カメノテをとって食べてみる
カメノテという生き物がいます。

磯の岩の隙間にくっついてるフジツボの仲間の生物なんですが、いちぶ地方、
そう!特に私の地元だと美味しく食べる文化がありまして、子どものころからたまに食べてたんですよね。

たまたま地元に帰ったときに機会があって、とって食べてみたら最高だったので聞いて下さい!
大分県ではカメノテをよく食べる
里帰りをしていたある日、親と飲み屋にでかけたときのこと。

カウンターのガラスケースに貝類が並んでいます。
左のはイボニシ?
真ん中はバテイラ?
この辺だとよく食べるんですよね~…どっちも。

ん、右は貝じゃない…
カメノテだ!

そういえば、この辺、カメノテをセイと呼んでメッチャ食べるんですよね。それこそ地域によっては漁業権が設定されているほど。
うーむ、食べたいけど、メニューには「セイ貝 880円」とある。ちょっと高い…
これは明日にでもとりにいっちゃうかな?
探せばいるでしょ~!
…とはいえ今日は地元の居酒屋ですよ。

ってことで、刺身盛りやら、
地鶏炒めをオーダー。

とてもおいしゅうございました!
地元飯、最高!
カメノテをとりにいく
翌日。カメノテをとりにいきます。
場所によってはカメノテに漁業権(漁業組合が生物を占有できる権利)が設定されているっぽいので、大分県の漁業権が書いてあるホームページや、海洋状況システム「海しる」をチェックしつつ探します。
カメノテは磯にいる生き物なんですが、磯の豊富なエリアでは漁業権が設定されていて、法的にとれない…

逆に漁業権のないエリアは、砂地だったりしてカメノテがいるような磯があんまりない。
…むつかし!さすが産地。

「これはもう関東で探したほうが簡単なのでは?」
と思いつつも、場所を変えること数度目、ついに漁業権が設定されていない磯でカメノテがいる場所を発見!

カメノテってどんな生き物?
こいつがカメノテ。岩肌にブツブツとついた、フジツボみたいなヤツ。

岩の隙間に固着して生きてます。
潮がひいている時間にきたので、こんな感じなんですが、普段は海の中にいる生き物。フジツボの仲間。

さっそく、とってみましょうか。
しっかり固着してるので手で取るのはカナリきつい。スコップでガリっと!

とれました。
名前の通り亀の手みたいな見た目をしています。

付け根のところが岩にへばりついていてそこから手を伸ばしています。面白いですね。マドハンドみたいな?
これでエビカニと同じ、甲殻類らしいんですよね!ふしぎ!

ちゃんとフジツボの仲間らしく触腕を持ちます。
亀の手のツメのところをパカりとあけると、ホラ!海中ではこれを伸ばしプランクトンを食べています。

こいつをスコップで数か所ガリガリっとやり、一食分ほどをゲット!
ほどほどにするのは理由があって、カメノテは成長速度がすっごく遅いタイプの生物。乱獲をするとすぐに居なくなっちゃいます。

ちょびっとだけ、オツマミ程度に食べるのがいい感じ。だからこそ漁業権が設定されてるんでしょうきっと。
カメノテを食べる
さて、持ち帰ってカメノテの料理を始めていきます。
料理とはいえ、やることはざーっと洗って塩ゆでにするだけなんですが…

ひっぺがしたでかい塊。こうやって見るとキノコみたくも見えますね。

裏側、ここだけ見ると貝みたいな?なんだか不思議な感じ。

これとちぎって、分けて、濃いめの塩水で茹でます。

軽く2~3分ゆでたら、ザルできります。
ゆで汁はうまいのでとっておこう。翌日の味噌汁にでも使おうかな。

軽くさましたら完成!
カメノテの味は?
さっそく食べてみましょう。
まずはカメのウデ部分の皮をはがします。ぺりぺりぺり…っと気持ちよくはがれるんですよコレ。

そしたらツメのところをはがします。
これは引っ張ればスポッとはずれます。帽子かな?

とれた身の部分をいただきます!

あぐ…
むにむに…
しょっぱくって美味しい!
味は…
“エビとイカに磯を足した"
みたいな…?

濃厚でコクがあり、ついついむいて食べちゃう。
そんな味!

関東にもいるので、こんどとって食べてみようかな。
ごちそうさまでした!
まとめ
地元に帰ったついでに、子供の頃に食べてた地元名物のカメノテをとって食べてみました。合法的に取れる場所を探すのがちょっとやっかい。産地は漁業権がしっかりしてるんですよね…。
ぶじとれて久しぶりに食べてみたところやはりうまい!濃厚な海の味。オツマミとして食べられる年齢になった今となって、ありがたみがよく分かるというもんです。スーパーに売ってることもあるようなので、見かけたら試していただきたい。
カメノテ(亀の手)
【採取場所】磯
【採取時期】通年
ミョウガガイ科カメノテ属。別名セイ貝。そのまんま亀の手みたいな形をしたフジツボの仲間。磯の潮が引くと水上に露出するような場所に生えている。海中ではツメの間(貝のように二つに割れる)から触腕を伸ばし、プランクトンを食べて生活。とても成長速度が遅い。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】カメノテの浜茹で
【材料】
カメノテ
塩
【作り方】
1.
干潮の海で、カメノテをスコップでこそぎとり採取する。
2.
カメノテをよく洗う。
3.
塩を加えたお湯(海水程度の濃度)を沸かし、カメノテを1~2分ほど茹でる。
茹でたらお湯をきり、皮を剥がし、露出した身を噛んで引き出し、そのままいただく。おいしい。
※お湯の塩分濃度を低めにして、出汁汁として使っても美味しい。味噌汁やソースにしたら最高。









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