ヨウシュヤマゴボウのデカくて毒が強そうなのを食べてみる

野草・山菜ヨウシュヤマゴボウ

アメリカでは有毒植物のヨウシュヤマゴボウを好んで食べる方々がいらっしゃる!

しかもなんなら美味しいらしい!

気になって食べてみたよ…!

というのが前回のお話、

食べてみたところ、触感トロトロで、クセもなくけっこう美味!

かつ毒にあたってハライタにもならず、

「実はそんな悪いやつではないのでは…?」

それですっかり気に入った私、懲りずにまたヨウシュヤマゴボウを採取してしまいました。それもかなりデカいのを。

今回はそんなデカいヨウシュヤマゴボウを食べて毒にあたるか試してみたレポートになります。ご査収のほどお願い申し上げます。

ヨウシュヤマゴボウをとってきた、デカい!

近所で探して(駅の反対のさびれてるほうにありました!)、ヨウシュヤマゴボウを追加採取。

それも、かなりデカい!!

アメリカの記事を調べると「デカいものは食べられない」という記述が見られたのですが、逆に一部のひとはデカいのも食べているようなんですよね…

私はわからなくなってしまいました。もう自分で試すしかないのでは?

いやでも、それにしたって…

持ち帰ってみたら思っていたよりデカい。1メートル以上ありますよこれ。

さすがに硬いところがありそうなので、下のほうはトリミングしていきましょうか(もちろん、全草が有毒なのですが)

開いた葉っぱなんかを落としていって…こんなかんじ?

まだ開ききってない葉っぱと、茎の上のほうは食べられるんじゃないですかね?(知らんけど)

ヨウシュヤマゴボウことポークウィードの毒について

前回しましたけど、念のための成分の話をもう一度。和名をヨウシュヤマゴボウと言い、英名だとポークウィード。アメリカからやってきた毒草で、有毒成分はフィットラッカトキシン

有毒部位は全草。特に根が強いらしく、ヤマゴボウと間違えて食べてあたる方が稀にいるようです。

そんな有毒植物が"食べられる"という根拠は“アメリカではポークウィードが伝統的に食べられている"という話と、厚生労働省のサイト“煮沸で無毒化できる"という表記。

実際に前回、若い芽を4本ほど食べてみましたが、腹痛をはじめとした毒の諸症状はでませんでした。あくまで私の場合は…ですが。

前回食べたヨウシュヤマゴボウの新芽

でもって、今回の検証は

「どこまで喰えるのか?」

ということ。

前回の若芽とちがって今回のはちょっとした低木くらいのサイズ感。葉っぱのサイズはゆうに手のひらを超えています。

なんならすらでき始めています。

ヨウシュヤマゴボウの花の赤ちゃん

有毒成分が高まっている証拠…?

果たしていけるのでしょうか…?

茎もかなり太い!包丁の柄くらいはありますよ。かなり心配…!

でかいヨウシュヤマゴボウの毒抜きをする

まず茎の皮をむきます。これはアメリカのYouTuberもやっていました。

イタドリのように、ピーッ!と気持ちよく剥けます。

これでアク(毒)が抜けやすくなり、食感もよくなるはず!!

更に抜けやすくなるよう、輪切り、ないしは半分に割ってみました。

ヨウシュヤマゴボウの断面ってこんななってるんですね!

竹みたいな節がずらっと並んでいます。間がキュッと狭くて蜘蛛の巣みたい?強度を保持するサポーターみたいな?

「節ができてくると食べられない」なんて言うアメリカ人YouTuberもいらっしゃったのですが、これは柔らかくていけそう?節が固くなったら、ということなのでしょうか?(しらんけど)

まぁ茹でてみましょう…

ぐーつぐつぐつぐつ…

今回は湯で時間も少なめにしてみます。

葉は、熱湯煮沸1分+水さらしを2セット

茎は、熱湯煮沸1分+水さらしを3セット

としましょう。

というわけで、二度目の煮沸。

ぐーつぐつ…

有毒成分のフィトラッカトキシンはサポニンの一種であるため、"ぬめり"があるハズ。この"ぬめり"がなくなってきたら、毒が減ってきたということではなかろうか?(推測)

1回目の水さらしでは、まだこの"ぬめり"があります。ちょっと怪しい…

二度目の水さらし後、

“ぬめり"がマシになって来た気がしますね。葉はここで取り出します。

茎だけ三度目の煮沸、

茎に透明感がでてきました。毒が抜けてるとイイナァ…

三度目の水さらし、

柔らかくなってきましたが、前回と比較し今回はまだ形を保っています。

よく煮たカブか?アスパラか?そんな感じの触感?何となく美味しそう?

“ぬめり"もとれてきました。

これでアク(毒)抜き完了として食べてみましょうか。

でかいヨウシュヤマゴボウの葉っぱを食べてみる

ヨウシュヤマゴボウの葉っぱを料理する

まずは葉っぱから食べてみましょう。

メニューはポーク&エッグ。

ヨウシュヤマゴボウのたまごとじです。

これは例のアメリカの缶詰(前回のYouTubeにでてきたヤツ)の裏に書いてあったメニュー!!

ヨウシュヤマゴボウ(ポークウィード)の缶詰(Haphazard Homestead氏のYouTubeより切り抜き)

材料はシンプルに、ポークウィード缶とタマゴのみ。これ!食べてみたかったのですよね。

今回は茹で時間を短くしたので葉っぱがまだ形をとどめていますよ。例の缶詰の中身はどんななんでしょうね?

