コガネヤマドリは食毒不明らしいのですが私は食べています
コガネヤマドリ。
これが私のいく東京のキノコスポットに毎年まとまった数とれます。
名前の通り黄色っぽい色合いで、
「御代官様の大好きな黄金色のイグチでございます!」
「ホッホッホ、越後屋、お主も悪よのう…。」
などと小芝居をうちたくなるような神々しさのキノコなのですが、
図鑑の説明では…
「食毒不明」※"山渓カラー名鑑 日本のキノコ"より
Wikipediaによると…
「食べられるが、苦い。」
微妙!
ネットでは「苦い」だの「味がない」という方や「美味しい」という方もおり評価は別れている様子。
うーん?
どうしよう?
悩んだものの、毒があるという記述はないので、試しに食べてみました。
コガネヤマドリってどんなキノコ?
その名の通り、黄金色をしたキノコ。
先にも伝えましたが、東京のキノコスポットによく生えています。
黄金色で存在感のあるキノコ、
イグチの仲間らしく、カラの裏はヒダではなく管腔。
似た色のキノコと見分けるポイントは、
・軸の付け根にだけ網目模様があること
・管腔が黄色い粉をふいていること(若い個体のみ)
このあたりは、判断に迷っていたところをキノコ先生なSさんに教えてもらいました(感謝!)
食毒不明とのことですが、
もぐもぐ…ペッ。
と、切れ端を味見してみたところ、
ンー…
苦味もなくマイルド。
いけるのでは?
ということでソテーにして食べてみました。
意外と美味しい!
キノコの香りが控えめで食べやすい。
それ以降ちょくちょくとって食べてますが体調に異常はありません。
コガネヤマドリのオススメ料理
そんなコガネヤマドリを使った、お気に入りの料理を紹介させてください。
定番ですがクリームパスタです。
材料はこんな↓かんじ、
こちらが今回とってきたコガネヤマドリ。
大部分が雨でやられているなか、きれいなものが数本とれました。
断面はこんなかんじ、管腔のボリューム感が印象的ですね。
まず、コガネヤマドリを薄くスライス、
たっぷりめのバターでソテーしていきます。
水分がなくなるまでじっくり炒めるのがポイント、
表面にカリッとした焦げ目がつきはじめるまで炒めたところで、ベーコンを投入。
再びじっくり炒めて、
牛乳をイン。
沸騰させたところで弱火に、軽く煮込みます。
黄色い色がでてきました。かぼちゃのポタージュスープみたいです。
塩とコショウで味を整えて、
仕上げにちょっぴり生クリーム。
何だかカロリーの塊をぶち込みまくってる様な気がしますが…
まあメインの食材はローカロリーなキノコです。きっとヘルシーなはず、きっとそう。
最後にパスタをからめて、
完成!
コガネヤマドリのクリームパスタ。
じっくり炒めはキノコはてりってり、食欲をそそります。
それではいただきます!
ぱくり。
美味しい。
ボリューム感のある味わいに、ほんのりポルチーニ系の香り。
コガネヤマドリは苦いという話を聞きますが、東京近辺でそれに当たった事はありません。
調理の仕方もあるのかもしれませんが、
少なくとも揚げ焼きにしている限り、美味です。
ごちそうさまでした!
まとめ
コガネヤマドリは場所によっては豊富にとれるキノコ。きちんと調理をすると味も悪くなく、食べるに値するキノコでしょう(私個人の感想です)。
しかし苦いというコメントはどうしてあるのでしょうか?もしかすると、コガネヤマドリの中にも味の違い複数の種類がいるのかもしれません。キノコは本当に闇が深い…!
※コガネヤマドリは一部の図鑑では食毒不明と記載されております。食べる際は自己責任でお願いします。また似た毒キノコもおります。野生のキノコを食べる際は、よく観察し十分に鑑定する事を心がけて下さい。
コガネヤマドリ(黄金山鳥)
【採取場所】広葉樹の山林
【採取時期】9月~10月
イグチ科ヤマドリタケ属。ブナ科の木と共生する外生菌根菌の一種。傘の表面はオレンジ色~茶色、ドラ焼きの様な見た目。柄はオレンジ色で傘の境目に網目模様がある。管腔は細かくて、黄色~オレンジ色~古いと汚いオリーブ色に変わっていく、若い個体は黄色い粉をふく。青変しない。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia、山と自然の旅 きのこ図鑑
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】コガネヤマドリの黄金クリームパスタ
【材料】
コガネヤマドリ x小2~3本 ※シメジや生シイタケでも美味しくできますヨ!
ベーコン x2~3枚
牛乳 x100ml(特濃がおすすめ)
生クリーム xお好みで少々
バター x30g
塩 x適量
コショウ x適量
小麦粉 x少々
パスタ x2人前
【作り方】
1.
コガネヤマドリは水で軽く洗い、落ち葉やゴミを落とす。
2~3ミリの薄切りにしておく。
ベーコンを細切りにしておく。
2.
フライパンにバターを落とし、よく熱する。
熱くなったところでコガネヤマドリを加え、揚げ焼きにする。
油が少なければオリーブオイルなどを足すべし。
3.
片面に焦げ目がついてきたらひっくり返し、反対側も焼く。
両面焼けたらベーコンを入れ、好みの具合に炒める。
(オススメはベーコンの脂が半透明になるまで)
4.
小麦粉をふり軽く炒め、馴染ませる。
5.
牛乳を加え、よく混ぜつつ、沸騰直前まで加熱。
沸騰したら弱火にし、塩・コショウで味を整える。
6.
好みで生クリームを加え、軽く混ぜ、パスタとあえたら完成。
7.
仕上げにコショウと、あればパセリなどをふると見栄えがよくなる。
チーズなどを加えても旨い。(カロリー割増でどうぞ!)
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