タケに酒を入れ育て、飲んでみた。竹酒実験レポ

2023年3月4日野草・山菜タケ


海外で生きたタケに酒を注いで熟成させた酒が人気!

という噂を聞きまして。


どんな味なんだろう??

めっちゃ気になる!やりたい!でも竹林がない!

求:竹林!!

なんてツイッターでつぶやいたところ、

「竹林あるんだよね。」という方がおりまして、

お願いしたら一緒にやらせていただけることになりましたよやったぜ!

今回はそんな竹酒の実験をやってみたレポートです。

念願の竹林にやってきた

さてさて、家から3時間あまりバイクを走らせやってきたのはとある竹林。

んでもって、今回一緒に遊んでくださることになったのがこの方、

人気YouTuberなちーとん

田舎暮らしをテーマにパワフルな動画を投稿されるスタイル!

氏のチャンネルはこちら↓私のブログのテーマとかぶるところもあるので、ハマるかたはハマるかもですよ~

今回は恐れ多くも一緒にやらせていただくことになりました。感謝。

んでは、氏と共に竹藪に突入!

ガサガサガサガサ…

なかなか竹藪の中に入ることなんてできないですよね~!

っと、竹藪の中ってこんな感じなんだ。

第一印象はとにかく明るいこと、

葉っぱの茂りが広葉樹とかに比べて少ないから?

ふぇ~?と言いつつ、さっそく竹酒づくりをはじめていくのですが、

作り方に関しては、お互い「よくわからん。」って感じなので、手探りでやっていきます。

まぁ…

「ドリルで穴開けて中に酒入れたらいいんじゃー?(適当)」

ってことでテスト、

ドリルをギュイイイイイン!!

穴はバッチリあきますね。

お酒を注入するため、チューブつきボトルを用意しましたよ。

穴のチューブの具合はぴったり!

適当に用意したわりに、まさかの最高の相性とは。これは幸先いいじゃあないですか!

竹に酒をそそぎこむ

んでは、本番いってみましょう!

なるべく若々しくて美しめな竹を選んでっと、

タケノコの皮がまだついてるのが若い証拠

手頃な高さの節をチョイスして、

再びギュイイイイイイイン!!

きれーに穴があきましたよ!

中にちょぴり粉が入っちゃいましたがまぁ大丈夫でしょう。

その穴にさっきのチューブをずぼっ!!

へっへっへ~。

これからお前にコイツをぶちこんでやろうっていうんだよ~!覚悟はいいか~!

流し込む酒はコチラ、ホワイトリカー。

果実酒づくりで定番なやつ、

さぁ中にたっぷり注いでやるぜぇ~!

どぼどぼどぼ~

パンパンになるまで酒をぶち込んでやりました。

残ったぶんは点滴みたいな具合でぶら下げてみます、これもテキトー。

竹って容量ないと思ってたんですけどこれが意外。細い竹でも1リットル近く入るんですよ。昔はこれを水筒にしたっていうのも分かる気がします。

塞ぐのはちーとん氏に頂いたゲルカバー。口に入れても良い素材でできてるんだそーですよすごい!

これで確実に密閉できたハズ、いいじゃあないですか。中にムシとか入ったら嫌ですもんね。

ラベルつけて完了!

このまま一ヶ月ほど熟成をさせます。さてどうなる!?

竹酒、1ヶ月後…どうなった?

一ヶ月が経過したとある日、再びちーとん氏と共に竹林にやってきました。

竹酒の具合はどうかな…

んん?

なんか漏れてますね…

もしかして中身流れ出ちゃった?

ちーとん氏が手早く竹を切り倒してくださいました。さすが田舎暮らしの民はパワフル!東京都会っこの私とは大違い!

ホワイトリカーのやつ、

くくりつけた点滴空っぽになっていました。

それに上の節が濡れています。もしかして蒸発しちゃっていたり…?

それに降っても音がしないんですよ。

“ちゃぷちゃぷ"みたいな音を期待したんですけど、中身が流出しちゃったのかな…?

そうこうしていいるうちにちーとん氏が味見スペースをセッティングしてくださいましたよ。(感謝

「では開けてみましょうか!」

ということで、ナイフで節を傷つけると…

おっ、なんか染み出してきた!!

中身入ってましたね。

んで、

においは…

「樹液?」

いただきます。

ずずずず…

んん…?

「水。」

お酒感ゼロです。

ハテ?35度のアルコールを入れたはずですが、さっぱりお酒感はありません。

ほのかに竹の香りのする水。

竹の樹液をすするセミの気持ちがわかるような、わからないような…。

ごちそうさまでした。

結果報告

竹酒づくりにチャレンジしてみましたが、結果としては失敗。

1ヶ月、生きたままの竹の中で酒を熟成させてみたのですが、出来上がったものはまともに飲める味にはなりませんでした。

しかし今回の実験からわかったことも多く、

「春先の竹は樹液がたくさん染み出してくる。」

考えられる改善ポイントは以下のよーな感じ、

「違う季節でやったらどうなるのか?」

「切り落とした死んだ竹だとどうなるのか?」

「竹の若さで変わるのか?」

「アルコール度数ともっと高くしたらどうなるか?」

何度も改良を重ねれば美味しいものができるかもしれないですね~

今回はここまでですが、機会があれば改善してまたチャレンジしてみたいところ!

お礼

貴重な経験をさせていただきありがとうございます。ちーとん氏!

ちーとん氏視点の竹酒動画はコチラから見れます!

タケ(竹)

【採取場所】山野、竹林
【採取時期】通年
イネ科マダケ属。竹には複数種の種類があるが本文中に登場するものは"マダケ"。節状の独特な幹を形成するだけでなく、地下茎を横に伸ばしてクローン的に増える。クローンの群体である竹林は"ある意味"ひとつの巨大な生命である。数百年に一度花をつけ、花をつけた個体は枯れてしまう(竹林まるごと!!)。身近な存在ですがとっても不思議な植物。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

日本酒はいいぞ!写楽はいいぞ!


竹にも種類がたくさん。

竹皮を使えばかんたんに竹の香りがつきますよ!ちまきなどに。

【おまけ料理レシピ】今回は無し!

※いつか、うまくいったらレシピ書きます!!