イソギクはローズマリーの香り!?味は?美味しい?

野草・山菜イソギク,季節【冬】


海岸でときどき目にする緑の葉っぱ。

これ、イソギクという植物なんですが、

その名の通りキク科で

以前に“野草教室"に参加したとき、「食べられる」と教えて貰った植物のひとつ。

へぇ、どんな味なんだろう?と少し嗅いでみると

濃厚な香りで、

なーんか、肉料理に合いそうなフレーバー、

イソギク

あっ!

ローズマリーに似てませんかこれ!?

スパイスにしてみたら美味しいんじゃないですか?そんな話です。

イソギクってどんな草?食べられる?

とある海岸で野草採取をしていたときのこと、

イソギクの生えていた海岸

道端で特徴的な植物を発見、そう今回のターゲット、イソギクさん。

イソギク

その名の通り、キク科でイソ(磯)つまり海辺を好む植物。

茎がすーっと高く伸びて、葉っぱをぐるりと放射状につける見た目が特徴的。

イソギク

見分け方はかんたん。葉っぱが細長く、緑の地に粉を吹いた感じ、

イソギク

でもって、うらは真っ白、キク科らしいですよね、ほらヨモギといっしょ。

またこの葉っぱ、独特な香りがするのです。

それも「ヨモギっぽいのか?」というと、そーでもなくって

イソギク

ちぎってもんで、クンクンかいでみると…

おぉ~~~~~ツンとくるほどの濃厚な香り。なんというかお肉料理に合いそうな…

そう!

ローズマリーみたいな香りがするんですよね。

イソギクをかぐ私

ローズマリーもキク科だし、それほど遠くない?間柄。近い成分があるのかもしれません。

ちなみにローズマリーってのはこういうやつ↓↓

チキンを焼くのに使うと、素晴らしい香りの一品に!

これと同じように、イソギクもスパイスに使えませんかね?

イソギクを料理する

というわけでイソギクをいくらか持ち帰ってきてしまいました。

ただ、ちょっと体力的な問題で、冷蔵庫で一日おいてしまいましたてへ。大丈夫かな?

イソギクの葉

ローズマリーっぽい香りを活かすとしたら、トリ肉かな?

ということでトリモモ肉を用意、

トリ肉

トリモモをたたいて、開いて、スジをとって、なんとなく美味しそうな感じにします。私これだいすき。

トリ肉をさばく

塩・コショウをして、ここにイソギク。

イソギクを料理する

たっぷりめに、こんな感じ?

ニンニクも使いたいのですが、今回はガマン!

イソギクを料理する

これをラップでつつんで、香りがうつることを期待しつつ、数分置きます。

イソギクを料理する

しばらくおいたら、たっぷり目のオリーブオイルで焼いていきましょう。

イソギクを料理する

皮目を下にして、中火。

ひっくり返さずアロゼ的なやりかたで火を通しておきます。

イソギクを料理する

弱火でじっくり焼き上げます。果たして?

イソギクの味は?

10分ほどかけて、焼き上がりました。

トリモモのイソギク焼き。

イソギクの料理

熱いうちに味見しちゃいましょう。

キコキコ…

いただきま~~す!

はむ。

イソギクの料理

はむはむ…

んー??

香りはほんのりローズマリー…なんですが、弱い。

試しにいっぱい乗せて食べてみてもやはり弱い。

イソギクの料理

かすかなローズマリ-香を探して食べる料理。

とはいえ、弱々しくも香りはあります。スパイスを何も使わないよりは美味しい。

ないよりはマシ。

つまりアリなのではなかろうか?(暴論

イソギクの味はおいしい!のサイン

使い方を工夫したらもっと美味しくならないかな…

ごちそうさまでした!

まとめ

海岸に生えているイソギク、なんとなくローズマリーの香りに似ていたのでチキンと一緒に食べてみました。

味は、無いよりはマシというくらいに弱い。とはいえ良い香りなのは確か。次回はペーストにしたり、量を増やしたり、鮮度がいいうちに使ってみようかな。花も良い香りがするらしいので、それも試してみたいところ。

イソギク(磯菊)

【採取場所】海辺の岩場
【採取時期】通年
【薬効】解熱、鎮痛、消炎など ※
キク科キク属。海岸の道端や崖にはりついている植物。細長い葉を放射状に生やしながら伸びる。30cmほどには成長する。長い地下茎を持ち生存能力が高い。10月~12月に小さなポンポンのような黄色い花をつける。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、※一般社団法人 奈良県薬剤師会

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薬草は身近なものなのです

肉を焼くならこれ!マキシマム

次はこいつでペーストにしようかな

【おまけ料理レシピ】イソギクのチキンソテー

【材料】
トリモモ肉
イソギク

コショウ
オリーブオイル

【作り方】
1.
トリモモ肉はたたいて、皮を下にし、軽く包丁を入れ、厚みをなくしておく。塩とコショウを軽くふる。


イソギクをよくもんで、きざみ、トリモモ肉を覆うくらいにかける。ラップをかけて10分ほどおく。

3.
フライパンにたっぷりオリーブオイルを垂らし、2をそのまま、皮を下にして焼く。弱火でアロゼで焼く。

4.
表面に軽くコゲめがついたら完成。たっぷりイソギクをつけていただく。