ツユクサほど食べやすい野草ってあります?いやない

2022年3月29日野草・山菜ツユクサ,季節【夏】

今回はツユクサという美味しい野草を紹介したい。

特徴はなんてったって、目をひく青い花。

どこかで見覚えのある方も多いのではないでしょうか?

夏頃てっぺんに花を咲かせるのですが、この花はその日のうちにしぼんでしまいます。でもまた別のが咲くのか?シーズンはいつも花を見られる印象。

生息地はちょっぴりしめりけのある草地や木陰。都内では公園のすみっことか山裾なんかに生えがち。

特筆すべきは資源量の豊富さ

暖かい時期はいつでもといっていいほど採取できますし、とってもすぐに再生します。なもんで畑とか庭の雑草としてはすぐ増えるからやっかいな部類。

ここはぜひとも美味しさを知って食物として共存していただきたいところ。さぁやっていきましょう!

ツユクサをつんできた

そんなツユクサを取りに行ってきました。

場所は都内の公園

仕事が終わったところでバイクをぶーん!と走らせて行ってきました。

この背丈の低い笹みたいなのがツユクサの群落。

ツユクサの群落、23区内の公園

若草色でつるっとした葉っぱが特徴的。

葉っぱは笹に似ています

最大の特徴である花は…まだ咲いてないかな?(6月下旬頃撮影)

あっ!

つぼみがありましたよ。

青紫のがつぼみ

この二点でチェックをしたら間違いなくツユクサであると判断できます。

というわけで採取、

先端の指で摘み取れるくらい柔らかいところをぷちっと採取します。

とるのは先端の葉っぱのみ

秋口になると固くなっちゃうので、より先端をとりましょう。旬は夏。

とってもすぐに再生するので気兼ねなくやっちゃってOK。

まとまった量を採取しました!

それでは持ち帰って晩ごはんといきましょう。そうしよう。

ツユクサを料理する

とってきたツユクサがこちら。

とってきたツユクサの葉

ツユクサの良いところは下ごしらえが要らない事。

なんなら摘み取った先端が一口サイズなので包丁もいりません。

ジャーっと洗って、

軽く塩をふったお湯で茹でます。

ちょっとだけ塩を入れると浸透圧とかの関係で仕上がりがよくなりますよ。植物も動物もだいたい同じ(だと思う)。

沸騰したらツユクサを入れます。

湯で時間は短時間。生でも食べられるくらいの植物なので、雑菌が死ぬ1分とか2分とかそれくらいでOK。

茹で上がったら水をきって、

これでもう食べられます。かんたん!

ホウレンソウっぽいビジュアルだし、胡麻和えにしてみようかな。

麺つゆとゴマで作ったたれにツユクサをあえるだけ。

ツユクサを食べる

というわけで完成、

ツユクサ定食。

先程の胡麻和えと、シンプルな味を見たくてマヨネーズかけただけのを用意しました。

雑穀米と、左上のはぬか漬けです。ハマってるので

まずはマヨネーズかけただけのやつから。

ムシャア。

ふむふむ…

食感は野菜で言うとなんでしょーね?歯ごたえジャキジャキ系。難しい!強いて言うなら太ネギの先端とか?いや違うか。

素材の主張がないのでほぼマヨネーズの味。

あぁ…これはマヨラー向けですね、次いってみましょう。

今更ですが、そういえば私はマヨネーズが得意ではありませんでした。せめて醤油マヨなら

続いて胡麻和え。

ぜったいうまいやつ、

ワシワシ…

ん、良いですね~~~

さっぱりとして和風の味付けにベストマッチ。きっと昔から食べられてきたんだろうな~ってくらいのマッチング。冷蔵庫に常備したい!

そういえば食べ始めて気づいたんですが、ツユクサの味噌汁とかもあったらよかった。次回は作ります!

ごちそうさまでした。

まとめ

ツユクサは豊富にとれて、それでいて下ごしらえがいらず、あっさり食べやすい。とても優秀な野草。サバイバルむけですね。近くに生えているのを見つけたら是非試していただきたい。

ツユクサは花も食べられるので、次回はその青色を生かした品でも作ってみようかな?

ツユクサ(露草)

【採取場所】公園のすみっこ、山裾、涼しくしっとりした場所に多い
【採取時期】5月~10月
ツユクサ科ツユクサ属。青い花と、葉っぱは光沢があり若い頃は鞘状の形態をとる。古くは"つき草"(色がつくから)と呼ばれ、万葉集にも度々登場する。花が一日でしぼんでしまうことから「儚さ」の象徴として詠われるのだそう(wikipedia調べ)

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、野草を美味しく食べる本、ヤマケイポッケットガイド 山菜・木の実

書籍紹介

べ方と野草がわかりやすく紹介されてます!

菜を探すならハンディサイズの本は必携ですよ~!

【おまけ料理レシピ】ツユクサの胡麻和え

【材料】
ツユクサ x食べたいだけ
めんつゆ x適量
ごま xたっぷり

【作り方】
1.
ツユクサをつむ。
先端の柔らかい部分を指でつみとる。花も食べられる。

2.
とってきたツユクサはちょうどいいサイズなのできざまなくてOK、好みで刻んでもOK。
塩ひとつまみ入れたお湯で1分ほど茹で、冷水でさます。

3.
たっぷりゴマをすり(もしくはすりごまを使う)、麺つゆと混ぜる。
水をきったツユクサとあえたら完成。夏は冷蔵庫でキュッと冷やしても美味しい。