オキナワスズメウリを毒にめげず味見。ダメだった件

2023年2月16日野草・山菜オキナワスズメウリ,季節【秋】


この日は冬の山歩き、

奥山というより民家の裏山みたいなところを歩いていました。

ふと、カラフルな実をつけた植物を発見。

実はだったり、

だったり。

マリオルイージ的なカラー

ファングッズ?

※違います

スズメウリ…??っぽい形ですがちょっと違うような。

気になったので持ち帰って味見してみましたよ。

その名はオキナワスズメウリ

「確か、スズメウリ…とかいう種類だったような?」

…と思って持ち帰ったのですが、間違い。

調べたところオキナワスズメウリという別種だそう。

崖の上から垂れ下がるように生えていました

ちなみに本物のスズメウリはもっと地味な色合い。
熟しても地味なまま。赤くはなりません。

正しいスズメウリ(写真ACより)

オキナワという名の通り、南の島からやってきた国内外来種。

園芸品種として人気だということなので、そのへんの民家から脱走してきたのでしょう。

で、このオキナワスズメウリなのですが、

中国では毒瓜と呼ばれる有毒植物とのこと。

かーーーい!危ねェっ。

その毒について調べてみると、一般に流通しているゴーヤとかにも含まれるものだそう。劇物というほどではない様子。

今後の為にもちょっとだけ味見してみようかな?

有毒植物オキナワスズメウリを味見してみる

大きさはピンポン玉くらい、集まるとそのビビッドな色合いから大変に可愛らしい。

ちなみに本物のスズメウリはもっと地味な色合いです

可愛いのはよろしいのですが、外来植物がはびこるのはよろしくない。

スイカのようにも見えます

本当は食べて駆除!とか出来たら一番なんですが、

有毒じゃなぁ~

と思いつつも、なんだかんだ後ろ髪引かれるものがあります。

一応、今後のため?どんな味かチェックしておきましょう。

まずは半分に割ってみます。

パカリ。

中身は空洞なのですね~。

中には種とゼリー状の果肉?のようなものが入っています。

なんとなく、

アケビ

を彷彿とさせます。

もしくは、

キワノ

かな?

どちらにせよ不味そうには見えません。
試しにこの種を舐めてみます。

どれどれ…

じゅるじゅるじゅる…

ウェェェェェェエェェェッ!!

はじめはほのかに甘くてキュウリのような香り…

でもって、その後に来る強烈な苦味。

ゴーヤの3倍くらい苦い!!

ペッペッ。

これは食べられないやつ!!

一応の一応、赤いやつも割ってみましょう。

パカリ。

赤いほうはより熟しているのか、ゼリーがトロトロになってます。

ほのかに甘い香りもするような?
こっちのほうが食べられそうな?

…でろ~~ん

パクッ。

うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ?

おおお?

ちょっと甘い!?

苦味がマイルドで、こっちのほうはまだ食べられるような気はします。

割れる直前くらいまで熟したらイケルかも???

限界まで熟すと割れてしまうようです

やっぱりやめておきましょう、健康第一。

ペッペッ。

ごちそうさま??でした。

まとめ

オキナワスズメウリは苦くて食べられるものではありませんでした。

赤く熟した個体はちょっぴり甘く、苦味もマイルドで可能性を感じることができました。「もし沖縄で遭難して食べるものがなくてこれが生えていたら手を出してみようかな?」くらいの味。

苦味が好きな方ならいけるかもしれませんが、味見をする際はどうぞ自己責任で!

オキナワスズメウリ

【採取場所】琉球列島、民家の裏山(外来種)
【採取時期】11月~12月
ウリ科オキナワスズメウリ属。琉球列島原産、本州のものは国内外来種。園芸用で流通している。毒成分はククルビタシン、摂取しすぎると嘔吐や下痢などを引き起こす。この成分は苦味を伴う風味があり、ゴーヤを筆頭に多くのウリ科植物に含まれる。インドでは若芽を食用にするとのこと(wikipedia調べ)。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

書籍紹介

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※オキナワスズメウリは有毒植物のためレシピはありません!

でもなんとなく、赤い実のワタを集めてジャムにしたらイケルかもしれませんね。
(これも自己責任でお願いします)