コオロギを青ノリと魚粉で育てて、食べる【昆虫注意】
コオロギ。身近だけどちょっぴり不気味な昆虫というイメージのあいつ…
昨今では昆虫食やらペットのエサやらで見かけるようになってきました。
Amazonで売られているフリーズドライコオロギ(食用)なんで見かけるようになってきたんだろう…
やっぱ、美味しいんでしょーかね?
それとも養殖が容易なのか?
とはいえ昔っからイナゴみたいなバッタを食べる地方(長野など)もありますし、バッタには何かとメリットがあるんでしょう。
気になる…ってことで試しに食べてみましたよ、それも青ノリと魚粉で美味しく育ててからね。
コオロギ食のきっかけは釣り
ライギョとかブラックバスを釣ってたべたい!
でもルアーで釣るの超むつかしいんだよな〜
…と悩んでいた夏、
調べたらペットショップで
フタホシコオロギという昆虫が売っていたのです。
いっぴき数十円とお安く、
「これをエサにすれば、らくらくライギョをゲットできるのでは?」
ということで釣りに使ってみることに、
買ったコオロギを携えライギョがいるというスポットにやってきました。
ライギョは水面を意識する魚らしいということで、水面にコオロギを浮かせてアピールしてみる作戦でいってみます。
とりゃあ!
と投げ込み、しばし待ち。
結果、
これが入れ食い!
アカミミガメがね!!
水面にコオロギが落ちると、すぐにカメが気づいてやってくるんです。
そのスピードは雷光のごとく、本命のライギョが釣れるまでエサが持ちません。
カメもマズくはないんですけど、今欲しいのは君ではないんだ~~~~!
※アカミミガメを食べる話は別記事をどうぞ。
野良コオロギをGETする
けっきょく持ち込んだコオロギをぜんぶアカミミガメに食べられてしまい弾切れ、
途方にくれ、
うつむき足元に目をやると・・・
んん?
野良コオロギいるじゃん!
追加エサゲット!!
しかもいっぱい。これ何匹でもGETできそうですよ。
というわけで、あっという間にコオロギ残弾復活!
ついでにバッタもいる!
セミも!
カマキリもいますね。
買ってこなくても、エサは現地調達でよかったよね!昆虫王国バンザイ!
まぁ釣れるのはアカミミガメだけなんですけど。
んで、帰る時間になってもけっきょくアカミミガメしか釣れず…
余ったコオロギどうしよう?
コオロギを育ててみる。魚粉と青ノリで
結局コオロギたちは持ち帰ってきてしまいました。
せっかくなので飼育してみましょうかね?
以前に友人のH氏が、
「昆虫食のイベントでカツオブシで育てたコオロギを食べたことがある。美味しかった。」
とか言っていたのを思い出しまして、この機会にチャレンジしてみようかなと。
狭いところに閉じ込めると共食いするタイプのインセクトであるため、ダンボールで隠れ家を作成、
エサとして、青ノリと魚粉を与えてみます。
コオロギを投入~
名付けてクリケットホール!美味しく育てよ!
ちなみに数日育ててみたところ、
青のりには全然手をつけず、魚粉ばっかり食べるんですよ。
青ノリ味がつかないじゃあないですか。
好き嫌いしちゃだめだぞ~!私のために~!
コオロギ飼育のメモ
数日後、
一匹が死んでいました。共食いか?
と、思いきや違うらしい、
この話をツイッターで発信してみたところ、有益な情報を教えていただいたのですが、
どうやら脱皮に失敗してしまった可能性が高いとのこと!
つるつる段ボールだと脱皮のとき踏ん張れないっぽい。脱皮ってけっこう命がけだったんですね…(人間は脱皮する生き物じゃなくてよかった!)
ガサガサ質感のがよいということで、百均で紙ポットを購入。
さ~君たち、引っ越しですよ~
2号館にアップデート!
給水スポンジも産卵に使う可能性が高いというアドバイスをもとに水ゼリーに変更。また餌箱を登るのに苦労していた為に高さを下げたりと地味な改良を施しています。
そんなこんなでコオロギを1ヶ月ほど飼養、
幼虫だった個体も、みんなみんな成虫になりました。
最後に、一週間ほど絶食させフン出し、
そうしたらお待ちかねのテイステイングタイムいってみましょう。
コオロギを食べてみる
さてさてコオロギ料理のお時間です。
今回はYouTubeで撮影してみましたのでそちらもどーぞ!(半分くらいは逃げたコオロギを探してるのはご愛嬌ということで)
ではいってみましょう。
今回は試しに三種類作って比べてみたいと思います。
一品目はコオロギスープ。
ハサミでカットしたコオロギを茹でて味を出したスープ。
具はタマネギだけ、カツオとか昆布の出汁はナシというストロングスタイル。さてどうなる?
