カラスウリが美味しそうだったんで味見した

2023年3月7日木の実カラスウリ,季節【秋】


野山になる気になるオレンジ色の実、カラスウリ。

カラスウリの実
カラスウリの実、11月ごろ

誰しも一度はビビッドでひときわ目立つアレ見つけて、

「あれって美味しいのかな…?」

と思ったことがあるのではなかろうか。

あんな目立つもの気にするなってほうが無理でしょうよ。ですよね?

今回はそんな誰しも気になるカラスウリを味見してみた話です。

カラスウリってどんなウリ?

こちらがカラスウリ。つる性の植物で、山裾のヤブとかフェンスに巻き付いていることが多いです。

実が目立ちますが、スイカやカボチャに似た、ひし形の葉っぱも印象的。

カラスウリ
カラスウリ@写真AC

またが珍妙な形をしておりこんなカンジ↓

カラスウリの花
カラスウリの花@写真AC

なにそのびろびろ!!

って感じで、花びらのふちがちぢれています。調べてみるとこれは虫を寄せるためらしい。

ちなみに受粉してできる青い実はこんな感じ、

カラスウリの未熟な実
カラスウリの若い実@写真AC

ぱっと見、スイカの赤ちゃんかな?というビジュアル。

Wikipediaによると、こっちは漬物で食べられるらしいです。実はいけるんじゃん?

んで、こっちが熟した

カラスウリの実

とにかく目立つオレンジ色をしていて、サイズは卵大のやつ。今回の本題はコレ。

カラスウリをゲットする

カラスウリを採取したのは、とある山裾のヤブみたいなポイント。

道路をバイクで走っていて、たまたまいい感じのを見つけたのです。

つるはもう枯れてしまって、熟れた実だけがかろうじて残っていました。

カラスウリの実

こんな目立つもの、スルーしろというほうが無理ってもんですよね。

見つけて「食べられるのか?」と思った方は多いハズ。

カラスウリの実がなっている

かくいう私も子供の頃、実家(山奥)の裏山に生えてるカラスウリを見つけ、「あれって食べられるの?」と、父親に聞いたことがあります。

父の答えは「NO。」で、「苦くて美味しくない」という答えでした。

そのときはふーんですませちゃったんですけど、

カラスウリの実をもいだ

そういえば“苦い"がどれくらいなんでしょう?

父を疑うわけじゃあないんですが、もしかしたら苦いは苦くても食べられるくらいの苦さかもしれないじゃないですか?

やっぱ一度試して見なくてはね、数個持ち帰ってみてみましょう。

カラスウリを味見してみる

というわけでカラスウリを持ち帰ってきました。

カラスウリの実を持ち帰ってきた

オレンジ色をしていて、なんとなくですが美味しそうに見えます。

この時点ではいけそうに見えます。

カットしてみましょう。

カラスウリの実の断面

ずばっとね、真っ二つ

黒い種の周りに、黄色いワタをまとっています。

なんとなくポポーの実とか、アケビの実みたいな感じ?ワタが甘いんですよね、あれは。

ポポーの実
ポポーの実。種の周りのワタが甘くて美味しいのです

まだ、いけそうに見えます。

お皿に盛り付けてみました。

カラスウリの実をお皿に盛ってみた
カラスウリ、こうやってみるとフルーツですね

においはどうだ?

クンクン。

…うーん、それほど匂いはありません。

かろうじてキュウリみたいなウリ系の香りに、ほんのり熟した果物の香り?

カラスウリの実の断面拡大

やはりいけそう。

ではいってみましょう!

カラスウリの実の味見

ぱくり。

もぐもぐ…

!!!!???

にっっっっっっが!!!!!

舌がしびれるほどのキョーーーレツな苦味。

ちょっとタネをひとつふたつ舐めただけなのに…まるで風邪薬を舐めたときみたいなすさまじい味!

これはだめです。食べられません。

カラスウリの実はおいしくない!の図

それにこの苦さはあれですね、ウリ系定番の苦味毒ククルビタシンの味!

おなかこわすやつ。つまり毒!

だめです。

カラスウリの実をお皿に盛ってみた

カラスウリは食べてはいけません。

父よ、ごめんなさいあなたは正しかった。私は愚かだ。

ごちそうさまでした。

まとめ

山野でとびきり目立つオレンジのアレ、カラスウリを食べてみました。父親に「苦い」と教えられていたうえで食べたんですけど、やっぱり苦かったですね。

きっと父も食べて苦い思いをしたんでしょう。やっぱ皆気になるんですよこの実。もし私の子供が生まれても、きっと「にがっ!」ってやるんですよ。歴史は繰り返すのです。

カラスウリ(烏瓜)

【採取場所】山すそ
【採取時期】秋~冬
ウリ科カラスウリ属。山野に自生するつる性の多年草。山野で一般的に見られる種、ヤブやフェンスに巻き付いており、冬にオレンジ色をした卵大の実をつける。実は生薬として利用されるらしいが、ウリ科の毒である「ククルビタシン」を含むため多食するべきではない。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

食べるなら、甘くて美味しいポポーにしましょう


図鑑があるとのお外が楽しい

読んだことないのですが、内容が気になる本が…

【おまけ料理レシピ】カラスウリ(完熟)の料理

苦いので、レシピなし!
若い実が漬物になるという情報(wikipedia調べ)があるので、今度そっちにチャレンジしてみます。