シカのレア部位を食べる!鹿の舌、シカタンはうまい
鹿肉、というとジビエの代表選手!
さてそんな鹿肉なのですが、お店で食べられるのはロース肉やモモ肉といった一部の部位ばかり。
牛や豚でさまざまな部位が食べられているように、シカのお肉もまた様々な部位が食べられます。
そんな普段食べない鹿肉を食べてみようなコーナー、
今回は鹿の舌、
シカタン
を食べてみますよ。
シカの舌をもらってきた
空気銃と罠で三年狩猟をやってきて、これまで大物猟をやっていなかった私なのですが、
今期から散弾を所持。シカの巻狩りに参加していました。
この日はスギ林の沢沿いを担当、
沢向こうや対岸を通るシカを待ち伏せ!
…ていたのですが、
残念ながらこの日は私のところには現れず。
シカシ、他のメンバーの成果が非常によくて、
グループで三頭のシカをGET。
たくさんシカがとれたおかげで、私もシカの解体に参加させていただきまして
そこで、
シカのタンとりを経験させていただきました。
せっかくなのでそのやり方をメモしときます。
やり方はシンプル。
顎の下からナイフを入れて切りとるのです。
① アゴの骨に沿ってナイフを入れた後
② 舌の根本を切り落とす
以上、
これで今後シカをとったらシカタンを持って帰れますよやったぜ!
シカタンの下ごしらえをする
そんなわけで、自ら切り取ったシカタンを貰ってきましたよ。
小ぶりではありますが(牛と比べてね)
ザ・舌!
という見た目。若干グロいですね。
さて、さすがにシカの舌まるまる一つなんて扱ったことがありません。
どうやって食べるんだ?
と、Twitterで聞いてみたところ
「茹でて皮をむいてたべる。焼いて牛タンと同じくらいうまい。」
とのこと、
フムフム、茹でて皮を剥くと、なるほど。
というわけで、お湯の中にドボン。
ちょっとお湯がすくなかったので、裏表返しながら茹でていきます。
おや?皮が白く濁ってきましたね。
そろそろ良いかな?
ペリペリ、
おっ、気持ちよく剥けますね!
日焼け跡のお肌をむくようなかんじ?
んんん?
根本のほうの皮がうまく剥けません。
加熱不足?
ということで、追加で少し茹でてみます。
追加で1分ほど茹でてみました。
が、それでも剥けない…
ということで包丁で削り落とすことにしました。
さて、完成。
きれいにムケましたね。
っていうか…これ
まるっきり、
アレ。
にしか見えないのですが!?
いや、アレってなんでしょうね。私にはさっぱりです。うん。
みなさーーーーーーん!
これはシカタン。
鹿の舌です!!
それ以外の何者でもありません!!!!!
いやしかし、何となくこのままの形でおいておくと、色々な方に怒られてしまいそう、
さっさとカットしちゃいますよ。
うーん、なんとなく痛いようなもどかしい気持ちになったのですが…なんでだろう??
シカタンを焼いて食べる
カットしたシカタンは、牛タンよろしく焼いて食べてみましょう!
一口サイズにカットしたら、
オリーブオイルをしったフライパンでジュッと焼いて、コショウをふります。
さくっと完成、
シカタン焼き、
塩とレモンでいってみましょう~~
いただきます!
パクリ。
カリムチッ…
うま!!
完全に牛タンじゃあないですか!
ジュッと、
レモンを絞ったら、よりタンらしい味わい。
とにかく旨味と脂肪分がすっごい。
アッサリした鹿肉の中でイチバン脂肪分豊富なのではないでしょうか。
ごちそうさまでした。
まとめ
鹿の舌、シカタン。鹿肉の味わいからは想像もできないほどに濃厚なタンの味。脂身からは濃厚なシカの味がし美味でした。
今後とったときも積極的に採取していくとしましょう。
そういえば、ほかの生き物のタンも、脂肪分豊富で美味しいのでしょうか。
ニホンジカ
【採取場所】山林
【採取時期】11/15~2/15(猟期。県によっては延長される)
シカ科シカ属。ほんの20~30年ほど前は個体数が少なかったが、現在は急速に頭数が増え駆除の対象になっている。手厚く保護をしたためか、食文化の近代化に伴うものか、もしくはその両方か。
【注意】
本種は鳥獣保護法により保護されております。とるには狩猟法にしたがう必要がありますのでご注意ください。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
参考書籍のコーナー
ほのぼの罠猟マンガ。入りやすいので、狩猟に興味あるけどよくわからんって方におすすめ!
狩猟をある程度知っている方はこんな本がオススメ。基礎が丁寧にわかりやすくまとめられています。
現代における冒険、それは狩猟だ!って感じの本です
【おまけ料理レシピ】鹿タンシオ
【材料】
鹿タン x1
食用油 x適量
塩 x適量
コショウ x適量
レモン汁 x適量
【作り方】
1.
鹿タンは軽く洗い、熱湯に1分ほどくぐらせる。
2.
表面の皮を丁寧に剥がす。剥がれない根本の皮と血合いは削ぎ落とす。
3.
好みの厚さにスライス、薄いのがオススメ。
斜めに包丁を入れて幅の広い肉をとる。
スライスしたら、コショウをふっておく。
4.
フライパンに食用油をしき、熱くなったところで鹿タンを焼く。
5.
熱いうちに塩とレモンでいただく。
さめると脂が固まって美味しくないので、アツアツを食べるのがコツ。
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