テナガエビは釣って楽しいデカいエビ

2023年2月16日川・池★釣り,テナガエビ,季節【夏】


川にデカいエビがいてそれが美味い!

というテナガエビの話を聞いたのはいつだったでしょう。

憧れて釣りにいこうとしたものの場所もシーズンもわからず、しばらく悶々としておりましたところ…

たまたまガサガサをしたときにテナガエビが入りまして、

網に入ったテナガエビ

「これはやってやれるのではなかろうか?」

というわけでちょっと狙ってとって食べてみました。美味しかったですよ。

テナガエビを釣りに行く

そんなわけでテナガエビのいたポイントに釣りにやってきましたよ。

場所は都内のちょっとした小川、時間帯は日がどっぷり暮れた夜の10時くらい。時期は初夏。

釣りの仕掛けは

・小型のウキ をつけて、
・テナガエビ針 を結んだら、
・ガン玉 をひとつくっつける。

というちょっぴり手の混んだしかけ(私にしては!)

でも、完成品が数百円で売っていまして、

初心者な私はこれを買ってつけるだけです。楽ちんでいいですね。

エサは赤虫が定番で確実みたいです。釣具屋で300円くらい。

テナガエビ針に赤虫を結んだら…テナガエビのいた場所にぽちゃんと、

待つことしばし…

ウキが何かに引っ張られるように動き始めました。

じっくり待ってから合わせて引き上げると…

いきなり釣れたーーーーっ!!

手のひらサイズのでかいテナガエビ、

めっちゃ嬉しい!

釣れた瞬間に手に伝わってくるエビビビビビッ!!って感覚がたまらないですね、

これはハマっちゃうかも!

しかし上手に釣れたのは最初の一匹だけで、それ以降はダメ。

アカムシのつけなおしでただただ手が赤くなるばかり

これ、けっこう難しいですね!

かかっても針が外れちゃって水からあげられずに、逃げちゃいます。

「じっくり時間をかけて待つと良い」とはいいますが、タイミングが測れません。エビがエサをつかむとウキがフワフワと回り続けるんですが、口に運んだ瞬間の微妙な動きを感じ取らなきゃいけない感じ?

ムズい!

そんなこんなで1時間ちょっとやっていたのですが…

二匹目が釣れたあたりからわかってきましたよ!

アワせるタイミングはじっくり待ってから…というのはセオリー通りなのですが、

アカムシを丁寧に“通し刺し"にすると針かかりがよくなってきました。

ちょん掛け、房掛け、など試したのですが一匹を通すのが一番よさそう。

日付が変わるくらいに終了!

小物ですが、手応えのある釣りで中々楽しいものでした。

一匹あげるのに時間がかかるので、何本か釣り竿を用意して置き竿するのもアリかもしれませんね~次はそうしよう~。

テナガエビの手の長さよ!

さて結局二時間ほやって、7匹ほどのテナガエビをゲット。

しかし改めて見てみると、

手、長げェーーーーー!!

体長の半分以上が手、

その長い手に一体何のメリットがあるのか?

自分の体長より長いんですよ、邪魔でしょ??

私がこんなテナガだったら、ご飯食べるときヒジが隣の人にあたるし!キーボード打つときめっちゃ手上げなきゃだし!満員電車じゃ超迷惑!!

私はテナガじゃなくて良かったですよ、

君は大変だね…。

ちなみに一匹だけ小さいのがいるのですが、これはメスみたいで卵を抱えていました。

なんとメスは手が長くないんです。テナガエビの世界ではテナガこそ男性の象徴

本当はリリースするべきでしたね。次はそうしよう…ごめんよ卵。代わりに美味しくいただきます。

テナガエビを素揚げにする

さて気を取り直して、

今回はシンプルに

素揚げ

でいってみましょう。

揚げる前にひとつだけ下ごしらえ、

未消化物の入っている胃袋を除去すると味が良いらしい。やってみます。

口のちょうど下あたり↓↓の写真のマル印にあるんだそう、

ぐいぐい!

っとピンセットを突っ込んで、ひっぱると簡単にとれました

これがテナガエビの胃袋!

確かにマズそうです。ぺっぺ。

そうしたら揚げちゃいましょうか~

じゅうううううう。

ほい、いっちょうあがり、

テナガエビの素揚げ、茹でたらエビらしく赤くなりました!

もとの姿をとどめていて可愛らしく、申し訳なさがこみあげてくる出で立ち。とめどなくあふれる慈しみと申し訳無さ。

美味しく食べるからね!

テナガエビを食べるよ!

ではでは念願のテナガエビ、いただくとしましょう。

塩コショウをぱーっとふって~

いただきます!

ガリッ。

うまっ!

サクッとした食感に油の甘さとエビの香り、

てか、この味は…

かっぱえびせん!!

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このエビ、手が長くはないのですがテナガエビだったのか?メスか?

かっぱえびせんのエビ~君はテナガエビだったのか~。(たぶん違います)

めちゃめちゃ美味しいかっぱえびせんの味です。

ちなみに「殻が硬いんじゃないか?」と心配していたのですが杞憂でした。

まるごといけます!

トレードマークの長いおててもサクサクしてうまい。

無限に食べてひたすらハイボールでも飲みたい味ですね。

そうそう、ちなみにメスは食べごたえなく、卵も食味にはそれほど影響しませんでした。やっぱりリリース推奨ということで!

ごちそうさまです!

まとめ

テナガエビは釣るのにちょっとコツがいりますが釣れると嬉しい川のごちそうでした。味も親しみやすいかっぱえびせん味。

手軽にできるので、寂しい夜にはまた遊んで貰いにいきましょうかね!サバイバルの食材にもよさそーですよ。

テナガエビ

【採取場所】川(汽水域のちょい上流くらい)
【採取時期】5月~9月
テナガエビ科テナガエビ属。特徴は大きな手。ちなみにこれは第二足が大きくなったもの(ザリガニ等は第一足)。川で産卵し→卵が流されて→海でかえり育ち→再び川に上がってくる、という壮大な生活史を送る。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

【おまけ料理レシピ】テナガエビの姿揚げ

【材料】
テナガエビ x食べたいだけ
油 xたっぷり
塩・コショウ x適量

【作り方】
1.
テナガエビを釣ってくる。
場所によっては夜にテトラに群れるため網でもすくえる。

2.
テナガエビは軽く水ですすぎ、胃袋をとる。
胃袋は口のすぐ下にあり、つまようじやピンセット、釣り針などで取る。

3.
テナガエビの水気をよくきり、高温の油でカラッと揚げる。
※寄生虫を保有することがあるため半生にしないこと。

4.
油をきり、塩・コショウをふったら完成。
頭からガブリといきましょう。