ミズことウワバミソウを食べてみた話

2024年5月19日野草・山菜ウワバミソウ,ミズ,季節【夏】


ミズというと、山奥に生えてる貴重な山菜。

これ東京あたりにも生えているらしいのですが、探してもあまり見つからず…

これがどっこい、全然関係ないものを探している日に見つかりまして…。そんなミズの味見レポートです。

ウワバミとの出会い

とある山道を走っていたときのこと。

車を山道に入れてから30分は走ったでしょうか。他の車と一台ともすれ違わないような鬱蒼とした山道…

外を見ていると…

超巨大な葉っぱをつけた植物を発見!!

なんだこれーーーーー!と車を止めて観察。

ふむふむ、大きいですね~!私の顔よりでかいくらい。

ヤグルマソウ
ヤグルマソウ

裏側はこんなかんじ、知らない植物。

なんだろう…?

ヤグルマソウ
ヤグルマソウ

携帯ぽちぽちして調べてみるとヤグルマソウ。という植物らしい。でかくて、むかしはお皿に使ったとの記述、ふーん。

などと言うてると…

ヤグルマソウの隣に別の植物が生えていました。

深緑の葉っぱに、みずみずしく太い茎。

あれ、これって…

ミズ。ミズじゃあないですか!とても美味しい山菜なんですよこれ。

ミズってどんな植物?

ミズという山菜名で有名なうまいやつ。

正式な和名はウワバミソウといいます。

でかさだけでいうとヤグルマソウのほうがウワバミ(大蛇)っぽいですけど…ネ!

“ウワバミが住んでいそうな、うっそうとした場所"に生えていることからそう名付けられたんだそーです。

今回生えていた場所も正しくそんな感じ、人里から30分ほど沢を伝いにあがった林道。

特徴はつるりとして、みずみずしくもずっしりとした茎。非常にうまそう!

これが根本にかけて赤いのをチェックしましょう。アカミズと呼ばれる所以です。

ここが緑色の植物にアオミズというのがいて、よく似ていますが、どちらも食べられるのでそれほど神経質になる必要はありません。

採取。

太くて立派なのが良いミズなのですが、ここのは太い!

根本からハサミでカットしてお持ち帰り。

ヤグルマソウを見に降りたら、"棚ぼた"ならぬ。棚からミズですよラッキー!略してタナミズ!(美味しくなさそう…)

ミズ(ウワバミソウ)の下ごしらえと料理

こちらが持ち帰ったミズ。

ミズの全体、こんなかんじ!

なお、友人宅にお邪魔して撮影しております。持つべきはとってきた山菜を調理させてくれる友人!(感謝)

チェックポイントとして先端の葉の付き方を見ておきましょう。ここがイナズマ型になっているのがミズの特徴ですよ。

さて、ミズの下ごしらえ。薄皮をむかないと食べられないのですよね。

ポキリと折り取って、そこを起点にしゅるしゅる~~~っとむいていきます。

うまくいかない場合、包丁を使うととりやすいですよ。

なんということでしょう…!

匠の手にかかるとあれだけあったミズがこれっぽっちに…!!(悲)

ミズの悲しいところは、美味しい場所が少ないコトですねえ、

これを茹でて、おひたし的な味付けをします。

ではいただきます!

ポリ…ポリ…

ん。美味しい。

そこらに生えていた草のわりに青臭さはなくって、さっぱりと軽やかな味わい…

ちなみにこの日は直売所で地元の魚介類を買ったり、友人に野菜を分けてもらったりして、こんな感じの夕食になりました!

どれも美味しい!

ごちそうさまでした。

まとめ

探してても出会えなかったミズを、ほかの草のついでに見つけてしまいました。ラッキー!

とって食べたミズは、さっぱりとして上品な風味で美味。東京あたりにもいるらしいので、次は近所の川で見つけてみたいものですが、いるのかなー!

ミズ(アカミズ・ウワバミソウ)

【採取場所】湿り気のある山林
【採取時期】夏
イラクサ科ウワバミソウ属、みずみずとした茎が特徴的な山菜。根本が赤いためアカミズと呼ばれる。主に茎やムカゴが食用にされる。名前の由来は「ウワバミ(大蛇)が住んでそうなくらい、うっそうとした場所に生えていること」から。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

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【おまけ料理レシピ】ミズ(ウワバミソウ)のおひたし

【材料】
ミズ x10~20本 ※処理をするとカサが減るため多めにとろう
めんつゆ x適量
カツオ節 x適量

【作り方】
1.
ミズを採取する。
根本のギリギリをハサミでカットするように採取する。

2.
ミズをよく洗い、皮をむく。
あまりコンをつめず、ざっくりでOK。

3.
ミズを一口サイズにカットする。

4.
沸騰したお湯に塩を少し加え、ミズを茹でる。
湯で時間は2~3分ほど。ゆであがったらザルにとり冷水でさます。

5.
めんつゆを分量どおりの水で薄める。
ミズと共にジップロックに入れ、1時間ほど漬ける。

6.
つかったら、お皿に盛りカツオ節をふりかけて完成。