ヒザラガイは簡単にとれてうまいのだ。硬いけど
せんでん!
1月にとって食べるイベントやります!!
海の珍味の話、今回はヒザラガイ。
ダンゴムシみたいな?膝当てプロテクターみたいな?不思議な形をした貝。
誰もとらないようなマイナー貝なんですが、そこそこ食べられて旨いヤツ。子供の頃に食べ方を教えてもらって、磯にいったら時々とって食べていました。今回はそんなヒザラガイの話をさせてください。
※貝毒の話もまとめのとこに書いてます。参考にどうぞ!
ヒザラガイってナニモノ?
一般的な貝とは似ても似つかない貝、ヒザラガイ。
ぱっとみダンゴムシか三葉虫のような昆虫っぽい見た目。
じっ…っと眺めてみてもさっぱり一切ピクりとも動かないし、ふんでも叩いても微動だにしません。
貝というよりフジツボみたいに固着した生き物に見えますが、一応これでもアワビみたいな生活をする貝の仲間。
多板綱という軟体動物のグループを形成していて、「よく見る二枚貝や巻き貝とはずいぶん前に分化した」と考えられているとのこと(wikipediaより)
そんなフシギ生物ですが、いちおう食べられます。
しかも、ガッツリ岩にくっついているように見えて、意外ととるのはカンタンだったり。
ヒザラガイのひっぺがし方
道具さえあればカンタンにひっぺがすことができます。
そうマイナスドライバーが1本あれば…!
体の下にグイグイねじこんで…
てこの原理でくいっ!!とやるだけ。カンタンに剥がれます。
裏返してみるとこんな感じ、
オレンジ色の部分が足?これを吸盤のように使い岸壁にくっついていたらしい。
成長が遅い系の生き物に見えるため、大きいのを数粒だけにしました。
代わりにカサガイとかをいくらかいただいちゃったりして。
持ち帰ってきた貝類。まだ生きてるのかな?
動かなすぎて、生きてるのか死んでるのかわからん。
ふと、気がついたら他の貝にくっついていている子がいました。強固にがっつりと。
どうやら生きてるらしい、
シンクとかにひっついたらとるの大変そう…。
ヒザラガイを食べてみる。味は?
食べるためにヒザラガイを茹でてみました。熱湯で2~3分くらい。
茹でても全く変わらない見た目、他の貝と違って貝殻からはずれたりはしません。
「どうやって食べるんだ…?」
って感じですが、実は茹でるとカラがもろくなり、ぺりぺりと気持ちよく剥がせます。
ぺりぺり、
手足の皮をむき、カラの下に隠れてる内蔵をとったらOK。あとは丸ごと食べられます。
お醤油をつけて、いただきますよっと、
ギョリ…
ギョリ…
硬い!!!
“グニグニして食べられない"みたいな貝はいますが、こいつは一味違う。ガチガチでゴリッゴリ。下手に歯をたてても弾き返されます。食べるためには"本気"で噛まなければなりません。
気合を入れてゴリゴリ食べる系の食べ物。スルメが柔らかく見えるぜ!
とはいえ味はかなりうまい。
強い貝の味。ほんのりとした磯の香りと相まって、まあまあいけます。
硬いので満足感が高いのもエラい、でかいの一つ食べたらけっこう満足かも…!
ごちそうさまでした。
まとめ
磯でひっぺがしてきたヒザラガイを茹でて食べてみました。美味しいんですが、メチャメチャ硬い…!
あとあと調べてみたところ、加熱するときに低温調理をしたり、逆に長時間煮ると柔らかくなるらしい。今度はそれを試してみようかな、だって硬かったんですもん…。
貝毒のメモ
記事執筆にあたり調べたところ、ヒザラガイの喫食において食中毒が生じた記録を散見しました。
おそらく“貝毒"と呼ばれるもので、貝が食べた藻や微生物の毒素を凝縮するタイプの食中毒。ヒザラガイは蓄積しやすいのかもしれません。この貝に限らず生息地によってはどんな貝でも生じる可能性があるため注意して下さい!
ヒザラガイ(火皿貝)
【採取場所】磯、堤防
【採取時期】通年
クサズリガイ科ヒザラガイ属。貝とはいうものの、だいぶ違う生き物で"多板綱(たばんこう)"というグループ。波打ち際の岩にがっちりへばりついて、藻とかを食べて暮らす。ダンゴムシのような板状の複数のカラに覆われており非常に防御力が高い。一般的に食用にするものではないが大型種もおり、産地では食べることもある。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia、市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク
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【おまけ料理レシピ】ヒザラガイの浜湯で
【材料】
ヒザラガイ
海水
【作り方】
1.
ヒザラガイをマイナスドライバーでひっぺがす。
2.
裏側をよく洗う。
3.
海水を汲み、湯を沸かす。
湧いたら火を止め、ヒザラガイを加え、1分ほど加熱する。
火を通しすぎると固くなるらしい。
4.
火が通ったら、取り出し、カラをむく。
内臓を捨て、足の皮をこそぎおとす。
海水で洗っていただく、しょっぱくてうまい!
※貝毒を蓄積する可能性があるため、喫食は少量にするのがおすすめ。自己責任でどうぞよろしく。
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