ハリギリとタラノメを秘密兵器でGETし食べ比べ
春の、桜がちょうど見頃な頃、毎年恒例の山菜採りに行ってきました。
今回は物好きな友人を連れてきまして、
電車とバスを乗り継いで、都心から離れた山にやってきましては登山すること小一時間。
そのお目当ては定番タラノメ。
今回はそれに加えてちょっぴりレアなハリギリもゲット、
二種類とれたもんで、食べ比べてみたレポートです。
タラ芽とりの秘密兵器、ケーブルキャッチャー!
タラノキはまっすぐ高く育つ木。
それゆえ、育ったタラノキの場合、芽が手の届かないところにできていることも多く、悔しい思いをすることも多々あります。
今回はその悔しい思いを打破すべく、秘密兵器・ケーブルキャッチャーというもの持参しました。

「ケーブルキャッチャーってナニ?」
という声が聞こえそうですね、
えっと、雑に言うと長い棒。
釣り竿のような構造で、長く、かつ先端にフックがついているもの。このフック先端の芽にひっかけてぐいっとひっぱれば、芽だけポロッとれるというわけ。

この日も低いところの芽はだいたい取られていましたが、高いところのはボチボチ残っていました。
それを友人ら協力しつつ配線キャッチャーで確保!
晩御飯で楽しむくらいにはGETできました。
ちょっぴり荷物になりますが、便利なのでお試しあれ!
ハリギリを見つけた
お目当てのタラノメをとったあとはちょっと寄り道。
道をはずれたポイントに入っていきます。
この場所には目をつけている木がありまして…
「おっ!?」
今年は取られずに残っているじゃあないですか。

「これは何?」といいますと、
ハリギリ。
という山菜です。
タラノメと同じ系統のウコギ科の植物、こちらのほうがややマイナー。
図鑑で見たことはあったのですが、いつも取られているし、売っていることもなくって、食べられずにハギシリすること幾星霜。ついにGET!
はりきって登ってきたかいがあるってもんです!やったぜ!
ちなみに特徴は、
・タラの木より鋭いトゲ
・うろこ状のサヤ
・緑色で産毛をまとった新芽、
というところでしょうか、
♪マークみたいな新芽が可愛いですね!
聞くところによるとアクが強いらしく、地域によっては食用とみなされないのだとか。
持ち帰ってタラノメと一緒に食べてみましょう。
タラの芽とハリギリの天ぷらを味わう♪
さっそく持ち帰ってきた山菜を調理していきます。

今回作るメニューはすでに決まってまして、
みんな大好き山菜の天ぷらです。

間違いないやつ!
さっと洗ったら水気を拭き取って、
180度の油でカラッ♪
と揚げたらもう完成、
左がタラノメの天ぷら、右がハリギリの天ぷらです。
アツアツのうちに食べちゃいましょう。
塩をパラリとふって、まずはタラノメから…
いただきま~~~す!
もぐっ!
はふはふ…
定番のウマさ。山菜の旨味がたっぷり詰まって力強い味。
続いてハリギリ。
どんな味がするんでしょう?タラノメとは違うのか?
いざ実食…いただきます!
まぐっ!
もふもふもふ…
おぉ~これははっきり味が違いますね。
タラの芽と比べて、苦味と野草の香りが全面に出てきます。
喉の奥が“キュ~~~~ッ!"としぼむような味、伝わるでしょうか(伝わりません)
とはいえ、それがエグイいかというとそうではなく、ウコギらしい旨味たっぷりで全く気になりません。天ぷらにしたのも正解。衣と油の風味がこのクセと非常によく合います。
私は好きです。これは日本酒とか飲みながら食べたい味かな~!
うまいじゃないですか、ハリギリ!
友人らも「美味しい。」というていたので、天ぷらにすれば万人うけする味なのではないでしょうか。
ごちそうさまでした。ちょっぴりだったのが残念なくらい、もっと食べたい!
まとめ
食べ比べた結果としては、
ハリギリ:旨味<山菜っぽさ、苦味が全面に出てるがなんだかクセになる
タラノメ:旨味>山菜っぽさ、まろやかな苦味
って感じでした。
ハリギリはいわゆる"ツウ好みの味"というやつでしょうか、めったに手に入らないものが食べられて幸せ!また来年もとりにいきたいですね。
ハリギリ
【採取場所】山野
【採取時期】3月下旬~4月上旬(土地による)
ウコギ科ハリギリ属。新芽がタラの芽に似るが、細いタラノキと異なり幹は1メートル、高さは10~20メートルの巨木に育つ(wikipedia調べ)。新芽は独特な風味で好みが分かれ、アホダラ・アクダラなどと散々な名で呼ばれることもある。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、ヤマケイポケットガイド 山菜・木の実
宣伝コーナー
私が山で携帯しているガイドブック。種類豊富でわかりやすい!
ケーブルキャッチャー再掲載。高いところのケーブルを引っ張るのにも使えますよ!
山菜採りの教科書。東京にも山菜はたくさん
【おまけ料理レシピ】ハリギリの天ぷら
【材料】
ハリギリ x数個
オリーブオイル xたっぷり
・衣
水 x1カップ
小麦粉 x1カップ
卵 x2個
氷 x1カップ
【作り方】
1.
ハリギリはよく洗う、ハカマはとらなくてもよい。
2.
衣の材料をボウルで合わせる。
氷を入れる理由は温度が低いと良い感じに揚がるため。
3.
たっぷりのオリーブオイルを180度くらいまで熱する(箸から泡が出るくらい)。
オリーブオイルは業務スーパーで安く売ってますよ。
4.
ハリギリをカラッと揚げる、ぷかぷか浮いてきたくらいが目安。
塩がおすすめですが、マヨネーズや出汁醤油でも美味しい!
※天ぷらに氷を入れるやりかたは友人のM氏に教えていただきました!感謝。
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