コゴミのちょうど良いのを探すコツ
春、コゴミを食べたい!
ということで友人と山に行ってきました。
郊外の山の沢沿いにはコゴミがとりきれないほど生えていて、時期にいけば食べ放題なんですよね♪
ただ時期が難しい山菜で、ちょっとでもズレてると葉がひらいてしまいます。でもあるコツさえ理解してればそれも大丈夫!けっこうお手軽な山菜。
今回はそんなコゴミの話をさせてください。
山でコゴミを探すコツ
というわけでコゴミを探しに、前年に目をつけていた郊外の山に赴くわけですが…
「確かこの辺にあったはずなんだけど~~~!」
と歩き回ったものの、どうやらこのあたりはまだ冬山の雰囲気。
時期が早かったか…!?
水辺も山際も枯れ草だらけで、山菜の「さ」の字も見えません。
こういうときは場所を変えるべき。
この場所は標高1500メートルほど、高い場所は寒い。
逆に低い場所はあったかい。そう標高を下げれば春が早くなるのですよね、というわけで標高を下げていきます。
700メートルほどまで下げてみました。
この辺は視界の緑色成分がおおめ。春がやってきてる証拠ですよね。このあたりなら良いかんじなのでは?
と、がさごそ探してみると…第一コゴミ発見!
ただ、もう葉っぱが開いちゃってます。
コゴミの見分け方は?
これはコゴミであって、コゴミではないやつ。
いやコゴミであることは確かなんですけど、

コゴミというのは、クサソテツというシダの仲間の、新芽であるところの山菜。
これくらいひらいてると、もう開いて固くなってしまい、新芽とは呼べないのでは?つまりnotコゴミ。
先端くらいはギリギリ柔らかくて食べられそうな限界コゴミもいくらか混じっています。
いけるか!? ※一応とりました

なお、春の山には色々なシダ植物がいて、どれがコゴミがわからん!!
…て状態になりがち、見分けるポイントを書いておきましょう。
コゴミの見分け方
・株の中心から放射状に伸びる
・葉の色はライトグリーン、柄はディーブグリーン。毛はつかない
・茎の中央に黒い線がある
・胞子葉は春でなく、夏にでてくる(中央から別に生えてくる)

以上、私はこんな感じで見分けています。
いい感じのコゴミを探して標高を変える
さて、この辺は限界コゴミばっかり。
「これは冬と春の中間を攻める必要があるな!」
というわけで、今度は逆に標高を100m~200mほど上げて探していきます。
緑と枯れ草の中間くらい。いい感じの沢をてくてく登っていると…
きたーーーー!
コゴミだ。これはまさしくコゴミ!!
このあたりはちょうどいい季節らしく、いい感じのコゴミがわさわさ。やったぜ。
葉が開いていない、茎が柔らかいものを選んで柄を根本からポキリと折り取ります。
採取にコツはありませんが、全ての葉をとりきると枯れてしまうことがあるので、1/2~2/3ほど残しておきましょう。
時期さえあえば沢山生えているので、2/3残しても全然困らないのが、コゴミの楽ちんなところ。
ゲットした大量のコゴミ。なににしましょうね♪
コゴミは下ごしらえ不要
コゴミの下ごしらえは簡単、というかほぼ不要。
塩を少し入れたお湯で、サッとゆがいて冷水でしめればOK。
後は煮るなり焼くなり、そのまま食べるなり、なんでもオーケーなお手軽山菜。
そのまま味噌をつけるだけでうまい!

余ったら水に漬けて冷蔵庫に入れておけば、数日はそのまま美味しく食べられます。それ以上の場合は冷凍しちゃいましょう。
この日の夜は山菜づくしのフルコース。
・イタドリの漬物
・三つ葉のおひたし
・コゴミマヨネーズ
・リョウブ飯
コゴミは茹でてマヨネーズをかけるだけでうまい。優秀!
パキッ☆ポキッ☆という軽い食感が持ち味。
それでいて繊維質もなければ雑味もない、あっ、ちなみに限界コゴミもちゃんとうまいですよ。パキポキ感が薄まりますけど。

マヨに飽きたら味噌を入れ、カツオブシをかけます。ちょっと汚いけど…うまい。

翌日はアサリがあったので、
アサリのパスタ、コゴミトッピング。

具としてのポテンシャルがでかいのもえらい。
ごちそうさまでした!
まとめ
春ごろ、コゴミを求めて郊外の山に行ってきました。お目当ての場所はまだコゴミが出ていなかったため、標高を下げたり、上げたり、ちょうどいいコゴミ探し。結果的に三箇所めでいい感じのコゴミをゲット。
持ち帰ったコゴミはサッと茹でるだけ、あとは何にしても美味しい。ぜひ皆さんも標高を上げたり下げたりして探してみてください。
コゴミ(クサソテツ・草蘇鉄)
【採取場所】山裾、谷筋
【採取時期】春
コウヤワラビ科クサソテツ属。いわゆるシダ植物のなかで美味しく食べられるもののひとつ。可食なのは春の新芽でぐるぐると渦を巻いているもの。これがコゴミと呼ばれる。見分け方は、色・茎の線の有無・毛の有無、など。胞子嚢は夏ごろ、株の真ん中からでてくる。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】コゴミの味噌マヨあえ
【材料】
コゴミ
マヨネーズ
味噌
かつおぶし
【作り方】
1.
コゴミは塩をひとつまみいれたお湯で、サッと(15秒~30秒ほど)茹でる。
2.
茹で上がったら冷水でさまし、水をよくきる。
3.
マヨネーズと味噌を一対一で混ぜ合わせる。
4.
2を3でよくあえる。
かつおぶしをふりかけて完成。お酒にもご飯にも合う。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません
この記事のトラックバックURL
記事の検索はここから!
【とって食べるドキュ】第1話 特定外来生物アライグマ 好評配信中!
新着記事はコチラ!
: 野草・山菜
ヨメナは万葉集にもでてくる美味しい食草
秋、千葉の田舎を歩いてると、とある花に目が止まりました。 「あれ?これ食草の図鑑 ...: 陸
ダチョウは恐竜の足!? by米とサーカス。ついでにラーメンを作ってみた
友人に 「米とサーカスで "てあしまつり" やってるんで、いきませんか!?」 「 ...: 野草・山菜
ツバキの花を天ぷらで食べて、ジャムにしてみた
春に、山へ山菜採りにいってきました。 いくつかターゲットに目星をつけてたんですけ ...: 海
スガイかウツボで腹痛!胃カメラやってきた話
春、「釣りにいきたい」ということで海にやってきました。 この時期、コンスタントに ...: キノコ
キシメジは毒か?食か?おいしいのか?
キノコとりにいくと『たくさん生えてるけど、とって帰るか迷うキノコ』がいます。 そ ...にほんブログ村 ポチってね!
活動の支援、募集してます!!
当サイトは”アフリエイト・プログラム”に参加しております。広告クリックや商品の購入が、執筆活動の助けになります!!