東京でとって食べる生活

ニリンソウとトリカブトを間違えて死にたくないので見分ける話

calendar

reload

山裾にいくとよく見かけるニリンソウ、

群生しているので数とれる有用な山菜です。

河原に群れるニリンソウ

下ごしらえなどの手間もいらず、便利な山菜です。

とりわけ香りがよくて、上品な三つ葉のよう。
香りを活かしたすまし汁なんかにすると素晴らしく美味しい。

しかしこの山菜には最大の欠点がありまして。

猛毒の野草トリカブトとよく似ていて、

なおかつ生息圏内がかぶるため

誤食の可能性がつきまとうのです。

まず先にトリカブトの話から

ニリンソウの前に、毒草のトリカブトの説明から入りましょう。

■トリカブト
キンポウゲ科トリカブト属、30種ほどが日本に自生している。日本三大有毒植物の一つ。毒成分としてアコニチンなどのアルカロイドを全草に含む。誤食すると手足の麻痺・嘔吐・呼吸困難・臓器不全などの症状を発し、重篤な場合は死に至る。


以上トリカブトの説明でした。

重篤な場合は死に至る

…重い、実に重い一言です。

すぐに吐き出せば死なずにすむようで、よく”誤食したが吐き出させて大事は免れた”なんてニュースをやっていますが、多量に食べると死にます。

例としていうのもあれですが、トリカブトの毒が殺人に使われた事件なんてものも。
Wikipediaトリカブト保険金殺人事件

間違えて食べてしまうとトリカブ死。

とりかえしがつきません。

…とても恐ろしいですね、絶対に誤食をしてはいけません。

ニリンソウとトリカブトの見分け方

さて本題、そんな恐ろしいトリカブトとニリンソウとを見分ける方法について、

まずはメイン可食部である葉っぱを見比べてみましょう

まずこちらがトリカブト

これがニリンソウ、

あれれ?
言うほどそっくりではないような?

どちらも三つ葉で、端がやや丸みを帯びたギザギザ。
ギザの形も似ては居ますが、両方見比べればすぐに違いはわかるような気はします。

なんていって油断をしてはいけません。
先程トリカブトの説明に記載しましたが、日本には30種類ものトリカブトが自生しています。

トリカブト@写真AC

こちらは別のトリカブト、先程のものと違い太い葉をしております。

種類によって微妙に葉っぱの形が違うわけですね。

ですので、一枚の葉っぱだけを見て、

これはニリンソウ、食べてオッケー!
こっちはトリカブト食べちゃだめ!

と判断するのは難しいです。

野肉会のニリンソウのおひたし。毒味して症状が出なかったから大丈夫!(byシェフ)

まあ、難しいとはいえ、
まあ99%は正しく判断できるでしょう、

ただ、1%でハズレをひく可能性があります。

でもってハズレたらおしまい。
死んでしまいます。

毒草を食べて死ぬ姿を想像するとジーンときちゃいますね…
そんなのって儚すぎでは?

では確実に見分けるにはどうするか。

を確認して見分けます。

こちらがニリンソウの花、4月中ごろに撮影しました。
はっぱからぴょろぴょろ~っと茎がのびて、真っ白でつぶらな二輪の花を咲かせます。

ニリンソウの花、うち1枚はまだつぼみ

続いてこちらがトリカブトの花。
トリカブトは縦に高く伸びて、夏ごろ藤のように連なった紫色の美しい花をつけます。

トリカブト@写真AC

これならば物覚えの悪い私でも間違いなく見分けられますね!

ニリンソウは花も食べられます(トリカブトは花にも毒があります)。
花ごとつんでしまえば、まず間違いはおきないでしょう。

花がついてるうえに札がたってるので間違いなくニリンソウ(都内某公園にて)

どうしても数取りたい場合は、花のついた葉と見比べて一致するものだけを採取しましょう。

ニリンソウとその他のご近所さんたち

なんとまあ先程のトリカブトはニリンソウの群落から2メートル足らずの場所に生えていました。じゅうぶんに交じることがある距離です。

ニリンソウの群落の中にトリカブトが交じる事は普通にありえるわけですね。

1枚1枚、花のついた葉と見比べ、丁寧に採取するように十分に気をつけましょう!

ちなみに私は山菜や野草はガイドブックから入りました。

私の愛用のハンドブックはこちら。
ポケットに入る大きさで山菜や木の実、加えて似た毒草も説明されています。携帯してると安心。


○まとめ

トリカブトとニリンソウを見分ける間違いない方法、それは花で見分けること!

花のついてないニリンソウはニリンソウに非ず。花のついてないニリンソウを人にあげたり、逆に花のついてないニリンソウを安易にもらうのは好意でも宜しくありません。

花をつけた個体を確認してから食べるようにしましょう。
死んじゃったらおしまいです。決して猛毒のトリカブトを間違えて食べたりしないように!

■ニリンソウ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花をつける4月中旬~5月がとりごろ、6月には地上部は枯れてしまう。名前の由来は1本の茎から2輪ずつ花を咲かせる事から(違う場合もある)。花・茎・葉すべてが食用になるが、アネモニンなどの毒成分を微量に含むため、先に湯がいて流出させた上でおひたしやすまし汁の具などにする。美味だが食べすぎないように注意。

【おまけ料理レシピ】ニリンソウのすまし汁

【材料】
ニリンソウ x5~10本
かつおだし x適量
こんぶ他だし x適量
塩 x適量
※醤油を加えたり具を加えてもよいが、出汁とニリンソウのみだと香りがたって美味しい。

【作り方】
1.
ニリンソウをよく洗い、軽く塩を入れたお湯で香りが飛ばない程度にさっと茹でる。

2.
一度お湯をすて、改めてお湯を沸かし、ダシを溶かす溶かす。
1のニリンソウを加え、沸騰する直前くらいまで温めて完成。

 


ポチってくれると励みになります!
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然体験へ