ってもいいしすくってもいい。江戸川のハゼ船だと簡単。

2.
ハゼの鱗を落としてよく洗う。
クッキー型かコーヒーボトルのキャップでこすると簡単。

3.
ハゼをお腹からひらいて、内臓を捨てる。
そのあと頭を落として、中骨をとる。ヒレは残してよい。

4.
ちょびっとだけ塩をふり、キッチンペーパーで水気をきる。

5.
卵と小麦粉をよく混ぜ、天ぷら種を作る。
私はぼってりするくらいが好み。薄めるときは氷を使うと良い。

6.
180度の油でカラッと揚げる。
揚がったらすぐに塩か天つゆでいただく。

全部揚げるまで待ってはいけない!冷めるまえに食べるんだ!(いましめ)