オナガガモから海苔の香!わかりみを得た話

オナガガモ


初めてとったカモってなんだっけ?

と記憶をたぐるとオナガガモでした。

オナガガモ(写真ACより)
オナガガモ(写真ACより)

初めて食べたのがこいつで、普通種のはずでまた機会があると思ってたのですが、今日の今日まで5猟期以上そのその機会がなく…!

とはいえ、私に"わかりみ"を与えてくれた鳥でした。あの節はありがとうオナガガモ。

オナガガモのスープ

せっかくなのでそのときの話でもしときましょう。

オナナガモってどんなカモ?

オナガガモってのは所謂、"陸ガモ"タイプのカモの一種。内陸の雑草カモで、穀物や植物、貝類などを食べます。

狩猟鳥獣の一種であり、とって食べて良い鳥のひとつ(※狩猟法に従う場合に限る)。

特徴はその名の通り、ピンと立った尾羽根。まるでキジのようにピンと立っています。

オナガガモ(写真ACより)
オナガガモ(写真ACより)

また、頭が赤茶色なのですが、ここに入る白い筋もわかりやすい。

この二つの特徴から初心者でも判断判断しやすく、とりやすい狩猟鳥獣。それで初めての私も狙ったんですよねきっと。

オナガガモをとって食べた

最初の猟期、可猟区の水辺をまわっていたのですが、カルガモとかマガモみたいな当たり枠のカモは狙われやすいのか、まったく見ることはできませんでした。

それで、ぐるぐるまわって見つけたのはとある浜辺でぷかぷかと浮かぶ見慣れないカモたち。

双眼鏡でチェックすると、オナガガモ。いけるやつじゃん!

警戒心が低く狙えそう、なおかつ海の上で矢先の確保も確実。ラッキー!

ぱん!

エアライフルで狙撃してみるものの当たらない。波でぷかぷか上下するのがやりづらいんですよ。

しかし警戒心がほんっとに低くて、一度や二度撃った程度では逃げませんでした(波の音で何されてるか分かりづらいのか?)

オナガガモと私
オナガガモと私、初カモにドヤ顔

逃げないのを良いことに、何度も狙撃して、ついにゲット!

初ガモ、オナガガモです。

オナガガモ♂
オナガガモ♂

鴨の中では大きいほうらしく、まあまあなサイズ感!

オナガガモを食べてみる。味は?

とったオナガガモは友人の家に持ち込んできました。

ただただ「ジビエを食べさせてあげたい」という心からなんですが、ゲーム関係の友人だったので、思い出すとどうだったんだろう!ごめんねありがとう、H氏!

カモの毛むしりまではベランダでやらせていただき、キッチンにお肉を持ち込み。

オナガガモの身

カモの解体チャレンジはハサミで。脂はほとんどのっておらず、きれいな赤身でした。

オナガガモをさばく私

初めてのカモ料理…ということで、オーソドックスに鍋をチョイス。

ガラから出汁をとります。

なんか、ガラから海苔の香りがするんですよね。

オナガガモのスープ

ちょー猛烈な海苔の香り。

ごはんですよ鍋でも作ってるんですかね、私は?

浜辺に住んでいたカモですが、夜になると磯にでもいってノリを食べていたのかもしれません。"動物は食べてるものの味がする"とわかりみを得た日でした。

オナガガモのスープ

そんなわけで完成、オナガガモ鍋。

具はオーソドックスに、ネギ・白菜・豆腐のみ。出汁はオナガガモとお醤油だけ、

オナガガモのスープ

場所を提供くださった友人に感謝しつつ、いただきます!かんぱーい!

ずずず…

濃厚なノリの香り、それに動物性のダシが合わせって…うまい。

「カモ鍋ってこういうのであってる??」

という感じですが、美味でした。

お肉もへんな臭みはなく、シンプルに滋味深い味わい。

はじめてのカモ、なんか想像と違うけど美味…!!

そんな初体験、

ごちそうさまでした。

まとめ

初めての猟の成果はオナガガモだった、という話。そして食べてるもので味が変わるんだな、というわかりみを得た話でした。

人気がないとはいえ普通にいけるカモでした。遠くから見ても特徴がわかりやすいので、初めての方におすすめできます。ただ、中々エンカウントしないのですが(個体数は多いはずなので、場所でしょうか)

オナガガモ

【採取場所】池、河川、海岸
【採取時期】猟期(11/15~2/15)
カモ科マガモ族。名前の通り尾羽根が長く、ピンと立っている。オスは頭が茶色く、白い線が入る。カモ類の中では大型なほう。狩猟鳥獣であり個体数が多いカモのひとつ。湖畔で大きな群れを作る事が多く、河川や池ではあまり見かけない。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia
スペシャルサンクス:H氏(元気にしてるかなあ)

書籍紹介コーナー

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【おまけ料理レシピ】オナガガモ鍋

【材料】
オナガガモ

みりん
醤油
ショウガ

ネギ
白菜
豆腐

島海苔 ※好みで。"ごはんですよ"でも可

【作り方】
1.
カモはベランダで羽をむしり、バーナーで産毛を燃やしておく。

2.
カモのムネから刃を入れ、ムネ肉・肩肉・モモ肉を外す。

3.
内蔵を出し、丁寧に洗う。
砂肝と心臓はおいしいので取り出しておく。

4.
カモのガラから内蔵をむしりとり丁寧に洗う、これをフライパンで軽く炒る。

5.
ほんのりコゲめがついたところで、ショウガ・酒・ネギの青い部分とともに鍋で煮る。

6.
フタをせず30分ほど似たところで、ガラを取り出し、醤油とみりんで味を整え、
白菜(白い部分からいれる)とネギを加え煮る。

7.
ネギがトロけたら、豆腐と白菜の葉っぱ部分を加え、フタをして加熱。

8.
火が通ったら、最後に塩で味を整えて完成。最後に島ノリを入れるとそれっぽくなります。