東京でとって食べる生活

イナゴをとって食べてサラバ心のモヤモヤ

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私がイナゴを食べられるものだと知ったのは名著はだしのゲン

今も忘れぬ中学生時代の図書室での出会い。

はだしのゲン@Amazon

戦争時代の生々しい描写が印象的な作品なのですが…

それよりも食べるものがなくなったゲンの一家がイナゴを串にさして食べる食事風景に驚愕しました。

「ぼくが虫とりでいつも捕まえてるあのバッタを食べるなんて!!」

そして、

「いったいどんな味がするんだろう?」

と、いう純真な気持ちがムクムク。

作中ではイナゴを串にさして食べていました

しかし当時中学生の私は実家暮らし。そして我が家は一般家庭。じゃあ試しにバッタを食べてみましょうなんて食生活はあるはずもなし。

その気持ちは心の奥底に魚の骨…いやバッタの足のようにつっかえ、モヤモヤとした気持ちを残して中学校を卒業してしまいました。

しかし、このたび20年以上モヤモヤしっぱなしのこの気持ちについに終止符をうつことができました。つきましてはここに報告をさせていただければと思いますよあんちゃん。

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イナゴの群れに出会った日

11月中旬、秋晴れのある日。

雉いないかなー?…と田んぼまわりの草むらをうろついていたとき、足元でぴょんぴょん跳ねる虫がいる。

保護色で分かりづらいですがバッタがいるのがわかりますか

バッタのようなのですが、がっしりした体つき。

ハッ!?コイツはもしや…!!

すぐさまバシッと捕獲。

ぴょんぴょん跳ねる虫の正体このあとすぐ!

おおおおお!!

この虫ってイナゴなのでは??

調べたところ、コバネイナゴという種類のよう

以前に田んぼで探した事があるものの発見できず、

こんなはずれの草むらの出会いがあるとは思ってもいませんでした。

保護色で分かりづらいのですが、よ~くみるとたくさんいます

稲刈りがすんで食べ物がなくなった為に移動したのだろうか?
もしくは台風の水から避難してきた?

なんにせよラッキーです。ここで会ったが20年目!

草むらで擬態するイナゴ

捕まえようとするとぴょんぴょん飛んで逃げるのですが、跳躍する距離は50センチほど。追えないほどではありません。

現代人のたくましさを見せちゃる!

と、めったに使わない反射神経動体視力を総動員してのバッタキャッチ。

このときだけは猟銃の弾にも負けないほどの瞬発力を発揮(当社比)

しばらく戯れているとコツがわかってきました。

まずワリと間合いが狭い。特に隠れてるつもりで安心した個体は、手の届く距離まで近づいても逃げません。

また、間合いの内側でもゆっくり動くものにはそれほど関心がない様子。

つまり間合いをつめたうえで、そーっとゆーっくり手を伸ばしてつかめば…

葉っぱの裏で隠れたつもりになっている個体は特に逃げません

このとおり、簡単にゲット!

枝の裏に隠れた個体は安心するのか身動きをとめます。ドジっ子みたいで可愛いですね。

イナゴにストレスがかからないよう草を入れてみました

しばらくやって30匹ほどのイナゴをゲット。大満足です♪

イナゴを食べてみる

持ち帰ったイナゴをさっそく食べてみましょう。

…と言いたいところなのですが、

とってすぐのイナゴは美味しく食べられないのだそう。

持ち帰ったらペットボトルへ。密着させると共食いしたりフンを自分で食べたりしそうなのでキッチンペーパーをしいてみました

イナゴは食欲旺盛。おなかの中がパンパンに草で詰まっており、すぐに食べると未消化物のせいで美味しさが半減するのだそうです。

以前にとってすぐのバッタを食べたことがあるのですが(バッタ会参照)フンだしが中途半端なバッタは草の味でした。ゲン一家も(漫画を読む限り)とった日の夕食にイナゴを食べていました。きっと草の味がするイナゴだったことでしょう。

私はどちらかというと美味しいイナゴを食べたい。すぐに食べたいのをグッとこらえてまる1日ほうっておきます。

なんだか中々居心地がよさそう

こうやって眺めているとイナゴは可愛い生き物。そういえば私は昆虫大好きっ子でした。

「しばらく仲良くしような!」

と思ったその夜…

バッシン!バッシン!と跳ねる音がうるさい…。

そのうえ求愛行動のためにだすカタカタカタという鳴き声が気に触る…。

しまいにはつがいを作ってラブラブし始める始末。

イナゴのつがい。大きい方(下)がメス

…うん。

さっさと食べてしまおう。

イナゴを料理する

一晩放置をすると、ペットボトルの底に沢山のフンがたまっていました。

米粒大のフンがびっしり。これを食べていたと思うとゲッソりしますね

排泄がすみ、これで準備万端。

さっそくイナゴを料理していきましょう!

まずはよーく洗ってから、硬そうな後ろ足をとってしまいます。

おおよそ調理風景とはみえない、一種の地獄絵図

新鮮なイナゴは逃げまくるので洗うのが大変という気づきを得ました。

さて、まずは最もポピュラーな甘露煮をやってみます。

さっとイナゴを茹でまして、

茹でると赤く染まります。エビみたい

醤油・みりん・砂糖を加え。汁気をとばします。

九州の甘口醤油を使ってみました

さくっと完成、

イナゴの甘露煮の完成です。

では…さっそく頂いてみましょう!

