フナの丸焼きは臭くない!コイと食べ比べてみる
せんでん!
1月にとって食べるイベントやります!!
水路で網をふりまわしてたある日、コイとフナがどっちもとれました。
これは食べ比べのチャンスなのでは…!?
調理方法はちょーシンプルなイラク料理のマスグーフ。コイ科の魚の塩焼き。
つまりフナグーフというわけ、
というわけで、どっちも丸焼きにして、食べ比べてをしてみた話をさせてください。
くさそうなイメージのある二大淡水魚。果たしてどちらがうまいのか。味付けは塩のみ、レディ・ゴー!
フナってどんな魚?
フナは日本にむかしっからいるコイ科の淡水魚。
民謡 “ふるさと"にも「こぶな釣し、かの川」と出てくるように生活に馴染みある魚です。
そう、
有名な産地はかの川。
…っていうのは冗談で、日本全国の河川に生息しています。スミマセンデシタ。
フナにもたくさん種類がいるのですが有名なのは琵琶湖原産のゲンゴロウブナを品種改良したへらぶな。釣りの魚として人気で、いろんなところに放流されています。今回釣れたのもたぶんそれ。
デカめのフナなんで食べて美味しければありがたいのですが、はたして?
フナとコイをとってきたのでさばく
というわけでフナとコイをすくってきました。
前日の夜、細い水路でタモ網をふりまわして捕獲。ちょろいもんです(実際はめっちゃ大変でした)
体高が高いほうがフナ。ずんぐりむっくりしています。
フナが立派でコイと同サイズ!これで美味しければ最高なんですが、どうなんでしょう、やっぱりくさいのかな?
しっぽ。
コイよりもちょっとだけシャープかな?
んでは調理開始。まずはざっと洗って、水場の汚れを落とします。
ただしウロコは落としません。「コイの丸焼き」をもっとも食べるイラクでは、ウロコを取らずに焼くんですよね。
今回もそれに習って、ウロコをとらずに真っ二つにするだけ。
ちょぇーーーい!!
ぱっかーん。
真っ二つになりました。
アジのひらき、とかでよく見たアレですが、すっごいでかい。
身の色は白くてタイみたい。つまりうまそう!
おまけで白子もでてきました。これはこれで料理してみましょう。
コイもやっときましょう。ぱっかーん!
どちらも内蔵を取って、よーく洗っておきました。
フナが上で、コイが下、
今回のコイはちょっと赤みが強いタイプ、血抜きが甘いとかじゃなくって、都市河川のコイはこういう色が多いんですよね。エサの都合だと思うたぶん。
フナがこんな感じ、
コイはこんな感じ、マグロかな?
味付けは塩だけ。
イラク流。シンプルなのがうまいらしい(場合によってはトマトとかで味変もするとのこと、Sさん談)
これを焼いていきますよ!
フナをドラム缶で丸焼きに
以前にイベント用に購入したドラム缶で火を起こします。薪はオーク材(ナラ)を使用。イラクもこれらしい。
フナとコイは、イラク製のコイ焼き網にセット(イラク帰りの友人Sさんのおみやげ!!)
めらめらと燃え盛る炎と魚、なんだか絵になりますよね~
日本の古来の風景というか、いやイラクスタイルなんですけど。
じっくり乾燥させるように、遠火で加熱。
30分おきに返しつつ、2~3時間は焼き続けます。
干物づくりみたいな焼き方なんですよね。
水気がとんで旨味が凝縮され、炭火で香りがつく。理にかなった調理方法ですよこれは。
火が消えたころにはできあがり。両面カリッカリになっていてたいへん旨そうじゃあないですか。
フナの丸焼き、コイの丸焼き、食べ比べ
フナの丸焼きの味は?
