フェモラータオオモモブトハムシの成虫は枝豆味【昆虫注意】

昆虫フェモラータオオモモブトハムシ


フェモラータオオモモブトハムシ(名前ながくない??)という外来昆虫が某所でめっちゃ増えてて、かつとって食べるとうまいらしい。

フェモラータオオモモブトハムシ

…という話をしばらく前から聞くようになりました。「こんな感じでとれるんだよ!」と体験談を聞いたり、「いってきたよ!」ってご馳走になったりも。

私も興味はあるのですが、しかし増えてるのは三重県でありちょっと遠くてですね。

「うーん!ちっこい昆虫でしょ?そんな遠征するほどでは…」

なんて思っていたわけですが、

フェモラータオオモモブトハムシ
フェモラータオオモモブトハムシ

実は身近なところで千葉県にもいる(いてしまっている)という話が急にでてきたのです。

これは探さないことには?なんて思ってたら都合よく見つけちゃって、今回はそんな外来昆虫食チャレンジの話。

フェモラータオオモモブトハムシってどんな虫?

さて、フェモラータオオモモブトハムシ…略してフェモと呼ばれる昆虫ですが、こいつは元々東南アジア原産。美しくも奇妙な見た目から昆虫愛好家たちに輸入されてきた経緯があります。

特徴はメタリックカラーのボディにゾウムシみたいなずんぐり体型、綺麗で可愛いですね。愛好家が好むこともさもありなん。

んで、奇妙ポイントはというと、極端にフトモモが大きい後ろ足。

それでモモブトという名前(フトモモじゃないよ!)なわけですが、なんでそんなでかいんや!?

ちなみにバッタみたいでジャンプ力が強そうに見えて全然そんなことはなく、鈍重な動きをしています。あとは羽も殆ど使いません。なんで足でかいの!?

フェモラータオオモモブトハムシの特徴はその食性

また、食性もかなり偏っていてそれは「クズしか食べない」というもの。

クズってのは葛粉とかがとれる多年生の植物、日本にも沢山生えていて河川敷や山野にめちゃめちゃ生えています。原産地にもきっと沢山生えてるんでしょう。

クズの花
クズ(花つき)

なんせ生まれたときからクズの幹に卵を産み付けられるんですよ。そうして生まれた幼虫は幹の中だけで大人になるわけですね、つまりクズ100%。

コチラ、フェモの虫瘤。

ゴールと呼ばれ、この中に蛹が入ってます。

フェモの虫瘤
フェモの虫瘤

ちなみにこの羽化前の幼虫が

・簡単にとれて

・ぼちぼち食べ応えがあってけっこう美味しいし

・杏仁豆腐の香りがする(!?)

というのがこの昆虫の最大のセールスポイントらしく、食べたい皆さんは冬に採取に行かれることが多いみたい。

フェモラータオオモモブトハムシをとりにいく

「フェモが千葉にもけっこういるらしい」なんて情報を聞いた数週間あとくらい。その話を聞いたメンバーは熱心に探していたわけですが、ついにアリサさんが「フェモがいる場所見つけた!」と生息地を発見。

さっそく仕事帰りに、昆虫好きの仲間と一緒に見に行くと…

めっちゃいました。

フェモラータオオモモブトハムシ

ゾウムシの形をしたカナブンみたいなのが葛の中にたくさん。色が目立つので見つけやすい。ちょうど交尾シーズンだったらしく、そこら中でカップリングなう。

こりゃあ来年の冬にここにきたら幼虫とりほうだいじゃあないですか。

ちなみに、昆虫好きの友人いわく三重県のとはメタリックカラーが違うそうです。三重のはグリーン系で、千葉のはパープル系、「おそらく移入元が別の個体群なのではなかろうか?」とのこと。

フェモラータオオモモブトハムシ

光の照らし方で見た目が変わります。きれいな昆虫であることは間違いない。でも屋外に放すのはダメ。

…あれ、そういえば成虫はうまいんですかね?

幼虫は美味しいらしいんですけど、成虫の味の話はあまり聞きません。クズしか食べていないなら有毒成分はなかろう。試してみますか

フェモラータオオモモブトハムシの成虫が美味しい

フェモ成虫をいくらかとってきました。まずはこれを水でザーッと洗って、

フェモラータオオモモブトハムシ

なんとなく堅そうなので油でじゅっと揚げます。とりあえず三匹だけね、

フェモラータオオモモブトハムシを揚げる

できた。

フェモラータオオモモブトハムシ(成虫)の素揚げ

フェモラータオオモモブトハムシを揚げた

塩をかけて、いただきます。

フェモラータオオモモブトハムシを揚げた

カリッ!!

