オオモミタケの特大キノコが採れたので味見してみた
とったキノコの中で一番でかいやつは何か?
単純にサイズでいうとオオモミタケが一番でかいのではなろうか。
その大きさは両手をはみ出るほど。とれた喜びはそれはもう代えがたいものでした。
思わず私もにっこり♪
もちろん食べられるキノコで美味しくいただいて、二度美味しい。最高。
今回はそんなでかくて嬉しいオオモミタケの話ですよ。
オオモミタケがとれた日
オオモミタケとの出会い
それは秋も深まった10月のなかば。とある針葉樹林。
入ってすぐ手分けをしてキョロキョロしていると、
車をだしてくださった友人のT氏から…
「トモさん、なんかデカいのある!?」
と声が、
寄ってみると、オォ!!
確かにデカいのが地面からにゅっ!と顔だしてますね。なんだこれ!?
友人が引っこ抜いて鑑定したところ。
どうやら、オオモミタケというキノコであるとのことっ
オオモミタケってどんなキノコ?どこに生えてる?
オオモミタケについて得た知見をまとめておきましょう。
オオモミタケというのはモミタケ属のとびきりデカいキノコ。
カサは茶色く、裏側は白いヒダ。典型的なキノコの見た目をしているんですが、とにかくデカい。成菌のカサは横幅15cmくらい。高さは"地中にも深く柄"を含めると30cmはあるのではなかろうか。
他の個性的なポイントはツバが袋状にはがれやすいことでしょうか。見つけたのはどれもびろんびろんしていました。
モミタケというだけあって、ちょっと標高のある針葉樹林帯に生えているようですよ。
オオモミタケは食べられるキノコ!
んで、肝心の食べられるかどうか?ですが、イケます。
可食。やったね!
図鑑に「とれたときの喜びは格別。」と書いてましたが、デカいしずっしりだし、確かにこれは!!嬉しい!!!
オオモミタケの幼体はこんな感じ
ナントその後、オオモミタケの幼菌も発見!
やったぜ!!更に嬉しい。
ちょい離れたところで、地面からデカくて丸っこいのが顔だしているのを見つけたのです。
幼菌は表面がひび割れてゴルフボールのような見た目になっているのが面白い。
地面のしたには地下に伸びる極太の柄があって、地下にいくと細くなっています。
オオモミタケは幼菌でもデカくてずっしりとした重量!
たくさん食べられるの嬉しい!
やったぜ!ひゃっはー!
どうやって食べようかな?
オオモミタケを食べてみた
いうわけで、と友人と山分けにして持ち帰ってきましたよ。
せっかくなので色々と料理をしてみましょう。
オオモミタケのマリネ
まずはシンプルにマリネから。
幼菌をカットします。断面はこんなかんじ、しっかり詰まっています。
一口サイズにしたら茹でて、水をしっかりきります。
これを、
塩・ニンニク・コショウ・唐辛子・オリーブオイル・ライム汁…
などなどで作ったマリネ液につけこみます。
これで完成、オオモミタケのマリネ。
翌日に食べてみたところ、非常に美味。
キノコらしいムニムニ食感。エリンギのようですがしっとりした食味でクセのない味わい。こいつ好きかも!
オオモミタケのキノコ汁を作ってみた
お次はオオモミタケを汁ものにしてみます。
メニューは味噌汁でいいかな?
きざんでダシをとって、
なめこ・ダイコン・里芋などと一緒に味噌汁に。
汁をずずず…と飲んでみると、
これもうまい。
雑味がないので、他の具を邪魔しないのは評価ポイント。
(正直、オオモミタケのダシは味噌入れすぎてよくわからんなってしまいました)
オオモミタケそのものはふわふわの食感。市販キノコだと似てるのはマッシュルームかな?
オオモミタケは天ぷらが最高!
キノコといえば天ぷらでしょう。
再びオオモミタケをスライスし、天ぷら液へ。
これを油でジュワー!っと揚げていきます。
これでオオモミタケの天ぷら完成。かんたん
んで、
作ったものでオオモミタケ定食を作ってみました。
いただきま~~~~す!!
さぁて、天ぷらはどうか?
ジャキッ!!
じゅわっ…
あぁ~!
これはいいですね。デカめの図体でありつつもしっとりとした食感で雑味はありません。
キノコらしさが足りないと言われればそうなんですが、私は好みかな。好き好き。
ちなみに成長した個体と、小型個体を天ぷらで食べ比べてみましたが、ほぼ代わりありません。
どちらも雑味なくすっきり。旨い!
オオモミタケは旨い。
ごちそうさまでした。
まとめ
秋に針葉樹林でとれた特大のキノコ、オオモミタケ。食べられるとのことで味見をしてみたら、非常に美味でした。いやはやとにかく採れたら嬉しいキノコですねこいつは。晩秋に針葉樹林に行く方は探してみてはいかがでしょうか。
こういう"一発デカイの!"があるからキノコ狩りはやめられないんですよ。楽しいっ♪
※似た毒キノコがおります。野生のキノコを食べる際はよく観察し十分に鑑定する事を心がけて下さい。
オオモミタケ
【採取場所】山
【採取時期】秋、10月ごろ
キシメジ科モミタケ属 。針葉樹林に発生するキノコ。外生菌根を形成する。カサは茶色いでひび割れ、ヒダは真っ白、しっかりしたツバがあり、カサを覆う膜がはがれ形成されるのがよくわかる。柄はしっかり太く地中に伸びている。見た目がマツタケとやや似るため間違われることがあるらしい。
参考にさせていただいた資料:山溪カラー名鑑 増補改訂新版、yamatabi.net きのこ図鑑
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【おまけ料理レシピ】オオモミタケの天ぷら
【材料】
オオモミタケ x1 ※成体でも幼体でもよい
卵 x適量
小麦粉 x適量
ベーキングパウダー x適量
油 x適量
【作り方】
1.
オオモミタケを採取する。
なければ大型のマッシュルームとかが近いかな…。
(エリンギはちょっと食感が違うんですよね)
2.
オオモミタケの汚れをペーパーで払い、2m幅ほどにスライスする。
3.
卵と小麦粉に水をまぜ、ベーキングパウダーをひとふり、天ぷら粉を作る。
どろっとサラッの中間くらいの粘度にするのがよい。
4.
2を3につけ、180度の油でサッと揚げる。
5.
油をきったら完成。
塩で食べるのがうまい。
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