ジョロウグモのフライはビーノ味【昆虫注意】

2022年3月29日昆虫ジョロウグモ,季節【夏】


とある秋。

この時期は獲物があんまりいないんだよな~と公園をフラフラ。

そんな日に見つけた獲物は…こいつ!

今回はそこらによくいるあの昆虫を食べてみた話です。

秋にオススメの獲物は?

秋ふけた公園にはハクチョウとか、

オオバンはいるのですが、

ここは鳥獣保護区だし、

そもそも狩猟鳥獣でもないし…

と、そんな日にとれた獲物はこれ。

クモ。

種類はジョロウグモというやつでしょう。

他に獲物いないし、手ぶらで帰るのもしゃくなので、こうなったらクモでも食べてやろうというわけです。

ジョロウグモは網を張るタイプの中ではかなり大型な種類、つまりは食べ応えがあるやつ。

それにこの時期はクモが育っている時期でとりごろ。(冬には産卵して死んじゃうのです)

いわゆる貴重なタンパク源ってやつなのではなかろうか?

おすすめの獲物はクモ

せっかくなので、

クモのいい感じの持ち方について…

こうです!

糸をもってぶらーん。

こうやって運べばおとなしいし逃げないので安心、子供の頃はよくこうやって遊んだっけなあ。

ついでにクモのいい感じの保管方法について。

こうですよ!

ちょうど手元にあったペットボトルにIN。

密閉しないと逃げちゃうし、かといってジップロックとかだと潰しちゃいそうで心配。そんなとき手頃なプラケースであるペットボトルはとても優秀。

あと、お昼に食べたお弁当の容器もグッド。

幼少期にクモ同士を○ケモンバトルさせた皆さんならご存じかとは思いますが、複数個体を一緒に入れると共食いするので注意してください。

以上、クモをとるうえで役立つ情報でした(本当に?)

ジョロウグモを料理する

結局、ジョロウグモは三匹ほどゲットしてきました。

探せばもっと取れそうでしたが、沢山食べるものでもないでしょう。

今回はシンプルに揚げて食べてみます。

よく洗ったジョロウグモに小麦粉をパッとまぶして、

油でサッと揚げます。

野生のものであるため、しっかりめに火を通しましょうね。

カリカリに揚がったら

クモフライ。

完成、

う~ん。

見た目がひどい、完全に事故。

ジョロウグモを食べてみる

見てくれはさておき味はどうでしょう?

さっと塩をふって、

いただきま~~す!

シャクッ。

ん、美味しい。

味はですね。

ほどよく揚がった殻は硬さを感じさせず、それこそスナック菓子のような感覚で食べられます。

揚げた枝豆、ビーノみたいなお菓子に近いか?

※ビーノはクモ味、なんて言ったら東ハトさんに怒られそうですね!

そのままでもじゅーぶん美味しいのですが、残り二匹は味を変えてみましょう。

クミンと、

一味と、

島コショウこと、ぴーやしなんでどうでしょ?

別名ヒパーチ。甘いコショウ

ぱぱっとふって、

カーリースパイダー!

完成。

再びいただきま~~す。

しゃくしゃく…

これも旨い。

クモの旨味にスパイスが合いうんですよ。

なんとなくインド料理屋で出でてくる、平たい…せんべいみたいなやつ。なんていうんでしたっけ?あれに近い味。

ハイボールみたいな軽い酒が飲みたくなりますね~。

さくっと完食。

ごちそうさまです!

まとめ

秋の獲物ジョロウグモ。料理すると見た目はひどいのですが、食べてみるととても美味しい昆虫でした。

以前に食べたオニグモとはまた違う軽い味わいのクモ、個人的にはこっちのほうが好き!あっちはヌルりとするんですよぅ。

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)

【採取場所】ヤブの近くで風通しのいい場所
【採取時期】夏~秋
日本各地に生息するクモ。網を張る中ではかなり大型のためよく目につく。一年生で春に生まれ育ち、卵で冬を超す。春に生まれた子グモはバルーニング(糸をだし風に乗り空を飛ぶ行動)を行い散らばっていく。ジョロウグモトキシンという毒成分を含むが噛まれても微量でヒトにはほぼ無害であるとのこと。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

【おまけ料理レシピ】カーリースパイダー

ジョロウグモ x食べたいだけ ※でもほどほどに

片栗粉

・スパイス
粉末ターメリック x1
粉末クミン x1
粉末パプリカ x1
粉末ガーリック x1
塩 x適量

【作り方】
1.
ジョロウグモを採取する。
噛まれることはほぼないが、念の為に軍手をすると安心。
沢山同じ容器にいれると共食いするので注意。

2.
採取したジョロウグモは軽く洗っておく。
軽く片栗粉をまぶす。

3.
油を180度に加熱し、クモを揚げる。

4.
2~3分ほどしっかりと揚げたら、スパイスを合わせたものをふりかける。
ビールのお供にぴったり!