ハナウドで中国ふう餃子を作って食べてみた

野草・山菜ハナウド

ある日、河原で熱心に採集してる方々を発見。

ハナウドノビルをとってらっしゃって、

話を聞いてみると、中国の方で、向こうでとって食べていて、懐かしくてとりにきたんだとか…!

餃子に入れるんだそうですよ。

こういう文化の違いみたいなのが大好きなもんで、食べ方を聞いて、マネして食べてみました。今回はそんなハナウドの話。

ハナウドをとって食べてる人に教えてもらった

とある春。都内の河原へ採集活動を行ったときの話、

河原で野草をゲット。ナノハナって根っこから花まで食べられるのかな?

長靴をはいて水辺をウロウロ…

特にターゲットを決めずに行ったんですけど、探してみるとセリ・ナノハナ・ノビル・カンゾウなど様々な食材がみつかってホクホク♪

セリ(都心産)

いい日だったのか、けっこう河原で山菜とってるひとがいたんですよね。

中でも4人グループできてきて、ハチャメチャたくさん、ゴミ袋で何袋もとってる方がいらっしゃって…

(とりすぎでは?いなくなっちゃいますよ?…などと思いつつ)

ちょっと話を聞いてみると、中国育ち、いわゆる“中国残留邦人"のかただそうで、いまは日本に住んでるそうですけど、『中国でとって食べていた山菜が懐かしくて』、友人らと採取にきたとのこと。

何をってるのか見てみると、主にノビルハナウド。

コストコの袋にいっぱいのハナウド(とノビル)。3袋くらいとってらっしゃいました!!

ハナウド!

ノビルは日本でも食べる人いますが、ハナウドはマイナー。大量にとってくなんて話をあんまり聞いたころがありませんが、中国ではよく食べるらしい。

興味が湧いてきちゃって色々話してみたところ『ギョウザに入れて食べる。香りが良い』とのこと、

とってらっしゃったハナウド、育った茎も食べるみたい

ははあ!ノビルはギョウザに入れますが、ハナウドも入るとは。日本ではまずない、こういう文化の違い面白い。好き!

中国人チームにお礼を言って別れ、「せっかくなのでマネをして私もギョウザに入れてみようかな!」ということで、多めにハナウドをとって帰ることにしましょう。そうしましょう。

(でもやっぱり、一人ゴミ袋ふたつはとりすぎだと思う)

ハナウドってこんな草

さて、こちらがハナウドという植物。

関東以南の暖かい地域に自生するセリ科の野草で、都内だと河原によく生えています。

“花ウド"とはいうものの、ウドの仲間(ウコギ科)ではなくて、セリの仲間。なんでこんな名前なんでしょーね?昔の名残?改名しなさい。

ちょうど粉が飛ぶころ、地面からでてきます。葉がまだ広がっておらず、産毛に覆われた可愛らしい新芽が美味しそうなんですが、詰まっていなくて軽い感じ。ウドとは違う…!

ハナウドの新芽

茎の断面は中空、他に似ている草がないので分かりやすいほう。

ハナウドの茎の断面

これが夏には、ぐぐぐ~~~っと背が伸びて、でかくなります。

でもって、白くて花火みたいな花をつけて、ちょうど記事を書いてる7月くらいが時期のはず、見に行こうかな?

ハナウドの花(Wikipediaより引用)

さて、ちなみにハナウドを扱う上で気をつけないといけない事がひとつあり、どうやら光毒性があるとのこと。

光毒性というのは、文字通り日光に関する毒で、『ハナウドの草汁が肌についたあと、日光をたくさん浴びるとかぶれる』というもの。

とはいえ、若いうちはほとんど汁がでないので問題ないように見えたし、私は大丈夫でした(たぶん)。

すっかり成長した個体を扱うときは手袋をつけて、汁がついたところは肌を晒さないように。

また、決して目に入らないよう気をつけるのがベターかな?

ハナウドの葉、4月

ちなみに、食べられる部位ですが、中国の方いわく、柔らかい葉っぱならけっこういけて、なんなら5~6月くらいまで食べられるらしい。

摘んじゃおう摘んじゃおう。現地民の言う事こそ正義。いやここ東京ですが!

【余談】近縁種の"世界最強の毒草"の話

ハナウドの仲間で、デカく育って光毒性が強いもの(たぶん)がジャイアント・ホグウィード。

やっかいな外来種として欧州で猛威を振るっており、よく"世界最強の毒草トップテン"みたいなランキングにのります。

知るに触れて光を浴びると水ぶくれができる(&目に入ると失明する)そうで、丈夫でデカいし、非常にやっかい。チェルノブイリの放射能で異常成長したおばけ植物なんてゴシップが流れたこともあるほど。

世の中には恐ろしいヤツがいる!くわばらくわばら。

ちなみに毒成分は"フラノクマリン"。ハナウド類共通の毒成分で、身近なものではグレープフルーツなど柑橘に含まれてるらしいですよ。

(そういえば、料理したらジャイアント・ホグウィードも食べられるんですかね…?加熱で分解されなさそうだから、ダメかな…)

ハナウドを料理してみる

帰宅。今回とってきたものはこんな感じ!

