アライグマを東京でカジュアルにとる方法② アライグマはこうやって見つける

2022年3月11日狩猟★狩猟,アライグマ


何かと敷居が高いと思われがちなシュミ、狩猟。

その登竜門として私がおすすめしたいターゲットはアライグマ。

理由はお手軽なターゲットであるためです!

さて、

狩猟登録をした!

も用意した!

※第一回参照

アライグマを東京でカジュアルにとる方法① 狩猟の準備と道具

あとはアライグマをとるだけ!!

「で、アライグマってどこにいるの?」

手段を手に入れても獲物に出会えないのは新米猟師にありがちなパターン。

ターゲットに出会えなければどうしようもありません。
第二にアライグマの好む場所を知り、探す必要があります。

アライグマの好きな場所を知る

最初に結論でいっときましょう。
アライグマが好きなのはざっくり以下のような場所。

1. 畑や果樹園
2. 川・池・水路
3. 空き家や使われていない工場がある場所

どうしてか?

1.畑や果樹園

動物が暮らすためにもヒトと同じく、衣・食・住が必要です。

あっ、はいらないですね!デフォルトで毛皮装備でした。

気を取り直して…まずは食。

アライグマの好物はミカンなどの果実にトウモロコシなどといった穀物!

それだけでなく、小松菜のような葉野菜やサツマイモといった根菜も食べる事を確認しています。

果樹園のアライグマを捕獲する罠

そのような食物の近くをアライグマは好みます。

私だってラーメン屋ハンバーガー屋焼肉屋のある街で暮らしたい!

アライグマもきっとそう、
好物の近くを探すことが第一です。

2.川・池・水路

アライグマは洗うのが好きだから!

…と言いたいところですが、実はそうではありません。
アライグマにとって「洗う」という行動は必須ではないのだそうです。

では何かというと、

やっぱり最大のメリットは食。

水辺にはザリガニ・魚類・水鳥など彼らの好む食物がたくさん生息しており、それらを食べにきていると考えています。

もうひとつ。彼らは水に入ることを嫌わず、水路をじゃぶじゃぶと移動します。これは水路や河原は物陰が多く、外敵に見つかりにくいから。

日本ではほぼ無敵な彼らですが、本来の生息地ではオオカミなど天敵に見つからないよう暮らしていたはずです。

その頃の生き方を覚えているのでしょう、水気があって暗い場所を好むようです。

3.空き家や使われていない家

これはにあたります。

アライグマは夜行性。
基本的に日中は暗所で休む生き物です。

本来は穴ぐらや木のウロなどをねぐらにするのですが、スギ林の多い日本ではあまり適した場所がありません。

代わりにあるのが最近増え続けている空き家、それに操業していない工場などの空き施設。それらはアライグマにとって非常に居心地の良い空間となります。

日も風も当たらず外敵からも隠れられる、アライグマにとって高級マンションのようなもの。住まない理由はないってもんです。

見えないアライグマはこうやって見つける

さて、このような場所にアライグマが好むのですが、実際にいるかどうかは確認してみないと分かりません。

えぇぃ、とりあえず罠をしかけてみりゃわかるだろう!

という手段もあるのが、非効率的かつ錯誤捕獲のリスクを伴います。

では、どうやって姿の見えないアライグマを探すのか?

足跡をチェックする

一番シンプルなやり方は足跡を探すこと。

アライグマの足跡はこんなカンジ、

人間の手のように指の形がくっきり残るのが特徴です。

アライグマの好きそうな場所の近くで探してみましょう。アライグマの足跡が確認できれば、近くに生息していると判断できます。

なかなか見つからない場合は、雨の日の翌日など足跡が残りやすい日に探すのがオススメです。

トレイルカメラを使ってみる

それ以外の方法としてトレイルカメラを使う確認方法があります。

トレイルカメラというのは、シンプルにいうと赤外線監視カメラ。

屋外で使用できるよう防滴性能が付与され電池で長期間稼働するという特徴を持ちます。

これをアライグマが出そうな場所にセット。

数日後に回収しデータをチェック、アライグマが写っていれば生息が確認できるというわけですね。

ちょっぴりお高い買い物になりますが、カメラによってはビデオをとる事もできますので、後の罠の様子を撮影する用途にも使用でき非常に便利です。

地道な聞き込みも有効

最後にシンプルな手段ではありますが、

農家の方に話を聞いてみる。

というのは非常に有効!

農家の方々というのは本当に丁寧に野菜を育てられています。それが獣に食べらればその事がわかりますし、辛い思いをされているはずです。

「アライグマに野菜食べられていませんか?」と聞いてみると色々と教えてくれるかもしれません。

それにもし農地の近くで罠猟をするのであれば地主や農家の方に声をかけるのは必須です。勇気をふりしぼってひと声かけてみましょう!

まとめ

今回はアライグマを見つけるための手法について話をさせていただきました。

ターゲットの生態を知り…その足跡から姿をとらえる。

狩猟の骨組みのひとつ。
私はそれをアライグマから学びました!みなさんも是非トライを。

※野生動物の捕獲には危険が伴います。ケガ・事故・感染症・動物に襲われる事も十分ありえます。狩猟をする際は十分…いや二十分くらいには安全に配慮してチャレンジしましょう。

アライグマ

【採取場所】畑、水辺、山裾
【採取時期】猟期(11/15~2/15)
食肉目アライグマ科アライグマ属、タヌキに似ているが別種で、北アメリカ原産の外来種。ペットとして日本に持ち込まれた。非常に手先が器用かつパワフル。エサ箱のフタを開けて中身を食べたり、防鳥ネットを引きちぎって池のコイを食べてしまったりする。

【注意】
本種は鳥獣保護法により保護されております。とるには狩猟法にしたがう必要がありますのでご注意ください。

参考にさせていただいた資料:狩猟読本

参考書籍のコーナー

女子高生と一緒に罠を学ぼう!読みやすいマンガというスタイルで本格的な罠の扱いに触れられており、最初に読むのにピッタリ。

狩猟をある程度知っている方はこちらがオススメ。基礎が丁寧にわかりやすくまとめられています。

アライグマを東京でカジュアルにとる方法【次回予告】

本コラムは、以下を予定しております!

第一回

・狩猟の準備と道具

第二回

・アライグマがいる場所の探し方

第三回(予定)

・アライグマの罠のかけ方

第四回(予定)

・罠にかかったアライグマの処理方法

・アライグマの血抜きと解体について

・アライグマの美味しい食べ方