東京でとって食べる生活

フクロムシは寄生するカニの味がするのか?食べて確かめてみた

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夏の頃、江ノ島へ磯遊びにいってきました。

江の島の表磯、都内から最も近い本格的な磯。めっちゃオススメなスポット

磯の生き物とか捕まえようぜ!という友人のありがたいお誘いに、喜び勇んで網を手に磯靴で参戦してきました。

干潮の磯に到着すると、タイドプールや浅瀬がたくさん、

そこでちっこいエビやハゼのような小魚を追いかけてすくったり。

ギンポライクな魚、やたらとカッコイイ角ばったカニ。おいしそう。

石をひっくり返してカニを捕まえたり、綺麗な貝を拾ったり。

ウミシダの仲間。なんともいえないフォルム。あんまり美味しくなさそう

ヒトデを手づかみで捕まえたりして遊ぶわけです。

めちゃくちゃ小さいヒトデ、赤ちゃんでしょうか?さすがに小さすぎて食べられない

童心さながらに遊ぶのはめちゃくちゃ楽しいですね!

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カニのかかえる不思議な生き物フクロムシ

さて、岩をひっくり返すとチョイチョイとイソガニに遭遇するのですが、

二人がかりででかい岩をひっくり返したりもしました。人数がいると出来る事の幅が増えてすばらしい

そんなイソガニのなかに奇妙な個体が混じっているのです。

奇妙なイソガニ、ぱっとみは普通に卵を抱えたカニなのですが…

一見すると卵を抱えたカニにみえる個体、

卵の色ツヤがどうにも不自然…

そんなカニが一匹ではなく複数います。

……何だろう?

んん!!

よく見るとおなかの茶色いものは卵じゃないぞ??

友人に聞くと、フクロムシといってカニに寄生する寄生虫だとのこと。

フクロムシに寄生されたカニ。おなかの黄土色の個体がフクロムシ…の一部(口述)

余談ですが、ここでフクロムシの面白い特性のおはなし。

上の写真の個体はオスのカニなのですが、何かがヘン

カニを見慣れた方ならすぐピンとくるとは思いますが、お腹のふんどしと呼ばれる部位の形がおかしいのです。

このように大きいふんどしは本来はメス特有のもの。

ふんどしの役割は卵をかかえるためであり、オスは卵を抱える必要がないので細くて小さいわけですね。

フクロムシを除去したカニのオス。おなかの窪みが本来のふんどしの形。明らかに形が違います

そんなオスのカニがフクロムシに寄生されてしまうと、カニの体が変化。

卵に成り代わったフクロムシを抱えやすいように形状が雌化。ふんどしが大きくなって、更には卵を守るような行動をとるようになるのだそうです。

つまりは女体化!!(女蟹化か?)

性の考え方が多様的になってきた昨今、フクロムシは時代をずいぶん先取りしていたわけですね。

ちなみに、このフクロムシの”袋”ぶぶんは生殖器なんだそうです。フクロムシの本体は小さくて、カニの内部に寄生し、卵巣と卵をからなる部位のみ外に出しているとのこと。

「袋の形をした生き物なのか~」とばかり思っていたので余計にオドロキです。

はい、以上余談でした。

フクロムシを食べてみる

フクロムシはうまいカニの汁を吸って生きる生き物なわけです。
(なんと贅沢な…けしからん)

ということはですよ、そんなフクロムシ自体は濃厚なカニの味がするのでは?

ゴクリ…そんなの味見しないわけにはいかないでしょう!

持ってると便利なクッカーセット

ちょうどたまたまクッカーセットを持ってきたので、その場で茹でて食べてみることにしました。

真水までは用意していませんでしたので、そこですくった海水で茹でます。
塩もないので味付けができてちょうどいいはず。

沸騰させたお湯(海水)でフクロムシwithイソガニをさっと茹でてみました。

そこからふんどしを脱がせて、フクロムシを取り出します。
(なんか微妙にセクシャルな表現になってしまった…)

取り出したフクロムシの卵巣がこちら、
親指くらいの大きさ、一口サイズ。

ちなみに毒についての記載は探しても見つかりませんでした。まあ、カニの汁しか吸ってないのであればおそらく大丈夫でしょう。

さて、では食べてみましょうか。

まずは皮をむきまして…

いただきます…!

ぱくっ…

あ、ウニだ。

カニの味は………しません!

触感はムニムニ、貝みたい。
味はウニと貝の中間のような味がします。

好みの味です。海水で茹でたおかげで塩味がきいて日本酒のあてにぴったり。

フクロムシ、うまい。
ごちそうさまです。


○まとめ

フクロムシはカニの味ではなく、ウニに近い味でした。

よくよく考えたら、食べたのはフクロムシの卵巣のぶぶんのわけで、ウニも可食部は卵巣である事を考えるとじゅうぶん納得できる結果でしょう。

普通においしかったので、いずれたくさん捕まえてまとめて食べてみたいところです。
ハッ、食べ過ぎたら私も性別が変わってしまったり…!?(しないと思います)

網でとったエビを茹でてみたら、めちゃめちゃ”かっぱえびせん”のアイツっぽくなったので、ここに報告いたします。

■フクロムシ
【採取場所】磯
【採取時期】通年
外見からはまるで想像もつかないが甲殻類の一種。幼生として遊泳生活を経た後、カニの体内に侵入し寄生する。本体はインテルナと呼ばれカニ内部におり、外部に露出しているものはエクステルナと呼ばれる生殖器。これはメスで、オスは更に小さくエクステルナにくっついて精子を提供するために特化した構造をしている。エビやカニなどに寄生する種のほか、フナムシの類やフジツボに寄生する種もいる。

コンパクトバーナーがあればどこでも煮炊きができて楽しい、
私はAmazonで買いました。

【おまけ料理レシピ】フクロムシの浜ゆで

【材料】
・海水 xたっぷり
・フクロムシwithイソガニ x数匹

【作り方】
1.
石をひっくり返し、イソガニをとります。
おなかをチェックしフクロムシのついたものをキープしましょう。

2.
コンパクトバーナーで海水を沸かし、フクロムシのついたイソガニを茹でます。

3.
茹で上げたフクロムシをカニから外し、皮をむいていただきましょう。
残ったイソガニもちょっと固いですがおいしく食べられます。

※真水と味噌があれば、味噌汁のようにするとゆで汁までおいしくいただけると思われます!


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