タラノメをとりつつ山頂で天ぷらやって優勝してきた
春なると、毎年のように軽い登山をします。
お目当ては山菜。とりわけ、とびきりのごちそうタラの芽がメインターゲット。
今年もとりに行ってきたのですが、せっかく食べるなら新鮮なうちに食べたい。
というわけで、とってそのまま山頂で天ぷらにしてきました。
山菜とりに山登る
おなじみの山に登ります。
山のふもとまではバイクで移動。ちょうど感染症が流行っていたので、満員電車を避けるためですね。
そこから山に登っていきます。目標地点は東京と山梨の間くらいのとある峰。
歩きやすい登山道をのんびり歩いたり。
足を踏み外したら谷底まっしぐらな尾根道を歩いたり。
巨大イノシシの足跡がついたヌタ場をドキドキしつつ抜けたり。
そんなプチ冒険しつつ、山菜を採取します。
最初に見つけたのは、くるくるかわいいゼンマイ。
ナムルの材料ですね。身近なところだと松屋のビビンバ丼のうえにのってるやつ。天ぷらの材料に採取していきます。
お次はヤブレガサ。その名の通り、破れた傘のように放射状に広がった葉っぱが可愛らしい。
これも天ぷらにしましょう。
猛毒のトリカブトが混じらないよう綿毛がついているもの、葉が垂れているものを狙って採取します。
で、こっちがそのトリカブト。
先程のヤブレガサの数メートルしか離れていないところに自生していました。山菜採りをされる方は十分に気をつけて下さい。
もうちょっと登ったところで山椒も発見!
言わずとしれた和ハーブの代表選手。
葉っぱをちぎって、手のひらでパン!と叩いてみましょう、
途端に広がる山椒の香り。(うっとり)
薬味にちょっといただいていておきましょうかね。
かなり登ったところで、お目当てのタラの芽も発見。
目立つ所のはおおかた取り尽くされていましたが、取りづらいところのものを苦労してゲット。いやはや今年も競争が激しい!
とりごろから数日ずれると葉っぱが伸び始めてしまうのですが、ちょっとくらい葉っぱが伸びたのもとっちゃいます。むしろ私はこれくらいのが好きかも。
タラの芽を食べる。山頂で
てっぺんに到着!
都合よくベンチがあるので、ここで昼食をいただいていきましょう。
今回のメニューは、山菜の天ぷら。
クッカー、ガスバーナー、オリーブオイル、岩塩、紙コップ、水2リットル、など持参してきました。(重かった)
天ぷら衣は同行者のアイデアでペットボトルに詰めてきました。便利。
まずは山菜の下ごしらえをやっておきましょう。
とはいえ、やることは洗ってゼンマイの産毛を剥くくらい。
タラの芽、ちょうどいいのは洗うだけでおしまい。
クッカーに入り切らないほど大きいものは、パーツごとにバラしておきます。
さてさて、それでは下ごしらえした山菜を~
天ぷら衣につけて~
油でジュワッと。
じゅわわわわ~
カリッと揚がったところで、塩をふっていただいてみましょう!
いただきまーす!
サクッ
はふ!はふ!あっつ!!
ウマい!
頬張れば、口の中にほのかな苦味と、あのニスのような独特な香りが広がります。(まったく良い香りに聞こえませんが、良い香りなんです!)
食感もホクホクとして食べごたえアリ。
さすがは山菜の王者。これだけは競ってでも食べたい!おいしい!
続いてヤブレガサも揚げちゃいましょう。
細長いせいで天ぷら粉をつけるのがタイヘンだ。
じゅわわわわ~~~~
でん。
長いので折り曲げて揚げました。
いただきます!
サクサク♪
さっくりした端切れのよい食感で、フキのような味香り。特に傘のぶぶんが良いですね!おいしい。
続いてゼンマイも揚げてみました。
香り付けに山椒を散らしてみたりして。
こちらもサクサク、葉っぱのぶぶんが良いですね。雑味がなくシンプルに美味しい。
茎はちょっと硬いかも。
ごちそうさまでした!
後片付けをきっちりやって、撤収します。
立つ鳥後を濁さずってね。
ちなみに使った油は“固めるテンプル"で固形化して持ち帰りました。楽ちん。
今回使っていたツール
イワタニ カセットガスコンロ
家庭用のガスボンベ(細長いやつ)が使えるコンパクトバーナー。キャンプ用と比べてかさばりますが手軽さ◎(Amazonより)
アルミクッカーセット
軽い!収納時にちょうどイワタニ ガスコンロがすっぽり収まります(Amazonより)
まとめ
山の中で食べる山菜の天ぷら、最高でした!
