ハハコグサで草モチとあのポケモンを作る

2023年3月7日野草・山菜ハハコグサ,季節【春】

ハハコグサという草がいます。

誰しも見たことがあるようなその辺の雑草なんですけど、

本日の食材、ハハコグサ(5月)

植物図鑑によると、昔はこれで草モチを作っていたらしいのです。

「草モチはヨモギで作るものだ」とばっかり思っていたので、これには驚き!

ヨモギをとって白玉粉でかんたん草餅づくりにチャレンジ

 

ヨモギではない草モチ、いったいどんな味がするのでしょう?

めっちゃ気になったので実際に作って食べてみましたよ。

ハハコグサとは?

ハハコグサってのはキク科の植物で、春頃に黄色ぽふぽふしたを咲かせるヤツ。

春の七草ではゴギョウとも呼ばれます。

空き地のハハコグサ(5月)

どこでも生える雑草属性のやつなので、どこかで見たことあるのではないでしょうか。

特徴は黄色い花だけでなく、この葉っぱにもあります。

ひょろりふわりとした見た目の葉っぱ、表面がうっすら白いのですが…

これなのです。

毛のような繊維が葉全体を覆っていて、まるで動物の手足のような印象を受けます。かわいいですね。

で、かわいいだけでなく、この毛(繊維)がちょー大事。

今はヨモギで作るのが定番の草モチ、

むかしむかし、江戸時代とかの昔はヨモギではなくて、このハハコグサで作っていたらしいのですが、

その理由は

この毛がつなぎとして役に立っていたみたいなんです。当時のモチ米は今と比べてモチモチ度が足りなかったのでしょうかね?

ヨモギではなくこちらちがスタンダードだったんだそう。

すごいぞ毛!

その後時代が進むにつれ、ヨモギを使うように変わっていったそうなのですが…

ヨモギではない昔の草モチはどんな味だったのでしょう?

ハハコグサの草モチ、ハハコモチを作る

そりゃあもう、作って確かめなきゃあいけないですよね。

ということで、つんできたハハコグサの葉っぱで草モチをこしらえますよ。

ヨモギの草モチに対してハハコモチと呼ぶことにしましょう。そうしよう。

まずは葉っぱに水を加えてフープロでギューンとペーストに。

…しようと思ったんですが、うまくいきません。

少量だからか、軽いからか?

仕方ないので、小型のジューサーにバトンタッチ。

再ギューン!

いい感じにペーストになりましたよ。

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んで、白玉粉を用意し、

葉っぱと合わせます。どばー!

繊維のフワフワ具合が分かりますでしょうか。

ペーストにすると毛の存在感が際立ちます。これは期待できるのでは…!?

コレを練るとこんな感じ、見慣れた草モチに近い緑色の団子ができました。

これを白玉よろしく、茹でてみまして…

ぶくぶくぶく~

数分茹でると、しっかり緑色のモチになりました。

いい感じなのではないでしょうか。

あんこを添えて完成!

ハハコグサで作る草モチ、ハハコモチ。

いただきま~~~~す。

ぱくり。

味はやさしめ。

ヨモギに似た香りはするのですがずっと穏やか、なるほど味はヨモギのほうが上ですね。

代わりに食感はすばらしい。

ヨモギで作るよりもずっとプルプルで、ぎゅむっと弾力があってしっかりめ!

それでいて嫌な感じはなくって、これはこれで美味しい♪

これだけ丈夫なら、うすーく伸ばしたりもできちゃうのではーーー??

とやってみたらこのとおり!余裕で生地になりました。

なんだかうどんとかも作れちゃったりしそうですが、

せっかくですし、ちょっと工作でもしてみましょうそうしましょう~

ハハコモチの花モチであのポケモンを作る

せっかく工作するなら、もう一色ほしいよね!

ということででもモチを作ってみます。

集めた花と茎をジューサーでギューン!

これを、同じように白玉粉に合わせますよ。

練ると、ほんのり黄色い生地ができました。

茹であげてみたら、この通り二色のモチができました。

うす~~~く伸ばした生地もいい具合に湯であがりました。

ぜんっぜん崩れません、すごいぞ繊維のチカラっ!

これをカットして、お洋服を作ります

仕上げに、焼きごてで…

ジュッとお顔をつけちゃったりなんかして…

できました!

ハハコモチのクルマユ!

かわいいっ♪

○○○○のこうげき!

全国のポケモントレーナーの皆さんに、

「「 そこはハハコモリじゃないんかーい! 」」

と総ツッコミを受けそうですが、スミマセン私の技術力(と材料)が足りず…

クルマユ(ハハコモチのモデル)※ポケットモンスター ブラック2 より

でもほら、

ハハコモリというポケモンは、“クルマユにお洋服を作ってあげる"習性があるんですよ。

ハハコモリ(おそらくモデルはハハコグサ)※ポケットモンスター ブラック2 より

つまりハハコグサが我が身を削って茹であげて!!

…おくるみを作ってあげたということで。

うんうん、イイハナシダナー。

「…そんな。」

そんなわけ、あるモチかーっ!!

バリーン!!

ハハコモチのからをやぶる!!

ハハコモチはカラを脱ぎ捨て身軽になった。
ハハコモチのこうげきがぐ~んとあがった!!

ハハコモチのとくこうがぐ~んとあがった!!
ハハコモチのすばやさがぐ~んとあがった!!

ハハコモチのこうげき!!
ギャアアアアアアアアアア!!

完。

まとめ

はい、なんか色々とごちそうさまでした。昔はヨモギではなくハハコグサで草モチを作っていたという話が気になり、実際にハハコグサをつんでお餅にしてみました。

香りはヨモギに劣るものの、弾力は繊維の多いハハコモチのほうが優秀。うす~く伸ばしても平気なんです。コシのある団子やうどんを作りたくなったら、この草のことを思い出すことにしましょうそうしましょう。

ハハコグサ(母子草)

【採取場所】空き地、河原
【採取時期】1月~4月
キク科ハハコグサ属。春の七草のゴギョウとはこれのこと。二年草で、ロゼット状態で冬をこす。七草粥に利用する場合はこの葉をつむ。黄色いぽんぽんのような花と毛に覆われた細長い葉が特徴。この葉が古くは餅のつなぎとして利用された。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、ヤマケイポケットガイド 山菜・木の実

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すごすぎる身近な植物の図鑑!!

【おまけ料理レシピ】ハハコグサのハハコモチ

【材料】
ハハコグサ葉・茎 x両手いっぱい
白玉粉 x100g
水 x適量

【作り方】
1.
ハハコグサは綺麗な葉を選んでつむ。
めんどうなら花と茎も使えるのでぶちぶちつんでよい。

2.
つんできたハハコグサをよく洗い、
ジューサーに水とハハコグサを入れ、ペーストにする。

3.
白玉粉を半分ボウルに出し、ハハコグサと混ぜる。
残りは固まり具合を見ながら、粉と水を少しずつ足して調整する。
・しゃばしゃばでうまく団子にならなければ→粉を足す
・ボロボロ崩れて団子にならないのであれば→水を足す

4.
耳たぶほどの硬さ(当社比)に練ったら、熱湯で茹でる。

5.
2~3分ほど茹でて、モチが浮いてきて1分ほど経ったら水にあげる。
あんこやきなこを添えて食べると美味
弾力があるので、汁物にも合いそうです。