では作ります。

ニンニクを炒めて香りをだしたものに、卵を加えて、っと。

塩・コショウで味を整え、そこに水をしぼったヨウシュヤマゴボウ(毒)の葉を加えます。

煮たヨウシュヤマゴボウの葉っぱは柔らかくって、たまごとよく馴染みますね。

トーストを添えて、さくっと完成。

ポーク&エッグ。

※豚は入っていません
※あと有毒です

さてお味はいかに?

ヨウシュヤマゴボウのでかい葉っぱの味は?

味付けにヨシダのBBQソースを添えてみました。アメリカ風なんでね。

前回に腹痛なく美味しくいただけたので、今回は前のめりに食べていけますよ。

いただきます!

あーん。もぐもぐ…

ん!

おいし!!

トロトロのヨウシュヤマゴボウの葉っぱとたまごとの相性はバッチリ。

ソースをしっかり絡めてもうまい。アメリカンな味!

アメリカの皆様もこうやってヨウシュヤマゴボウを食べたんですかねえ…(思いをはせる顔)

あっさり完食。ごちそうさまっ。

でかいはっぱを10枚くらい食べてみましたが、さて毒の具合はどうかな…?

葉でヨウシュヤマゴボウ中毒はした?安全?

食後から3時間ほど経過観察をしてみましたが、

腹痛ナシ!

でかい葉っぱも、2回煮沸して水にさらせば、少なくとも私は、問題なく食べられるようです!

あれだけ育ったのが食べられるなら、けっこう幅広く使えるかもですね。しらんけど!!

※ある程度調べたうえで自己責任でやってます。けっしてマネをしないでください。

太いヨウシュヤマゴボウの茎も食べる

ヨウシュヤマゴボウの茎を料理する

さぁて大ボス!

太い茎を食べます。

メニューは、

ポークウィードのポーク炒め。

つまり、ポーク&ポーク。

※今回はちゃんと豚が入っています
※毒も入っている可能性があります

はい!いってみましょう。

ニンニクと豚肉をこんがり炒めて…っと、

ここにポークウィードをどばー

豚肉から出た油でヨウシュヤマゴボウをあえたら完成、

茎をカリッとさせたかったんですが…

すでにトロトロになっているヨウシュヤマゴボウが跡形もなくなりそうなので、諦めました。

というわけで、ポーク&ポーク、完成!

見た目は美味しそうですが…果たして味(と毒)の具合はいかが?

太いヨウシュヤマゴボウの茎の味は?

さっそく味見(毒見)!

いただきま~~~~~す。

もぐもぐ…

ん…

変な味はしません。美味しいかと言われると、どうかなー?

みずっぽくて味がしみきってない…!

マズくはないのですが、脂との相性はよくないのかもしれません。

と思ってたら濃いめのソースをつけたらけっこうイケる??

こってりな味にしたら豚の風味とマッチして美味しい。

とはいえ変な味はしないので、いちおうアリということにしときましょう!

味付けは変えたほうがいいかな?

やはりクリーム系か、和風にするなら煮浸しとか旨いかも。

さて問題はですが…?

太いヨウシュヤマゴボウの茎食べて中毒はした?安全?

報告、

太い茎3本あまりを食べて翌日、いたって正常、ハライタなし!

少なくとも、煮沸することで毒を低減できて、私が平気なのは間違いなさそうです。

※ある程度調べたうえで自己責任でやってます。けっしてマネをしないでください。

まとめ

ヨウシュヤマゴボウが気に入った私。でかいヨウシュヤマゴボウが手り(デカイのは毒も強いと聞いていたのですが)調理して食べてみました。

葉と太い茎をそれぞれ毒抜き(のつもり)をやって食べてみましたが、腹痛ナシ。

前回食べたものよりずっと育った個体だったのですが、茎や葉は調理をすると柔らかくなり、美味しくいただけました。特にポーク&エッグは簡単で絶品。"毒抜き済みの缶詰"が手に入ったらぜひ試していただきたい。決して自分で毒抜きに挑戦してはいけません。

ヨウシュヤマゴボウ(ポークウィード・洋種山牛蒡)

【採取場所】道端、空き地
【採取時期】春
ヨウシュヤマゴボウ科ヨウシュヤマゴボウ属。北アメリカ原産の多年草。有毒植物であり、実・葉・茎・根、ほぼすべての部位が有毒。秋に黒紫の実をつける姿が印象的。この実の色は産地では染め物に利用され、きれいなピンク色に染まる。別名インクベリー。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、フィールドベスト図鑑『日本の有毒植物』、Forging Texas、厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル

書籍紹介コーナー

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【おまけ料理レシピ】ヨウシュヤマゴボウのグラタン

【材料】
ヨウシュヤマゴボウの缶詰
※毒抜きされた缶詰を使う。自分で毒抜きするのはリスクがあります
※ない場合はホウレンソウで代用する

特濃牛乳
タマネギ
ベーコン
バター
マカロニ or ジャガイモ
小麦粉

鶏だし
コショウ
粉チーズ

【作り方】
1.
ヨウシュヤマゴボウの毒抜きされた缶詰を用意する。
なければホウレンソウを軽く下茹でして代用する。

2.
バターをフライパンで溶かし、ベーコンを弱火でカリカリに炒める。

3.
タマネギを加え、軽く塩をし、透き通るまで炒める。
軽く小麦粉をふる。

4.
牛乳を加え、トロみがつくまで炒め、クリームソースを作る。
塩・コショウ・鶏だしで味を整える。

5.
ヨウシュヤマゴボウをざっくり一口大にきって、4に加える。

6.
ふかしたジャガイモor茹でたマカロニを耐熱皿に並べる。
ほどよく煮えたところで、耐熱皿にそそぎ、好みで粉チーズをかける。

7.
160度に予熱したオーブンで10~20分くらい焼く。