二品目は
コオロギせんべい。
これはとスーパーマリオRPGに出てくるいつか食べたかった一品!
ベースはたこ焼き粉で、
せんべい型はないのでワッフルメーカーで作りますよ。
生地とコオロギをIN、
シンプルに具はネギで、
スープが煮すぎになりそうなので、一度椀にあげちゃおう。
ワッフルメーカーは何度もひっくり返しつつ、じっくり焼きます。
最後は定番の揚げ物、
フライドコオロギ。
シンプルに素揚げ、昆虫はだいたいこれが間違いない。
そうこうしているうちに、せんべいがカリカリに焼けました!
スープもネギをふって完成!
最後にフライドコオロギをトッピングして…
できあがりました!
コオロギ定食。
実食いってみましょう、
青ノリ魚粉コオロギの味は?
まずはフライドコオロギから。
カリッ…
ん。
旨い。
でも何だか違和感?
昆虫は甲殻類てきな味になりがちなんですが、コオロギはそんなことなくって…
なんだか肉みたいな味。
これが魚粉パワー?とにかく旨みが強くてうまいです。さすがは定番。
続いてスープ。
ずず…
これも謎の旨味。
肉でも野菜でも魚でもなくて、そんな謎の旨味。まずくはない…かな?
味わったことのない出汁がとれました、でもちょっとタマネギに負けてますね。
ちなみにコオロギの身は味が抜けたのか無味でした。
最後にコオロギせんべい。
コオロギが三匹入ってます。それでは!
ガリッ!
バリン。ボリン!
狙い通り、バリバリ食感。
なんとうか、フツーに香ばしいおせんべい。コオロギの風味はしないかなー!
油と記事の風味に負けちゃのかも、コオロギの味って意外と繊細なのですね。
全体的にもっと量を用意しておくべきでした。脱皮死・共食い・脱走なんやかんや1/2くらいに減っちゃったんですよ~!コオロギを食べるならそのへんも考慮しなきゃいけないという反省。
ごちそうさまでした。
まとめ
釣り餌のつもりのコオロギを育てて食べてみました。味はマイルドで「さすが昆虫食でもてはやされるだけあるな!」って感じ。特にフライが旨い。
日本のエンマコオロギは一年サイクルなので、養殖にはむかないです。食べるなら海外の育つのが早いやつがよさそー。いずれそっちを大量養殖してみるのも面白いかも!?
コオロギ(蟋蟀)
【採取場所】草むら
【採取時期】夏~秋
バッタ目コオロギ科。よく見かけるのはエンマコオロギ。成虫で3センチくらいの黒っぽい昆虫。雑食で何でも食べるが、草よりも肉が好き。産卵管があるのがメス、ないのがオス。1年で、卵→幼虫→成虫、というサイクルで一生を繰り返す。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia、スーパーマリオRPG(料理のモトネタ)
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使ってるワッフルメーカーはこちら!お手頃値段で扱いやすい材質。
食用昆虫はAmazonで買える時代。
アポカリプスに向けて、食べられる昆虫を調べておきましょう!
【おまけ料理レシピ】コオロギせんべい
【材料】
コオロギ x10匹
たこ焼きのもと x適量
小ネギ xたっぷり
たこ焼きソース x適量
塩 x適量
植物油 x適量
【作り方】
1.
コオロギを捕まえてくる。
雑食なので、必ず一週間ほど絶食させフンだしをする。
共食いするので多めにとっておくこと。
2.
事前に冷凍庫に一時間ほどいれシメておく。そうしないと逃げる。
2.
コオロギをよく洗う。
3.
たこ焼きのもとを手順通りに作る。
4.
たっぷり食用油をぬったワッフルメーカーに、たこ焼きのもとを半分流し込む。
5.
すき間にコオロギを敷き詰める。
6.
小ネギを全体にたっぷりまぶす。
7.
ワッフルメーカーが一杯になるまでたこ焼きのもとを流し込む。
8.
弱火で、片面1分焼く毎にひっくり返す。
返すときに漏れるので注意。
9.
5~10分ほど焼き、蒸気がほとんど出てこなくなってきたら完成。
10.
好みでソースとマヨネーズをかけて食べる。カエル仙人にはあげない。