ヤマウドを崖登りしてゲット!料理しまくったら最高だった

野草・山菜ヤマウド

スーパーとかで栽培されている野菜のうち、本来は野草であり山野に生えているものも多いのですが、その中でもっともインパクトがあったもの…それはウド。

ウドというとスーパーで売ってる白くて長くて、ほんのりクセのある独特な野菜です。しかしこれは光を遮断して軟化栽培したもの、

ウド@写真AC

山野でとれるものはヤマウドと区別され、見た目が全然違って緑鮮やか(何なら紫も入ってる!)なのですよね。

とってきたヤマウド

関東近郊にはあんまり生えていなくて中々とる機会がなかったのですが…昨年Y氏にお誘いいただいた山菜採りツアーではじめてゲットすることができました。

しかしゲットするには崖を登る必要があって、ちょっと危ない目に…!今回はそんなヤマウドをとった話とその後めちゃめちゃ料理した話です。

野生ウドは崖を登ってとる

野生のウドは崖に生えている。

…と聞いていましたがまさにでした。ほとんど垂直みたいな崖に生えているのですよね。

日光効率がいいのでしょうか。雪解け直後の柔らかく崩れやすい崖の斜面を数メートル登ったところに生えています。

「取らねば食えぬ。」

というわけで私もチャレンジ!よいしょよいしょ。

足場は…ありません!木の根っことか丈夫な草をつかみながら無理やり上がっていきます。それでも油断すると足元が崩れて落ちそうになります。慎重に慎重に…

登ってあたりを見回すと…発見!食べ頃のヤマウド。遠くからだと周りに紛れて分かりづらいのですが、登ってしまうと何本も生えているのが見つかります。

ヤマウド(食べ頃)、気合で崖の上で写真とってます

見つけたら両足を固定できる場所をさがして…なんかボルダリングしてるような感覚ですね?

両手がフリーになったら採取開始。茎はけっこう丈夫で、ねじっても中々取れる感じはありません。無理やりちぎると土だらけになります。ナイフかはさみを使うべきですね、ポケットから取り出して根本からすぱっとな。

ヤマウドと斜面。気合で崖の上で写真とってます

「ヤマウドげっと!!」

一つ間違えて落ちたら落ちて怪我すること必至、中々な冒険ですよこれは…!

しかし「貴重なヤマウドを食べられる」という報酬もあわさってアドレナリンどばどば。だんだん怖いより楽しいが勝ってきました。

登るのって気持ちいい…!

ヤマウド、ちょっと育ちすぎ。こうなると食べるには不向き

そんなこんなで沢山のヤマウドをゲット。

さっそく持ち帰って食べてみたい。
どんな味なんだろうわくわく!

野生ウドの食べ方

ヤマウドの下ごしらえは?

ホテルに戻ったら待ちに待ったお料理タイム。参加者の皆さんで手に入った山菜たちを調理していきます。

ヤマウドの下ごしらえは実はすっごく簡単で、アク抜きなどは不要。やることは

・洗って泥を落とす
・根本の硬い部分の皮を剥く

…だけ。柔らかい部分はそのまま使えます。穂先の葉っぱも食べられます。

ウドの穂先の肉炒め

まずは案内してくださったY氏の手料理から、豚肉とウドの炒め物。

うまさ:★★★
シャキシャキ感:★★★

ざく切りにしたウドと豚肉を炒め合わせただけ。柔らかいところは皮も毛もそのまんまです。

シンプルすぎてアクが心配になる?いやいや、全くそんなことはなくうまい!多少の薬草っぽさはあるのですが、豚肉の脂で包まれて気になりません。

この料理で「ヤマウドはアクが強いのでは?」という懸念は払拭されましたよね。

惜しむらくはしばらく食べられないことかな…。 ※肉アレルギー

ヤマウドの天ぷら

八百屋のウドはだいたい揚げて食べちゃう私。ド定番。ウドの天ぷら。

根本はホクホクでうまいし、穂先の葉っぱもフカフカしていて美味しいです。ただしカロリーお化けなのは言わず物がな、明日からダイエットしなきゃ…。

うまさ:★★★
罪悪感:★★★

ヤマウドのチャンプルー

こちらは友人宅で作った料理。ウドのチャンプルー。豆腐とヤマウドの炒め物。

「苦いゴーヤでやる料理がウドに合わない分けないでしょ!」って感じで作ってみたのですがウドのクセが卵でまろやかに。作った中で一番優しい味わいでした。

うまさ:★★☆
やさしさ:★★★

ヤマウドの揚げはさみ

好物の栃尾揚げでウドをサンドイッチして煮て、揚げはさみにしてみました。

「ウドの味がおあげに染みたら良いなあ」という気持ちで作ったのですが、おあげの力強さにウドが負けました。

うまさ:★★☆
栃尾揚げの力:★★★

もっとウドを挟まないとだめか?極厚の栃尾揚げではなく普通の薄い油揚げを使えばよかったか…?

