コゴミのちょうど良いのを探すコツ

2025年4月27日野草・山菜クサソテツ,コゴミ


春、コゴミを食べたい!

ということで友人と山に行ってきました。

コゴミ

郊外の山の沢沿いにはコゴミがとりきれないほど生えていて、時期にいけば食べ放題なんですよね♪

ただ時期が難しい山菜で、ちょっとでもズレてると葉がひらいてしまいます。でもあるコツさえ理解してればそれも大丈夫!けっこうお手軽な山菜。

今回はそんなコゴミの話をさせてください。

山でコゴミを探すコツ

というわけでコゴミを探しに、前年に目をつけていた郊外の山に赴くわけですが…

「確かこの辺にあったはずなんだけど~~~!」

と歩き回ったものの、どうやらこのあたりはまだ冬山の雰囲気。

冬の山

時期が早かったか…!?

水辺も山際も枯れ草だらけで、山菜の「さ」の字も見えません。

冬の山

こういうときは場所を変えるべき。

この場所は標高1500メートルほど、高い場所は寒い。

逆に低い場所はあったかい。そう標高を下げれば春が早くなるのですよね、というわけで標高を下げていきます。

700メートルほどまで下げてみました。

この辺は視界の緑色成分がおおめ。春がやってきてる証拠ですよね。このあたりなら良いかんじなのでは?

と、がさごそ探してみると…第一コゴミ発見!

コゴミ<クサソテツ

ただ、もう葉っぱが開いちゃってます。

コゴミの見分け方は?

これはコゴミであって、コゴミではないやつ。

いやコゴミであることは確かなんですけど、

コゴミというかクサソテツ
コゴミ<クサソテツ

コゴミというのは、クサソテツというシダの仲間の、新芽であるところの山菜。

これくらいひらいてると、もう開いて固くなってしまい、新芽とは呼べないのでは?つまりnotコゴミ。

先端くらいはギリギリ柔らかくて食べられそうな限界コゴミもいくらか混じっています。

いけるか!? ※一応とりました

限界コゴミ
限界コゴミ

なお、春の山には色々なシダ植物がいて、どれがコゴミがわからん!!

…て状態になりがち、見分けるポイントを書いておきましょう。

コゴミの見分け方

・株の中心から放射状に伸びる
・葉の色はライトグリーン、柄はディーブグリーン。毛はつかない
・茎の中央に黒い線がある
・胞子葉は春でなく、夏にでてくる(中央から別に生えてくる)

コゴミ(クサソテツ)の見分け方
茎の真ん中に黒い筋があることをチェック!

以上、私はこんな感じで見分けています。

いい感じのコゴミを探して標高を変える

さて、この辺は限界コゴミばっかり。

「これは冬と春の中間を攻める必要があるな!」

というわけで、今度は逆に標高を100m~200mほど上げて探していきます。

緑と枯れ草の中間くらい。いい感じの沢をてくてく登っていると…

モミジガサが生えていた道

きたーーーー!

コゴミだ。これはまさしくコゴミ!!

コゴミ

このあたりはちょうどいい季節らしく、いい感じのコゴミがわさわさ。やったぜ。

葉が開いていない、茎が柔らかいものを選んで柄を根本からポキリと折り取ります。

採取にコツはありませんが、全ての葉をとりきると枯れてしまうことがあるので、1/2~2/3ほど残しておきましょう。

コゴミ

時期さえあえば沢山生えているので、2/3残しても全然困らないのが、コゴミの楽ちんなところ。

コゴミ

ゲットした大量のコゴミ。なににしましょうね♪

コゴミは下ごしらえ不要

コゴミの下ごしらえは簡単、というかほぼ不要。

塩を少し入れたお湯で、サッとゆがいて冷水でしめればOK。

コゴミ

後は煮るなり焼くなり、そのまま食べるなり、なんでもオーケーなお手軽山菜。

コゴミ

そのまま味噌をつけるだけでうまい!

コゴミ料理
コゴミ味噌

余ったら水に漬けて冷蔵庫に入れておけば、数日はそのまま美味しく食べられます。それ以上の場合は冷凍しちゃいましょう。

コゴミ

この日の夜は山菜づくしのフルコース。

・イタドリの漬物
・三つ葉のおひたし
・コゴミマヨネーズ
・リョウブ飯

山菜ご飯

コゴミは茹でてマヨネーズをかけるだけでうまい。優秀!

パキッ☆ポキッ☆という軽い食感が持ち味。

それでいて繊維質もなければ雑味もない、あっ、ちなみに限界コゴミもちゃんとうまいですよ。パキポキ感が薄まりますけど。

コゴミ料理
コゴミマヨネーズ

マヨに飽きたら味噌を入れ、カツオブシをかけます。ちょっと汚いけど…うまい。

コゴミ料理
コゴミ味噌マヨ

翌日はアサリがあったので、

アサリのパスタ、コゴミトッピング。

コゴミ料理
コゴミパスタ

具としてのポテンシャルがでかいのもえらい。

ごちそうさまでした!

まとめ

春ごろ、コゴミを求めて郊外の山に行ってきました。お目当ての場所はまだコゴミが出ていなかったため、標高を下げたり、上げたり、ちょうどいいコゴミ探し。結果的に三箇所めでいい感じのコゴミをゲット。

持ち帰ったコゴミはサッと茹でるだけ、あとは何にしても美味しい。ぜひ皆さんも標高を上げたり下げたりして探してみてください。

コゴミ(クサソテツ・草蘇鉄)

【採取場所】山裾、谷筋
【採取時期】春
コウヤワラビ科クサソテツ属。いわゆるシダ植物のなかで美味しく食べられるもののひとつ。可食なのは春の新芽でぐるぐると渦を巻いているもの。これがコゴミと呼ばれる。見分け方は、色・茎の線の有無・毛の有無、など。胞子嚢は夏ごろ、株の真ん中からでてくる。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

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【おまけ料理レシピ】コゴミの味噌マヨあえ

【材料】
コゴミ
マヨネーズ
味噌
かつおぶし

【作り方】
1.
コゴミは塩をひとつまみいれたお湯で、サッと(15秒~30秒ほど)茹でる。

2.
茹で上がったら冷水でさまし、水をよくきる。

3.
マヨネーズと味噌を一対一で混ぜ合わせる。

4.
2を3でよくあえる。
かつおぶしをふりかけて完成。お酒にもご飯にも合う。