ウサギを拾って食べた話

ノウサギ

深夜、千葉の拠点に向かうため車を転がしていると…

「なんか動物が死んでる。アライグマかな?」

と、運転してたアリサさんが車を止めました。

「違うかも?見てきて、」

ということで車から降りる私。このムーブも慣れたもの。

一般的に道路で死んでる野生動物は「一般廃棄物」として扱われるため、処分してもよくって、骨とかが標本に使えるのですよね。

「どれどれ…?」

ウサギを拾った

「あっ…これはウサギだ!?」

野ウサギ@いらすとやより

周囲は民家もなければ車もほとんどはしってねえ田んぼエリア。爆速で飛ばした車にすっとばされたんでしょう。なむなむ。

触れてみると…

「ホカホカだ!?」

拾ったウサギ

この寒空の下、手袋越しにも伝わってくる体温。このウサギは車ひかれて間もないようです。

見た感じ大きな外傷もなく、当たりどころも良さそうに見えます。

「これだけ新鮮なら、イケるんじゃないの?」

道路も綺麗になったし、我々もハッピー。一石二鳥、いや一兎二幸ってやつですよね。やったぜ。

ウサギってどんな動物?

ウサギのうち野生にいるのは野ウサギという種類。正式和名は"ニホンノウサギ"。日本に昔っからいる在来のウサギ。

ウサギというとペットのイメージが強いですが、野生にまあまあいる生き物で、本州から北海道まで広く生息します。

狩猟鳥獣としてとって食べていい動物の一種なのですが、狩猟でとるのは難易度が高い獲物。

夜行性であるため銃でとるのはむつかしく、また草食で誘因しづらいためトラップにもかかりにくい。ちょっぴりレアなターゲット。私も猟期に狙っていたのですが、一度も野生で見たことはありませんでした。

狩猟鳥獣とされているだけあって、昔から食用として親しまれていた生き物です。

それはもう、動物(特に哺乳類)の食用が禁止された時代でも「ウサギは二本足で立つから鳥だ!」ってこじつけて食べていたらしい。その名残でウサギの数え方は「一羽、二羽、」なんですよね。鳥だから。

その味は柔らかく非常に美味だそう、特にヨーロッパだと珍重されていて養殖もしています。

なのでAmazonにも売ってます。興味ある方はぜひチャレンジを!

ウサギをさばく

では拾ってきたウサギの検死をはじめていきましょう。

ぱっかーん。

ウサギをさばくアリサさん

今回の執刀はアリサさんが担当(第一発見者だから)、

死因は何でしょうか?

「衝突死ですねー。おなかを打ったように見える。」

「胎児が三匹入っていて、衝撃で子宮が破れてる。それでショック死したのかな。」

なるほど、それでお肉はいけそうですか?

ノウサギの肉

「鮮度はばっちり、まだ暖かくて、死後数十分ってところ。」

それならまず食中毒はないかな!でも問題は味ですよね、血抜きとかできてないわけですし、

「肉に血が回ってて真っ赤、だけど血が痛んでなければ普通に食べられると思う。」

ふむふむ。血も新鮮なら美味しいですからね(血のソーセージとかあるくらい)

しかしけっこうなボリュームがとれましたねー!二人で二食分くらいありそうなのでは?

「母ウサギでとても大きかった。脂がしっかりのってて、オッパイもはってた。ほら乳が。」

おぉぉぅ!ノウサギの乳…めーーーっちゃ舐めたいけど野兎病が怖いですね

野兎病ってのは野生のノウサギが保有する病気で、ヒトにも感染する(けっこう高熱がでる)やつ、感染防止で手袋マスクをして作業しています。

さすがに生乳はナシかなーーーー!安全第一やめとこう。

「二食分くらいありそう。今日はとりあえずチチカブ(兎の乳腺)を焼いたのとロースを焼くかな。」

ウサギ肉を料理する!

そんなわけでノウサギを焼いて食べてみましょう。シンプルにソテーで食べてみます。

左から、野ウサギのハラミ・チチカブ・ロース。

血抜きができていないからマグロみたいな赤さ、果たして拾ったノウサギはおいしいのか?

そしてチチカブは美味しいのか?

じゅう~~~!!

いい香りがします♪

これはもしかして美味しいやつ!

綺麗に焼けました!

果たして美味しいのか!?

肉を焼いてるうちに、隣で端肉つみれが作られていました。ウサギ汁!なんか昔話にでてくる憧れの料理じゃないですか?やったぜ。

骨でダシをとったやつ。かなり美味しそうですがさて味は?

ウサギの味は?

というわけで、とれたてのウサギを使ったディナーが完成。

いざ実食。

野ウサギは初めてなのですが、さあうまいのか!?

いただきます!

もぐもぐ…

おぉ!!

うまい。

ロースは赤身で牛みたいな味、あっさりして食べやすい。血に由来する臭みもほぼなし。

チチカブはジューシーで超うまい!ウサギミルクうまい。

つくね汁はどうだ?

ずず…

おいしい!

特に汁が美味。

すーーーーっごい濃い出汁がでてます。

どうやらウサギはすっごい濃いダシ出るっぽい?

ウサギはスープ料理にあう食材なのか!?もっといろいろ料理してみたい、ってことで続きます!

まとめ

ひかれて死んじゃってたノウサギを拾って食べてみました。血抜きをしていなかったものの臭みなく美味。鮮度がめちゃめちゃよくてラッキー。お肉は牛みたいなあっさり系だったのですが、出汁はめちゃめちゃ濃厚。色んな料理を試してみたくなる味でした。

つみれ汁は翌日に残りをたべてみたら、ちょっと臭みがでていました。どういう事なんだろう?やっぱり鮮度?

※野生のウサギは「野兎病」という病気を保有している可能性があります。触れる際は注意してください。

※ロードキルされた野生動物の食用は重大な食中毒につながる可能性があります。まねしないで下さい。

ニホンノウサギ(日本野兎)

【採取場所】山林
【採取時期】11/15~2/15(猟期:東京)
ウサギ科ノウサギ属。日本全土に生息するウサギで複数種の亜種がおりキュウシュウノウサギ・ホウホクノウサギなどいる、北海道に住むものはエゾユキウサギという別種とされる。草食で草木の葉や新芽を食べる。狩猟鳥獣でありとってよい動物。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

狩猟をはじめるなら、まずこの本!

リアル寄り狩猟マンガ。ためになります

罠猟の様子を見てみたいならこのマンガ

 

【おまけ料理レシピ】ウサギのつみれ汁

【材料】
ウサギ ※Amazonで売ってます

ネギ
三つ葉
豆腐
ショウガ
片栗粉

※兎肉はAmazonで売ってます

【作り方】
1.
ウサギをさばいたときにでた端肉を使う。軟骨とともに叩いてミンチにする。
ネギの白い部分をきざんで片栗粉といっしょにまぜ、団子にする。

2.
骨・ネギの青い部分・ショウガ・酒を茹でてダシをとる。

3.
骨を出して、1の団子を茹でる。

4.
弱火で4~5分茹でて、火が通ったら塩で味を整える。
ミツバと豆腐を加えて温まったら完成。

温かいうちに食べきるべし。