これはもはやスポーツ。そうエクストリーム天ぷらという競技なのです。重装備を担いで山を登り、貴重な山菜を採取し、とりわけ香りが強いとってすぐの状態で、天ぷらでいただく!そういうスポーツなんです。
本年度大会優勝、タラの芽選手!おめでとうございます!!感想をどうぞ~~~っ!
タラの芽(タラノキ)
【採取場所】山の斜面
【採取時期】3月下旬~4月上旬
ウコギ科タラノキ属。日当たりの良い斜面を好む。棒のようにすーっと伸びる幹と鋭利なトゲが特徴的。タラノキの新芽がタラの芽と呼ばれる。採取するときはてっぺんの芽だけをとること。とると二番芽が出てくるが、とってはいけない。二番芽までとってしまうと枯れてしまう。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ競技ルール】エクストリーム天ぷら
【ルール】
極限の状態で、最高の天ぷらを作り、美味しく食べる。
【装備】
・調味料ほか
天ぷら衣(小麦粉、卵、ベーキングパウダー)
油
塩
水
紙コップ
キッチンペーパー
・調理機材
山菜図鑑
クッカー
ガスコンロ
ガスボンベ
割り箸
タオル/除菌シート
固めるテンプル(もしくは持ち帰りの油入れ)
※その他、登山に必要な装備を各自の判断で用意する。
【勝敗】
自己採点、得点が高ければ優勝。
プラス:登山難易度(徒歩時間+標高)、登山者に挨拶した、美味しい山菜をとった、綺麗なキツネ色に揚げた、美しく盛り付けた、素晴らしいロケーションで食事した
マイナス:ゴミを残した、毒草を食べた、食べ残した、遭難した
芸術点:野生動物に遭遇して生還した、他
【手順】
1.
装備を整え、天ぷら衣を準備する。作り方は好みでよい。ペットボトルに作っておくと適量を使え持ち運びが便利。
2.
山に登る。登る山は慣れている山であるとベター。
3.
登山中に山菜を採取する。
4.
目標地点に到達したら山菜をよく洗い、天ぷら衣をつけ、180度の油でカラッと揚げる。
※山中での直火は山火事の危険があるため、お勧めしません
5.
美しく揚がったら熱いうちにいただき、自己採点をする。
6.
食後は綺麗に片付け、ゴミを残さず撤収する。
ディスカッション
コメント一覧
毎度愉しく拝読させて頂いていますが、今回は特に親近感を感じます。
まず、『えるる』くん(さん?)。私はホンダXR250を足にあちこちを散策しています。
次に、『エクストリーム』。我が釣友の間で、仕事前に朝駆けして釣りに行くことを『エクストリーム出社』って親しみを込めて呼んでいます・・・(意味そのままですが・・・笑)
そして今回の場所。大昔ですが、恐らくかなり近くを色々と散策していました。林道脇の斜面ではタラ、ハナイカダ、たまにコシアブラ、地面に目を這わせばモミジガサ、ツルニンジン、意外に美味しいイタドリにも手を出しつつ、沢沿いではワサビやミズなど、おまけにナラタケモドキの大群に遭遇した時もありました・・・
COVID-19でなかなか思う存分に外出できませんが・・・バイク行なら『NO!! 3密』&『NO!! 集・近・閉』ですし、せっかくの良い季節なので安全に散策したいと思っています。
コメント有難うございます!
> ホンダXR250
本格的なオフロード!すごくかっこいいです。
この子であれば山道でもどこだっていけちゃいそう。
このコロナ騒ぎ、バイクを持っている人間はめちゃめちゃ助かっていますよね。持っていてよかったです。
> 場所
なんと、近い場所でしたか。ラインナップ的にすごく似ているのでそれっぽいです(笑)
ワサビやツルニンジンは存じませんでした。さすがお詳しい。私もひとつひとつ覚えて、先輩がたに追いつけるよう精進してゆかねば。気が引き締まる思いです!
うちの亡き親父どのがどうやったのかタラの木を庭に植えてまして春先には山に登らずタラの芽天ぷら祭りになります
それは羨ましい…!!
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