ちょっとタレを作りすぎてぼってりした失敗感

ぱくり。

ジョリジョリジョリ…

うーん。

食感は小魚の甘露煮とそっくり。
うまい…のだけれど砂糖醤油のウマさですねこれは。

美味しいけれどイナゴでなく小魚とかで良いのでは?という味わい。頑張ってとったのにわりとフツー。昆虫をこれだけ美味しく食べられるのであれば、それは素晴らしい事なのかもしれませんがちょっと納得がいかない。

試しにお店で甘露煮も購入。

350円くらいでちょっと高いのですが、この数のイナゴを捕獲する労力から考えれば安い!

味見をしてみましたが、やっぱりこちらも同じくタレの味。

きっとイナゴの甘露煮とはそういうものなのでしょう。

これではイナゴの持ち味がわからん!

ならばよりシンプルな調理方法、油で揚げてみましょう。

というわけでイナゴの素揚げを作ってみました。

甘露煮と比べると見た目がモロにバッタ。

目をこらせばエビの素揚げに見えてこなくも…??(うーん無理かな)

ではいただいてみましょう。

パリッ…ポリッ…

おお…!

クリスピーな食感と…これは甲殻類の旨味!

ぱくぱくいけるくらいにうまい

甘露煮では味わうことの出来なかったイナゴのイイところが出ています。

例えるならばエビフライのしっぽ

いえ桜海老の素揚げという表現のほうがしっくりくるかも。雑味がなく、シンプルに香ばしくてうまいのです。

ビールが飲みたくなる味です(もらいもの、ごちそうさまでした)

この調理方法がうまいということは、油を使った応用ができそう?

例えば、砕いてふりかけにしてイナゴふりかけ。オカカみたいでご飯がススムのではなかろうか。

また少量の油でじっくり揚げればエビ油ならぬイナゴ油がとれるかも?アヒージョにしてもいいし、食べるラー油みたいにしてもよさそうです。

今後も色々試してみたいところ。

ごちそうさまでした。


○まとめ

しっかりをフンだしをしたイナゴは海老の味。揚げると美味しい食材でした。

とるのはちょっぴりコツがいりますが、慣れると簡単に捕まえられます。

そういえば”はだしのゲン”で「イナゴをメシがわりにさせてすまん」と父親が申し訳なくするシーンがあるのですが、こんなに美味しいのであれば「旨いものを喰わせてやった。」と誇らしくしててもよかったのではないでしょうか。今ではそう思います。

■イナゴ(蝗)
【採取場所】河原、田んぼ、田んぼの近くの草むら
【採取時期】10月下旬~12月上旬
バッタ亜目イナゴ科。日本に広く分布する昆虫の一種、草食で特に稲を好み水田の周囲に生息する。後ろ足が発達しており跳躍力に優れる。飛翔能力は種類によって異なり、コバネイナゴは飛翔しないが、ハネナガイナゴは飛翔する。古来より農耕における副産物のたんぱく源として利用されてきた。現在でも長野県などを中心に食用にされている。

【おまけ料理レシピ】イナゴの素揚げ

【材料】
イナゴ x10~30
油 xひたひた以上
塩 x適量

【作り方】
1.
イナゴを捕まえる。手でとるのが効率がよい。捕獲時したものは洗濯ネットに入れておくと便利。

2.
イナゴのフンだしを1~2日ほどする。ペットボトルに空気穴をあけ、中にキッチンペーパーを敷くと簡単に飼育ができる。洗濯ネットのまま下に新聞紙などをしいておく形でもOK。

3.
イナゴをよく洗い、好みで後ろ足をとる。

4.
180度の油でさっと揚げる。
揚げたてに塩をふっていただきましょう。


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コメント

  • こんばんは。
    貴ブログが面白すぎて、毎日拝見させて頂いています。お蔭で出張中の移動時間もあっという間に過ぎるようになりました。
    私も野草やキノコが大好きなので色々と採っていますし、その様子は拙ブログにもアップしていますが、目線が似ているのか、採る獲物も似ているようです。ちなみに、スベリヒユやカンゾウ(蕾)など、キノコはキヌメリガサ(最近は目で愛でるだけですが)も大好きで、拙ブログにも登場します。
    さすがに狩猟まではできませんが、昔からウシガエルやカミツキガメにはとても興味を持っており(アジア系諸国に出張すると、必ずカエルを食べます。カンボジアでは姿焼きでした!!)、よだれを流しながら拝読させて頂きました。さすがにオタマジャクシには超驚きました!!
    ジビエの会の記事もとても面白いです!! 私は武蔵野市在住ですが、知っていてれば吉祥寺の会に参加したかったです・・・ (^^ゞ
    さて、本題のイナゴ。小学生の頃に埼玉県越谷市の田んぼの横に住んでいたので、しょっちゅう捕まえていました。当時は祖母(長野出身)が料理してくれたのですが、家を出る時に布で作った袋を渡され、その中に夥しい数のイナゴを突っ込み、帰宅した途端に祖母は布に熱湯をかけていました。そういう意味では、”草の味”のイナゴだったのかもしれません。小学生の私は美味しく食べていましたが・・・ (^^ゞ
    田んぼの畔の水路でたくさん小魚を捕りましたが、これも祖母が佃煮にしてくれていました。何とも懐かしい記憶を呼び覚まして頂き、感謝申し上げます。
    これからも訪問させて頂きます。読破させて頂く日もそう遠くないような気がします・・・ (^^ゞ

    by Green Cherokee 2020年3月5日 7:47 午後

    • 有難うございます。
      そちらのブログもちょこちょこ読ませていただきました、似たような活動をされていて親近感が!
      読破されないようドンドン更新やっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

      by totte_taberu 2020年3月13日 12:06 午前

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