食感はちょっと硬いかな、でもいけなくない程度。

ギョリギョリ…

噛めば噛むほど味がしてくる系かな…んん?なんか食べたことある味だけど…

こっ!これは…

「枝豆の味??」

油で揚げたので"ビーノ"みたいな豆スナックの味な気もしますね。つまりウマい。

フェモラータオオモモブトハムシを揚げた

これはアリなのでは?

そういえばクズってマメ科なんですよ。豆を食べて生きている昆虫はやはり豆の味がする。そういうこと?

フェモせんべいを作ってみる、ってうわー!

後日、アリサさんがなんか冷凍してたフェモを大量にくれました。駆除ついでに集めたらしい。

フェモラータオオモモブトハムシを炒める

美味しいことがわかったので、せっかくなのでもう一品作ってみましょう。

まずは軽く塩をして炒って…

フェモラータオオモモブトハムシを炒めた

ご飯に混ぜる。

って、うわーーーー!

米とあえると途端に事故料理になりますね。

フェモラータオオモモブトハムシをご飯にまぜる

食欲ゲージが急激に下がっていくのを感じます。

これはうまい

これはうまい

これはうまい

これはうまい

これはうまい

フェモラータオオモモブトハムシをご飯にまぜる

自分に暗示をかけながら作業していきましょう。

これはうまい!うまくなる!

フェモラータオオモモブトハムシをせんべいにする

せんべいプレッサーにおいて、

プレス!!

フェモラータオオモモブトハムシをせんべいにする

じゅわああああああああああああああああああ!

猛烈な蒸気を放つプレッサーをしばらく抑えていると、カリッカリのせんべいができましたよ。

フェモラータオオモモブトハムシをせんべいにする

これで完成。

フェモせんべい。

フェモラータオオモモブトハムシの料理

わあ…

これは事故料理なのでは!?

フェモラータオオモモブトハムシを食べる私
さすがの私もこんな顔

“メタリックカラー+料理"の相性はよくないことが判明しましたね。

フェモラータオオモモブトハムシの料理

とはいえプレスしたら多少はマシ…か?さっきの、ごはん混入はさすがにムリですもん。

まぁ食べてみますか、もぐ。

フェモラータオオモモブトハムシを食べる私

んー!ぼちぼち。

カリカリの米+カリカリの昆虫スナックの組み合わせ、まずくはないのですが昆虫の食感がやや強い。揚げ煎餅にするべきだったかなあ…

“ 油で揚げて→味付けして→混ぜご飯にして→プレス "という流れが最適だとわかりました。

フェモラータオオモモブトハムシを食べる私

それと枝豆味がやや薄い。単品で食べたもののほうが美味でした。冷凍してしばらく置いといたのがよくなかった?

フェモは新鮮なうちに限るってことなのかな。ごちそうさまでした。

まとめ

千葉にいるとわかったフェモラータオオモモブトハムシをつかまえて食べてみたところ(柔らかい幼虫ではなく硬い成虫を)、クズに生まれクズの中で生きる昆虫は枝豆風味でけっこう美味しいことがわかりました。

めちゃめちゃ被害が出る系の外来生物ではないようですが、居て良いものではないですからね。とって食べることで多少は抑制できるのではなかろうか。皆さんもレッツチャレンジ。

※無毒であることが確定しているわけではないので、喫食は自己責任かつ少量でどうぞよしなに。

フェモラータオオモモブトハムシ(学名:Sagra femorata)

【採取場所】葛の藪の中
【採取時期】冬(幼虫)、夏(成虫)
ハムシ科Sagra属。外来種であり東南アジアのインドシナ半島あたりが原産地。ゾウムシのような体系でメタリックカラー。後ろ足がバッタやカエルのような形をしているがジャンプ力はないというへんてこりんな生態。主食はクズであり、クズの藪の中で一生を終える。海外の文献を調べてもクズ以外の食性の情報はない。

femorataとは"フトモモを意味するfumur"からきているらしい。つまりフトモモ・大モモブト羽虫である。みんな太もも好きね。ちなみにこの虫はつまむと太ももで挟んで反撃?してくる。でかい太ももは武器はなのかもしれない。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia
スペシャルサンクス:アリサさん、昆虫好きの友人

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【おまけ料理レシピ】フェモラータオオモモブトハムシせんべい

【材料】
フェモラータオオモモブトハムシ成虫
米 ※モチ米がいいが、うるち米でもよい


【作り方】
1.
フェモ成虫はざっと洗い、水分をとっておく。

2.
1を180度の油で1分程度揚げる。揚げたら塩をしておく。
好みで硬い羽と後ろ足をむしっておく。

3.
炊いた米をたたいてつぶしておく。
程よく潰れたら2と混ぜる。見た目が最悪だが心を無にしてよく混ぜる。

4.
こねて伸ばして薄くしたのち、油で揚げる。

殻っと揚がったら塩をふっていただく。

※無毒であることが確定しているわけではないので、喫食は自己責任かつ少量でどうぞよしなに。