リュウキンカの毒性を調べて食べてみた【毒草注意】

野草・山菜リュウキンカ


2月ごろ。とある休耕地のアゼで見慣れない植物を発見しました。

湿気のある斜面にもさっ!と生えてる。

リュウキンカ

パット見はフキっぽいんですけど、葉のつきかたとか違うんですよね、

なんだろ?

リュウキンカの花

と思って調べると、キクザキリュウキンカというやつっぽい。

外来のリュウキンカの仲間で、キンポウゲ科(トリカブトとかいるグループ)らしく有毒。

で、それはそれとして、リュウキンカは山菜図鑑に乗っている食草。いけるらしい。なんで?

今回はそんなリュウキンカのレポートです。

キクザキリュウキンカってどんな植物?毒はある?

キクザキリュウキンカはアゼに生えていました。

リュウキンカが生えていた

まだ寒い時期なので、地面にはりつくように生えています。

ヨーロッパ原産の植物らしく、園芸品種であるため、どっかの民家から拡散してきたのでしょう。タイヤにタネがついたのかも。

リュウキンカの株

葉っぱの色やかや地がツワブキに若干にてるんですけど、よく見るとぜんぜん違うんですよね。

形も違ってハート型?か楕円形?な感じだし、薄くひらひらしています。

リュウキンカの葉

裏側は産毛が生えているのか、若干しろっぽい。

リュウキンカ

花は黄色く、花弁が8枚ほどついていました。この花の形状からキクザキリュウキンカ(の仲間である)と判断。

これが小型だとヒメリュウキンカという名前になるそうなんですが、このサイズはおそらくキクザのほう。ちなみに在来のリュウキンカは花弁が5枚なのでまた別

リュウキンカの花

このキクザリュウキンカは有毒、成分はプロトアネモニン。汁に皮膚刺激性がありかぶれたりするとのこと。

おっと!?この日はそこまで調べてなかったんですが、手袋をしてたんでセーフ!セーフ!

リュウキンカの茎

「じゃあなんで食べられるの?」と思い調べてみたところ、有毒成分のプロトアネモニンは乾燥や加熱で刺激性がなくなるとのこと。

つまり加熱しさせすれば食べられるということ。

とはいえ多量に食べると下痢をするとの記載もあるため、完全に安全とは言えなさそう?

リュウキンカの葉

昔は食べていたらしく、航海時代の壊血病予防に聞いたとの記載もあります。

ふむふむなるほど、つまり少量ならイケル系のやつ!

さっそく持ち帰って食べてみましょう。

キクザキリュウキンカを食べてみる

持ち帰ってきたキクザキリュウキンカはこちら。若葉を10枚程度と花穂をもらってきました。(若葉のほうが毒性が少ないらしい?)

とってきたリュウキンカ

これを煮沸。

時間はわからないんで、ちょっと長め。

そしたらザルで水をきって…っと、

軽く洗ったのち、カツオ出汁をかけておひたしにしてみましょう。

かんせー!

キクザキリュウキンカのおひたし。

黄色い花が可愛いですね。

さっそく食べてみましょう。

はむはむ…
シャキシャキ…

なるほど、皮膚刺激性はない気がしますね。ふつうに食べられます。

味は、小松菜みたいなさっぱりした感じ。食感も固くなく小松菜の茎くらい、シャキシャキして美味しい。

キクザキリュウキンカは普通に食べられる!アリです。

ごちそうさまでした。

まとめ

キクザリュウキンカについて調べたところ、"毒があるものの加熱をしたら食べられる"と言うことがわかったため、茹でて食べてみました。

味はさっぱりホウレンソウのようで食べやすい。またひとつ知らないものの味を知ることができました。他に何も食べるものがなくなったら、食べてみるとしましょうか。

※専門家知識を持つ人間がじゅうぶん調べたうえで自己責任でやっています。決して真似をしないでください。

キクザキリュウキンカ

【採取場所】道端、湿地、田んぼのアゼ
【採取時期】春
キンポウゲ科キクザキリュウキンカ属。ヨーロッパ原産の外来種。小型のリュウキンカっぽい見た目。長い茎の先に丸っこい葉をつける。春先に黄色い花を咲かせた頃がつみごろ。有毒。成分はプロトアネモニン、汁には皮膚刺激性があるため素手で触ることは避ける。加熱で刺激性がなくなるとの情報あり。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、eatweeds

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【おまけ料理レシピ】なし!

有毒種のため、レシピなし。本文中に作り方がでてきますが、決して真似をしないでください。