左から

・ナノハナ
・カンゾウ
・ノビル
ハナウド(葉)
・ハナウド(新芽)

ハナウドの葉っぱを袋からだしてみました。

持ち帰ってみると、ゴワつく産毛がすごい。果たして美味しく食べられるのか?

一緒にとってきた極太ノビルも使います。

ずっしり太いですねコレ。
(でもゴミ袋2袋はとりすぎだとおもう…!)

そういえばハナウドって、生のままギョウザに入れるんでしょうか?

こんなにゴワゴワなのに?

不安なんで葉を茹でてみますか。さっとだけ。

どうせ再加熱しますし、1分くらいでしょうか。

しゃぶしゃぶするくらいの気持ち、

そしたら、さっとさます!

多少マシになりましたが、まだゴワつきますね…

ま、きざんじゃえばわからないかな?たぶん。

豚肉・ノビル・調味料と合わせてギョウザに整形。

「…なんか形おかしくない?」

不器用なんでしょうがないね、最後のほうはマシになりましたけどね。

ま、味は変わりませんよきっと。

「茹で」でいきましょう。

中国には焼き餃子をあんまり食べないはずですし~

てなわけで、完成!

ハナウド餃子。

はたして、うまいのか?

ゴワつきは平気なのか?

ハナウドの味は?

まぁ、食べて確かめてみましょう、そうしましょう。

はむ…モグモグ…

いけますよ!とりあえず食感はOK。

味は、ハナウドの香りが強いですね。系統としてはハーブ系の爽やかな香り。かなり強い。

私は美味しいと思えるんですけど、人によっては

「ケミカルな味」

と言う事もあるかも?スーパーの野菜コーナーでは売ってない香りで、好みが分かれそうです。

個人的にはアリ。

面白い変わり種ぎょうざ、って感じでけっこういけます。

そういえば中国では何つけて食べるんでしょうか?聞いとけばよかったですね…

気に入ったので同じタネでハナウド肉まんも作ってみました。

(ちょっぴり形がいびつですが!)

これもちゃんと美味しい。

九州スタイルで、酢醤油をつけながら食べるのがいい感じ。

ごちそうさまです!

まとめ

河原で出会ったグループが野草を熱心にとっていて、そのターゲットはノビルとハナウド。餃子に入れて食べると言っていたので私も試してみました。独特な香りがして美味しいんですけど、好みが分かれそうな強い香りでした。でも私は好き。

ちなみに、ハナウドの仲間は世界のいたるところに生えていて、果てはイランでも沢山生えていました(ペルシアン・ホグウィードなど)。中国にもきっと様々な種類がいるんでしょう。いろんな国の食べ方に挑戦してみたい。日本の岡山でも食べるらしいんで聞いてみたい!

ハナウド(花独活)

【採取場所】河原
【採取時期】春~初夏
セリ科ハナウド属。ウドとはいうが"ウド(独活)"の仲間ではなく、セリの仲間。場所によっては大きく育ち、2mを超える。夏になると、てっぺんに大い線香花火のような白い花をつける。中国地方の一部では「うど菜」「やぶうど」などと呼び食用にするとのこと。

【注意】汁に日光刺激毒があり、ハナウドの汁が付着した皮膚が日光を浴びるとかぶれるとのこと。念のため目に入らないように気をつけて下さい。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia
スペシャルサンクス:現地で会った中国系のみなさま(ただしとりすぎ)

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【おまけ料理レシピ】ハナウドとノビルの餃子

【材料】
ノビル ※なければネギとニンニクで代用しましょう
ハナウド
豚肉

餃子の皮
片栗粉
オイスターソース

【作り方】
1.
ハナウドは念の為、手袋をして摘む。
柔らかい葉っぱであれば基本的に食べられる。

2.
ノビルは太いものを狙って、掘って根っこごととる。
地面がやわらかければ、ゆっくり引っ張れば抜ける。

3.
ノビルをみじんぎりにする。ハナウドはかる~く下茹してからきざむ。
生で刻むときは一応は手袋したほうがいい…かも?(正直よくわからない)

4.
刻んだ食材に、片栗粉・オイスターソース・塩を加えてよく練る。

5.
餃子の皮で4をつつんで、整形する。

6.
水を沸かし、5を茹でる。

7.
茹で上がったら完成、好みで酢醤油をつけて食べる。