タカノハダイは磯臭くてマズいと言われがちだが、冬はいける?

2025年5月24日タカノハダイ


とある正月。

「大分に帰省するついでに釣りがしたい!」

ということで、多めに休みを取って大分県で釣りをしてきました。釣りの聖地とも言える場所、めっちゃロケーションが良いんですよ!

タカノハダイを釣った磯

とはいえ、激寒のこの季節になにか釣れるものだろうか…

とか思いつつ、サビキをまいてエビを垂らしていると…ビビビビッ!

釣れました。

タカノハダイ

縞模様に一瞬、「イシダイか!?」と思ったんですけど、違いますね。

こんなファンシーな見た目の魚がイシダイなわけなくって、これはあいつだタカッペこと、タカノハダイ。

タカノハダイのお刺身

「磯臭くて不味い」と、ハズレ枠にされがちなの魚ですが、もちろん食べます。冬は美味しいんですよ?

タカノハダイってどんな魚?

こちらがそのタカノハダイ。

タカノハダイ

ナナメの縞模様だけでもすっごい見分けやすい魚ですが、特徴を書いておきましょう。

まず顔の分厚いたらこ唇。イシダイのような硬い歯に見えて触ると柔らかい。妖怪クチビル魚。(何に使うんだろ?採餌?)

タカノハダイの頭

ヒレがビビッドな黄色~オレンジ色で目立つわけですが、いちばん見るべきは尾びれ。

なんとまあ、かわいらしい水玉模様が入ってます。おしゃれに余念のないモデルフィッシュなのですね。(なんで?)

タカノハダイの尾

そんな特徴いっぱいなタカノハダイ、大きめサイズの一匹が釣れたので食べてみることにします。

「磯臭い」と言われるのはもっぱら夏で、今回は真冬。けっこう美味しいのではないでしょうか?

タカノハダイと私

外気でキンキンに冷えて鮮度ばっちり、いけるはず!レッツトライ。

タカノハダイの簡単なさばきかた

持ち帰ってきたタカノハダイをさばくわけですが、さばき方には他の魚と違うポイントがあります。

ズバリ、ウロコが硬すぎてとれないんですよね。

持ち帰ったタカノハダイ

そりゃもうガッチガチ、綺麗にとるのはめちゃめちゃ大変。

なので、諦めてウロコがついたまま内臓をだし、三枚におろします。

タカノハダイをさばく

そのうえで、皮ごとウロコをひきます。

そんだけ。皮が分厚いので、むしろちょろい。

タカノハダイの皮

注意点としては、作業をしていると多少ウロコがはがれるので、身につかないよう気をつけるくらいです。

ずっしり重量感のある皮、まな板として使えそうなくらい!揚げたら美味しかったりしないかな?臭いかな…

タカノハダイの皮
タカノハダイの皮

タカノハダイの身。透き通った白身でとてもおいしそう。

タカノハダイの切り身
タカノハダイの切り身

食べやすい大きさにカットして、タラコ唇水玉尾びれをそえたら・・・

タカノハダイのお作り、完成!

タカノハダイのお刺身

うーん。存在感あるなあ!!

冬のタカノハダイはおいしい

ででーん!

実家のリビングにタカノハダイが現れました。さっそく食べてみましょう。

タカノハダイのお刺身
タカノハダイのおつくりin実家

あまーい九州醤油をつけて、パクリ。

もぐもぐ・・・

タカノハダイを食べる

うん、ちゃんと美味しい。

タイらしい旨味たっぷりで、噛み応えモチモチ。臭みナシ!

タカノハダイを食べた

なんて言ってたら、親戚の姪っ子

「本当に美味しいの~~??」

と、タカノハダイの具合を審査しにやってきました。

タカノハダイを食べる

ひときれつかんでモグモグ…

魚を食べ慣れている九州男児、厳しい評価を下すか…!?

と思いきや、

「オッケー。」

タカノハダイを食べた

お許しが出ました!

グルメな九州男児も認めた冬のタカノハダイ。間違いのない美味しさ。

ごちそうさまでした。

まとめ

真冬の大分県の海で釣れた魚、タカノハダイ。磯臭いと嫌われる魚ではありますが、寒い時期は美味しいということで捌いて食べてみました。

その味はちゃんとタイ系で美味でした。ぜひファンシーな見た目にびびらず食べてみていただきたい。

タカノハダイ

【採取場所】磯や岸壁
【採取時期】秋~春 が美味しいらしい
スズキ目タカノハダイ科。斜めに走る縞模様と尾びれの水玉模様が特徴的。南方の磯の代表的な魚で、磯でサビキ釣りをしているとたまに釣れる。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia
スペシャルサンクス:友人Y氏、甥っ子R君(感謝!)

宣伝コーナー

図鑑をもって水族館にいくと楽しい!

おすすめ九州醤油。最強に甘くてこってりのやつ。うまい!

おすすめ九州醤油。旨味バチバチの高級醤油。うまい!

【おまけ料理レシピ】タカノハダイのりゅうきゅう

【材料】
タカノハダイ
九州醤油 ※激甘のやつで!
わさび ※好みで
柚子胡椒 ※好みで

【作り方】
1.
タカノハダイをさばく。
ウロコが固くてとれないので、内臓をだしてよく洗ったのち、ウロコをつけたまま三枚におろす。

2.
ハラミは臭みがつきがちなため、大きめにトリミングする。
そのうえで、ウロコがついたまま、皮を剥がす。

3.
身をスライスし、九州醤油に漬ける。
一晩つけると中身までしょぱくなり、むしろ外側は味が薄くなる。10分ほどがおすすめ。

4.
好みで柚子胡椒かわさびを混ぜる。
アツアツのご飯に乗せていただく。おいしい。