ヒラツメガニが丸かじりできた件

2024年6月2日海ヒラツメガニ

とある秋の夜、浜辺で生き物採集。

この日とれたのはヒラツメガニという渡りガニ…！

ヒラツメガニってのはワタリガニの一種で、砂浜でとれるカニ。

特徴は文字通り平らな体と、背中にきざまれたヒラツメを示すHの刻印。

ヒラツメガニはあんまりお店に並ばないけど、とても旨いカニでして

「せっかくなので美味しくいただこうカニ？」

…と、運よくソフトシェルが混じっててまるかじり。…というか全部まるかじりできた話を聞いてください！

とってきたカニがソフトシェルだった日

波間で網を振り回していたら日付が変わる時間になっちゃいました。

さすがの私も体力の限界…

この日は下茹でだけしてセーブ。食べるのは翌日にしようかな…

なんて思って作業をしていたら、一匹だけ色が違うやつがいるんですよね。

ま…まさか！？と思って触ってみると殻がベコベコ。

ソフトシェルクラブだ！！

そう、ソフトシェルクラブってのは脱皮したてのまだカラが柔らかいカニで、その柔らかさたるや、まるかじりできるほど…！

めっちゃ貴重で、これが食べたいがために海に通っていたまであるんです。やったね！

…なんて言ってたら、片栗粉をまぶされて、

気がついたら揚がっちゃっていましたよ。

寝るはずだったのにね。これはいカニ！

というわけで、

ソフトシェルヒラツメガニの丸揚げ

深夜のぜいたく、ソフトシェルクラブのまるかじり！

「いただきます！」

むしゃああ、

サックサック。もっふもっふ。

…うまい！

サクりと食感とともにからがはじけ、中から濃厚なカニミソ味のソースがジュワッ…こんなのまずいわけがないでしょう。

さながら点心。

どんな肉まんよりうまい最高のカニまん。

この世のカニがすべてコレだったら良いのに…！！
（その場合、カニはすぐ他の生き物に食べ尽くされてしまうでしょうが）

残りのカニもカラごと食べてみる

残りのカニは味噌汁にしてみたり～

内子と呼ばれるカニのタマゴが入っていて、Wタマゴ味噌汁になりまして。これはこれでたまらんでした…

カニクリームパスタを作ってみたりしたのですが、

そこである気づきが！

生クリームやらトマトやらを使ったはちゃめちゃに旨いソースを作って、それにカニをからめてみたんです。

もちろんカニの旨味を吸ったパスタが最高に旨い。言う事ナシ！最高！

なんですけど、

生クリームやらトマトやらではちゃめちゃに旨いソースとからめてしまうと…

カラについたソースがもったいない

んですよね。

「カラを捨てちゃうのもったいないな～～！」

…としゃぶって食べていたら、

あれ？
これ意外と噛んだらかみきれないかな？

ばりんぼりん。

…！！
いける…！？

もちろんある程度の硬さはあるんですが、いうて歌舞伎揚くらいの硬さです。ぜんぜんバリバリいけちゃう。

足の付根の筋肉がうまいですね。ボリューミーかつ旨味たっぷりでぜっぴん！！

これはある意味で革命的なのでは？

同じことをガザミとか違うワタリガニでやったら口の中が血だらけになるでしょう。

ヒラツメガニは特別に柔らかいのか？
それとも下茹でして麺つゆにつけてたのがよかったのか？

しかしこれは、

「カニが好きだけどカラを剥くのめんどう」

である全人類の救世主、ともいうべきカニなのではなかろうか！？

ごちそうさまでした。

まとめ

ヒラツメガニのソフトシェルクラブがとれたのでまるかじりをしてみました。調子にのって、ソフトシェルじゃないのもかじってみたら、意外といける！このカニには可能性、いやカニ能性を感じますね。

秋～冬にスーパーでたまに見かけます。見かけたらぜひ試していただきたい。私も次はカニチップスかカニセンベイでも作って見ようかな？

ヒラツメガニ（平爪蟹）

【採取場所】東日本、波打ち際
【採取時期】寒い時期
ワタリガニ科ヒラツメガニ属。ガザミ類と似ていて、遊泳脚を持つ海ガニ。浅い海で生活するカニで、時期によっては波打ち際でとれる。

参考にさせていただいた資料：Wikipedia

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