アザミの根は本当にゴボウ?掘って食べてみた
やっかいな植物の代表格、アザミ。
紫色の花を咲かすトゲットゲのアイツ、
千葉の玄関前にも生えていて、触れると葉っぱが痛いし見た目もよくないのでちょくちょく除草するんですが、すぐ生えてくるんですよねこいつ。
根っこがしっかりした多年草(1年で枯れず数年生きる植物)で、地上部をやっつけてもすぐ葉っぱが復活するんですよ。とってもとっても生えてくる(葉っぱを食べるには便利なんでしょうけど)、
そういえばアザミの仲間は根っこがゴボウ的に食べられると聞いたことがあります。
「つまり、除草ついでに掘って食べたらいいのでは?」
レッツチャレンジ!!
アザミを掘ってみる
実は以前に一度アザミの根っこチャレンジはやったことがありました
ただ、それのときは山の斜面の硬い地面のアザミで、ほるのが大変だし硬くて食べるところなかったんですよ…
「地面の柔らかいところで再チャレンジしないとな~」なんて思ってたら数年たっていました。
今回は家にスコップがあるし、アザミは目の前にいるし取り逃しすることはないでしょう。
いざ。
ざっくざっく、
なるほどふむふむ…
『太い根が一本地中まで続いてる』みたいなイメージでしたがそんなことはなく、根っこは短く浅い。(下に硬い層があるのかな?)
出てきたのは太くて・固くて・短い根っこ、
「この辺のアザミじゃ、だめなのか?」
なんて思っていたら気づきました。
浅い層の柔らかい土に沢山のヒゲ根を伸ばしているようです。
このヒゲ根もまあまあな太さがあります。爪楊枝か割り箸くらいの太さ、それでいて何となく柔らかくて食べられそうな雰囲気?
30分ほど作業して5,6本のアザミを引っこ抜いてきました。どれも同じ感じでヒゲ根が沢山。
メインの根っこはダメだとしても、このヒゲ根が食べられるとみた…!
洗って土を落としてみたらこんな感じ、
意外といけそうに見えますね?
野菜といえるほどのボリューム感はありませんが、なんとなく食べ物の範疇の見た目をしています。ホラ白いし。
硬さもそれほどではなく、しなやかな触り心地。なんかいける気がしてきましたよ。
アザミの根っこをかじってみる
試しにかじってみましょうか、
クンクン…
まずは香りチェック。
うーーーーーん?臭かったり、変なにおいがしたりはしません。植物の根の香り。
ま、いってみますか、
がじ。
もっしゃもっしゃ…
「おぉ。ゴボウの味が…する!!」
ほのかな土の香りと、根菜のうま味。まさしくゴボウ。ゴボウって木の根じゃなくて多年草の根だったんだ…。アリですよこれは。
いちお太いほうの根っこもかじってみますか。
ギョリ。
「あっ…!無理なやつだ…!」
ただの木の根っこだこれは。
硬くて繊維質で食べられたもんではありません。煮ても焼いてもダメそう。木の根っこは食べられない。ぼく覚えた!
(いやもしかしたら10時間くらい煮たらいけるかもしれませんが)←覚えてない
アザミの根っこを料理する
食べられそうな柔らかさ(私調べ)のヒゲ根をちぎって集めていきます。
5本のアザミからこれくらいとれました。
よ~~~く洗って土を落とします。土とか石とかめっちゃついてますからね、
よいしょ、キッチンに持ってくると急に食材に見えませんか?
どうでしょう? ※コメントもとむ
皮は金だわしで落としておきます。もしかしたら落とさなくていいかもですが、いちおう。
メニューはどうしよう?
ゴボウだし定番のきんぴらでいいかな?
一口サイズにそぎ切りにして、ごま油で炒めます。
「つまようじを炒めているようにしか見えない…。」
でも食べられるので安心してください(チェック済みの安心感)。すりごま・めんつゆ・砂糖、を足してなんとなく仕上げ。
できました!
アザミの根っこのきんぴら。
普通のと比べるとちょっと細いですけども、
「おい店主、ずいぶん細いゴボウを使ったな?」
「お客人。これは知る人ぞ知る根菜、野天ゴボウでございます」
「野天ゴボウとな?」
「左様で。普通のゴボウより自然に近い環境で育て大地のミネラルを吸収し滋味豊かな食材でございます。」
…みたいな感じで、高級感だせばいけないかな?どうかな?
ま、食べてみましょう。
カリ…コリ…
おっ!?けっこう美味しい。
普通にゴボウみたいな味がしますね、まず食感は心地よい硬さ。歯を入れるとカリッと砕けて、繊維感は…じゃっかんあるのですが、気になるほどではありません。
香りはほぼゴボウと同じ、食べ慣れた土と木の根っこみたいな風味。ほんのり少し、ホースラディッシュのような香りがするようなしないような?
濃いめの味付けにしたのでご飯のお供としても優秀。
お代官様もこれにはニッコリ。
ふつうにオカズとして成立しています。アリですよ!
ちゃんと美味しいです。栽培したらいつかちゃんとゴボウになりそうですね。
ごちそうさまです。
まとめ
トゲットゲのアザミをほって食べてみました。本根は硬すぎてダメでしたが、横っちょにでてるヒゲ根は美味しく食べられました。味はそのまんまゴボウです。
ほるのはちょっと大変ですが、除草のついでに掘って食べるとか、もしくは何かしらの理由でゴボウが流通しなくなったら、積極的に食べたい味です。
さて…
「次はお前の番だぞ玄関前のアザミ!」
アザミ(薊)
【採取場所】畑の脇、土手
【採取時期】通年
キク科アザミ属。葉っぱがトゲトゲな植物だが、若葉や根を食用にする地域もある。根をヤマゴボウとするのは別種で根が太く柔らかいモリアザミ。今回食用にしたのはまた別種のアザミである。ちなみに栽培種のゴボウは海外から伝わったものでキク科ゴボウ属、薬用として伝わったものの根を太く改良したそうな。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】アザミの根っこのきんぴら
【材料】
アザミの根っこ
すりごま
醤油
みりん
食用油
【作り方】
1.
アザミを掘る。土の柔らかいところで、上の土をどけて中央の根を引っ張るときれいに抜ける。
ひげ根を集めてよく洗う。
2.
金タワシでアザミの根をこすって薄皮をはがす。
3.
アザミの根をそぎ切りにする。
4.
食用油で3を炒める。火が通ったら醤油・ミリン・すりごまを加え、焦げないように炒める。
水気がとんだら完成。