チャナメツムタケの見分け方のメモとそのウマさについて
今回は茶色くていわゆるシメジみたいな形のキノコ、チャナメツムタケの話。
シイタケやシメジなど、
実にキノコらしい
見た目をしたキノコの仲間は、それはそれは沢山の種類がおりまして、
識別するのはずっごく大変。
森の中で見つける機会はたくさんあるのですが、
毒キノコか?食べられるのか?
さっぱり判断できず…
怖くて手が出せない!
ということで、シイタケ・シメジ系のキノコはスルーしていました。
そんな折、有識者にチャナメツムタケというキノコについて教えていただく機会があったのですが、食べてみるとそれがとても美味で、
またとりたい!と思えるほどの味でした。
そんなチャナメツムタケについて、自分用のメモも兼ねて見分け方をメモしておきます。
チャナメツムタケの特徴
似たキノコが多くてわかりづらいチャナメツムタケ、
見分け方をメモしておきます。
①カサの表面で見分ける
茶色っぽいカラーのカサで、第一につるっとヌメリがあること
そして、カサのフチにぐるっと白いゴマのようなものが付着していることをチェック。
これは鱗片と呼ばれるもの。
似た毒キノコのカキシメジにはありません。
それらしきキノコを見つけたらまずはこのポイントをチェック。(場合によって鱗片は剥がれて落ちてしまう事もあります!)
②傘の裏で見分ける
続いてカサの裏、
ヒダは白くて密。
加えて、幼菌は柄からカサのフチにかけて菌糸が張ります。
分かりづらい場合は、幼菌をひっくり返してチェック!
③柄で見分ける
チャナメツムタケの柄の色は白、あとちょっと茶色。
でもってたくさんのササクレで覆われます。
ふわふわしいて、まるで鳥の足のよう。愛らしいですね!
ちなみに軸は中実でギュッと中身が詰まっております。
以上、
これらの特徴でチャナメツムタケかどうかを識別します。
私も覚えます!
チャナツムタケは食べて美味しい優秀菌!
このチャナメツムタケ、地味な見た目をしておりますが、想像以上に優秀な風味を隠し持っております。
シッカリめの食感で、味はほんのり針葉樹の香り。
煮てうまし、焼いてうまし、
軽く煮て大根おろしをかけてたべてもウマいし、
茹でてダシをとり、すまし汁みたいにしても美味しい。
もちろん味噌汁でもうまい。
チャナメツメタケのナメヌメナメろうを作る
一品はチャナメっぽいものを作ろう!
ということで、キノコを使ってナメろうを作ってみます。
用意したのは軽く下茹でしたヌメリ系キノコたち。
ちょうどあったキュウリと昆布を採用。
なめろうというより山形だしに近いでしょうか?
すまし汁を作るときに使った昆布を刻みまして、
キュウリも同じように刻んでいきます。
メイン具材のキノコも刻みます。
使うキノコはチャナメツムタケに加えて、シロヌメリヌメリイグチ、ヌメリササタケなど。
ヌメヌメ系のキノコをたたいて、そのヌメリを最大限に引き出します。
柄を捨てるのも勿体ない、
細かく刻んで混ぜ合わせてしまいましょう。違う食感が混じってよさげ。
これを野菜と合わせて~
しょうがと、
めんつゆで味付けして、完成!
チャナメツムタケ入り、
キノコたっぷりナメヌメナメろう。
旨味たっぷりなので、ご飯に乗せて食べてもいいし、そのままツマミにしても最高!
モガモガモガっ!
と流し込めば…あぁ幸せの味♪
さっぱり低カロリーなのも嬉しいですね~。
冷蔵庫でキリッと冷やして、暑い夏に食べたい一品です。秋にしかキノコはとれないけど!!
ごちそうさまでした。
まとめ
チャナメツムタケの見分け方は、カサの鱗片・ヒダのくもの巣まく・柄のササクレ、がキーです。ばっちり覚えて美味しいキノコを楽しみましょう!
似た毒キノコが多いため、確実にこれだ!と分かるもの以外はとらないのがオススメですよ~。
今回作ってみたキノコのナメろうは非常に美味でした。また作りたいのでレシピをメモしておこうそうしよう。
チャナメツムタケ(茶滑頭茸)
【採取場所】針葉樹林・広葉樹林
【採取時期】9月~11月
モエギタケ科スギタケ属。秋も深まる頃に主に針葉樹林の林床や倒木に生えてくるキノコ。群生する傾向にあるため、一つ見つけたら周りを見た渡すと沢山見つかる事が多い。その他の特徴は本文参照。
参考にさせていただいた資料:持ち歩き きのこ見極め図鑑
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】キノコたっぷりナメヌメナメろう
【材料】
ヌメリ系キノコ x数種類
※市販のキノコだと、ナメコを中心にシイタケやマイタケなどがおすすめ
キュウリ x1本
昆布 x手のひら1枚くらい
めんつゆ x適量
しょうが x少々
塩 x適量
砂糖 x適量
【作り方】
1.
昆布を水で戻す。
戻したお湯でキノコを茹でる。
(茹で汁はもったいないので味噌汁にでも使いましょう!)
2.
キュウリ・キノコ・昆布、を1ミリ程度にきざむ。
たたき、ショウガとともに混ぜ合わせる。
3.
めんつゆ・塩・砂糖で味を整えて完成。
ホカホカのご飯にデン!と乗せてモリモリ食べるのがおすすめです。
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