鶏肉のヤマウド巻きオーブン焼き

豚肉との相性は最高でしたが、さて鶏肉はどうなんだ…?てことで鶏肉のウド巻きオーブン焼きにしてみました。

太い部分を使ってみたので、触感はわりとマッチしてて美味しい。しかし食べているとだんだんバラけてくるのが玉にキズですね~。

うまさ:★★☆
断面の可愛さ:★★★

焼く前の画像、ウドの頭が飛び出していてちょっとかわいくないですか?

ヤマウドしゃぶしゃぶ

ヤマウドを使ってごくごくシンプルなウドしゃぶしゃぶもやってみました。

昆布だしでヤマウドと豚肉をしゃぶしゃぶして、胡麻だしで食べるわけですがけっこよくこれが旨い。

うまさ:★★★
断面の可愛さ:★★★

ウドの爽やかさが滲み出たダシで食べる豚肉がたまらん。ヤマウドと豚、結局この組み合わせが正義だとわかりました。

ヤマウドの硬いところのポタージュ

最後に余った根本の硬くてそのまま食べられない部分をミキサーにかけてヤマウドのポタージュにしてみました。

しかしこれが激烈!舌が痺れるほどのウド味。苦みと青臭さでピリリときます。決してマズいわけではないのですが「これは食べちゃだめですよ」って体が言ってますね。アドレナリンの味。

うまさ:★☆☆
ウドの青々しさ:★★★

ウドの味が濃いぶぶんをがっつり使っているので、健康にはすっごいよさそう。

余すところなく使っているのは評価ポイント可と思います。

これにてウドを食べきりまして、春のウドまつりを終えました。めっちゃ色々料理できて満足です。

ごちそうさまでした!

まとめ

山深い土地に生えているというヤマウドをとって食べてみました。思っていたよりも急で高い崖に生えていて、一瞬ひるんだものの、思い切って登ってとってみたら気持ちよくなってしまうという話でした。

味わいはほんのり薬っぽいのですが山菜の風味がしっかりして美味。大変いい経験をさせていただきました。案内いただいてありがとうございましたY氏。

ヤマウド(独活・ウド)

【採取場所】崖
【採取時期】春
ウコギ科タラノキ属。大型の多年草、成長をすると2メートル近くの大きさに成長する。しかし地上部はその年に枯れる。つまりこれが「ウドの大木」。基部は紫で、葉や茎には粗々しい毛が生える独特な容姿で、夏に線香花火のような白い花をつける。春の新芽は柔らかく食用になる。八百屋で売っている白いウドも同種であるが、日に当てず柔らかく育てたもの。野生個体のほうが味も香りもしっかりしている。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、ヤマケイポケットガイド 山菜・木の実
スペシャルサンクス:教えてくれたY氏

宣伝コーナー

ウドは強くどこでも育つ植物です。庭に植えたら毎年とれますよ!

食べられる草の前に、食べられない草を学ぶのがオススメ

身近な野草の料理に詳しい本はコチラ

【おまけ料理レシピ】鶏肉のヤマウド巻きオーブン焼き

【材料】
ヤマウド ※栽培品でもOK
鶏モモ肉

コショウ
ニンニク ※山菜の味わいを重視したい場合は抜く

【作り方】
1.
鶏モモ肉はナイフを入れて薄くしておく。塩コショウをして置いておく。
ニンニクは薄切りにしておく。

2.
ヤマウドは太いところを使おう。
硬い皮は剥いておく。

3.
鶏モモ肉でウドとニンニクを巻く。ウドは縮むのでウド2:鶏1くらいの割合にすると良い。
巻いたら皮をひっぱって串で止める。

4.
オーブンに160度の設定をして予熱しておき、3を1時間焼く。

5.
焼けたらカットしていただく。
好みでソースをかけて食べるのもいい。辛いソースがよく合う。