コガモとオニグルミでイラン料理フェセンジャーンを作る

2025年11月30日オニグルミ,コガモ

とある猟期、コガモを撃ちました。

コガモ

毎朝のように早起きして(千葉拠点の)近くの池を回っていてですね、とある林の中の池で、足元から飛び出したのがこのコガモ。

散弾銃で「ばちこーん!」と狙撃、近くてラッキー!当たりました。ちなみに初めて飛ぶ鳥の狙撃に成功したんですよ。ほめて!

どうやって料理しよう?という話をしたところ、嫁ことアリサさんが「12月にイランの冬至で料理会をやるから、そこで使いたい」とのこと。

イランの冬至のかざり。赤いものが縁起いいんだってさ

カモとクルミとザクロを使うイラン料理があるんだとか。なんだそれ知らない味がしそう!それにしよう!そんなわけで今回はカモを使った煮込み料理の話です。

まずはオニグルミを割るところから

今回使うクルミはオニグルミとヒメグルミ。去年に多摩川の河川敷でとってきたやつ。

クルミの実

洗って乾かしておきました。むかなければ何年でも持つので便利。

クルミの種、食べるのはこの中身

「大量のクルミを使えば使うだけうまい!」

と料理長がおっしゃるので、大量のクルミを剥いていきます。あるだけ全部剥きますよ。

オニグルミはうまいのですが、殻が鬼硬すぎてペンチとかハサミじゃどうにもならない。専用のオニグルミカッターで、「ばちこーん!」と割っていきます。ばちこーん!ばちこーん!ばちこーんの会。

割ったものはこんな感じ、金串で中身をほじります。

こっちはヒメグルミ。味がちょっと違うんですけど、今回は気にせず両方混ぜて使いますよ。

二人でもくもくと作業すること30分あまり、1キロほどのクルミを剥き終えました(ほめて!

そしたらゴリゴリとスリコギでつぶします。油が染み出てねっとりするくらいになったらクルミの準備は完了、次はカモです!

コガモのフェセンジャーンの作り方

使うカモはコガモ、しばらく冷凍していたので解凍しています。

コガモ、右のは足りないので使うチキン

羽を剥いて、バーナーで産毛を焼いておきます。カモも羽さえついてればいくら冷凍しても肉が傷まないので便利ですね。便利仲間たちよ。

剥いたら切り分けて、軽くフライパンで炒っておきます。スナギモ・肝臓・心臓、も使っちゃう。もちろん出汁が出る骨も使う!

さすがにコガモ一羽じゃ足りないよね…ということで鳥モモ肉を足します。

このコガモと先ほどのクルミを煮ていきます。味付けは塩・ザクロシロップ・ターメリック。

ザクロシロップってのは甘くてトロっとしてちょい渋みがあるエキスなんですがこれが煮物を旨くするらしい…!

中々みない食材ですがこのフェセンジャーン作りには必須とのこと。中東の食材を使ってる店にたまにおいてるので探してみてください。

昔ながらのつくり方だと、このあと鳥たちがトロトロになるまで3時間から4時間は煮込むらしいんですけど、「いまどき、そんなの現代のイランっ子はやらないよ!」というわけで圧力鍋を使います。30分ほど強圧をかけて…トロットロにしたものがコチラ。

これをライスに乗せたら準備おっけー!でも仕上げが残ってるんですよ。

コガモのフェセンジャーンの味は?

後ろでは友人らがきて冬至のお祝い飯の準備をしていました

「イランで食べたのに近いハムを買ってきたよ!」

「最高級のザクロを仕入れてきた!」

続々とイラン風の食卓が整ってきました。

この生ザクロをトッピングしたら、コガモのフェセンジャーン、完成!

米に合う食べ物ということで、オンザライスでいただきます。コメはもちろんバスマティライス!

なんだか遠目に見るとカレーライスみたい?ですね。(イラン人に怒られそう)

いただきま~す。

ぱくり。もぐもぐ…

「おぉぉぉぉ…」

うまい!!

まろやかに煮込まれたカモと鶏のうまみとコク。コクはクルミとザクロなんでしょう。ものすごく後を引くうまみ。

このコクがカモ肉と合うんですよね。米にも合う。うおおおお!

あと、ぱっとみカレーなのに(こんなこと言ってるとイラン人に怒られそう)、スパイスが殆ど入っておらず刺激がなくてなんだかちょっと新鮮なんですよね。

食べた後は何だか体にパワーがみなぎるような?ザクロってすごい栄養食品ですよね。おかげでこの冬も元気に生きられそうです。ごちそうさまでした。

まとめ

とってきたコガモが別でとってきたオニグルミと出会い、さらにザクロと合わさってまさかのイラン料理に化けました。

果物で作る煮込み料理なんてめったにやらないんですが、これがめちゃめちゃうまい。普通のクルミと普通のチキンでもできるとおもうのでぜひ試してみていただきたい。

コガモ

【採取場所】池、河川
【採取時期】11/15~2/15 ※猟期、東京の場合
カモ科マガモ属。マガモやカルガモより二回り小さいが、これで成鳥の小柄なカモ。オスの胴体は灰色で頭が赤茶色にテニスボールみたいなメタルグリーンの模様が入る。メスはいつもの枯草色。冬の渡り鳥で大きな群れで活動することが多い。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

ザクロシロップはこういうやつです。日暮里のうざい店長のいる店で買うとたぶん安い!

オニグルミ割機。うまいこと合わせ目に刃をあてるのがコツ

狩猟クラスタ発、狩猟入門本!!

【おまけ料理レシピ】フェセンジャーン

【材料】
チキンレッグ ※あればカモ肉
クルミ
タマネギ
ザクロの実 ※かざりつけ用
オリーブオイル
炊いた米 ※あればバスマティライス

・味付け
ターメリック
ザクロシロップ

砂糖

【作り方】
1.
タマネギはみじん切りにしておく。
クルミは細かくつぶす。フードプロセッサーを使うと楽。

2.
オリーブオイルと玉ねぎを鍋に入れ、弱火であめ色になるまで炒める。焦がさないように。

3.
2の鍋から玉ねぎを取り出し、クルミを香りが出るまで炒める。

4.
圧力鍋に水を入れ、チキン・クルミ・玉ねぎ・ターメリック・塩・ザクロペーストを入れ煮る。
火が通ったらフタをして圧力をかける。30分ほど中圧をかける。

5.
30分たったら、圧が抜けるまで放置、圧が抜けたら塩と砂糖で味を調える。

6.
炊いた米にかけて完成。あれば生ザクロかゼレシュクかなんかをトッピングする。