それでは実食!焼いちゃうともうどっちがどっちだか?という感じですが、赤みがあるほうがコイ。白っぽいほうがフナ。
まずはフナからいってみましょう。
デカいけど水気がとんで厚みはそれほどありません。
身を手でほぐして、豪快に口元へ…
いただきもふ。
あぐ…
もっふもっふ…
かりかりになっていると思いきや、そーでもなくって中身はもふもふ。アジの塩焼きみたいな?弾力がある白身。
フナの味はといいますと、かなりうまい。
川魚の臭みや、血のにおいなんてのはほぼなくって、凝縮された魚介系の旨味。
例えるなら、極厚で(ちょっと小骨の多い)アジの開きみたいな?うまいですよ。
コイの丸焼きの味は?
続いてコイのほうもいっときましょう。
いただきます。
もぐもぐ…
あれっ?
美味しいんですけど、ちょっと血なまぐさい…。
以前に食べたコイはまったく臭くなかったのに?
とった場所なのか?とも思いましたが、決定的な差は鮮度でしょう。
前回たべたコイは焼く寸前まで活かしていたのですが、今回は現地でシメてしまいました。それかな…。
それ以外の食感や食味はそれほど変わらないのですが、コイだけやや血生臭く、フナのほうが美味という結果に。
なんだか不公平な結果になってしまいましたが、フナは鮮度が下がってもうまいからエラいのかも!
というわけでフナの勝ち(暫定)
フナとコイの丸焼きの欠点
この手の川魚の料理の欠点がひとつ…!
それは小骨が多いことっ、
こういうでかい骨はいいんですけど、
ちっこいY型の骨が身の中に大量に入ってるんですよね…
フナもコイも同じく、たくさん。
これがとにかく不快。
なければ、コイの仲間の淡水魚はもっと美味しいんですけどね~~~!
なんとかならんかな(ひき肉にする以外でっ)
とはいえちゃんと美味しいです。
ごちそうさまでした。
おまけ、フナの白子を食べてみる
イラクに行っていた友人に、
「コイの白子を食べさせてもらって、おいしかった」
という話を聞いていたのですが、今回たまたまコイにもフナにも白子が入っていたので食べてみることにしました。
ガーリックオイルでソテーしただけ。淡水魚の白子ってあんまり食べないのですが?はたしてうまいのか?
どきどきしながら食べてみたんですけど、これも美味。こってり濃厚な旨味とプルプル食感。
淡水魚の白子、アリです!
コイもフナもうまい!えらい。
まとめ
コイとフナをイラク料理のマスグーフにして食べ比べてみました。どちらも美味しかったのですが、鮮度の都合でコイにくさみがでて、フナのほうが美味いという結果、コイは鮮度が落ちやすいのかも?ちょっぴり悔しい結果となってしまいました。
次はどちらも鮮度がいいものを焼き比べてみたいですね。河原にドラム缶を運べばいけるか…?
フナ(鮒)
【採取場所】河川、池
【採取時期】夏~秋
コイ科フナ属。日本で古くから親しまれている淡水魚。複数種いるが有名なのはゲンゴロウブナを品種改良したへらぶな。へら師と呼ばれる釣り人が、練り餌を使って釣る。基本的にキャッチ&リリースの魚だが食べるとうまい。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】マスグーフ(フナ)
【材料】
フナ
塩
薪(広葉樹・ナラ系)
【作り方】
1.
フナは生きているものを用意する。
2.
フナの頭をなぐって気絶させる。
その間に、頭から包丁を入れて真っ二つにする。
3.
エラと内蔵をかきだし、裏表をよく洗う。
ウロコはとらない。
4.
全体にテキトーに塩をなする、好みの濃度でどうぞ。
5.
薪で火を起こし、火に当たらないくらいの遠火で焼く。
30分ごと表裏を返しつつ、2~3時間ほど焼く。
6.
立てて焼くと余計な水が落ちるため、可能であればそうする。
ウロコ面は軽く焦げるくらい強めに焼いておくとベター。
内側までしっかり火が通ったら完成。
7.
あついまま手でむしって食べる、好みでトマト味などのソースをかけてもうまい。
※イラク帰りのSさんに教えていただいたレシピです!
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