クワの実あんにんはルビー色の輝き

2024年5月19日野草・山菜クワ,季節【夏】


6月上旬、梅雨入りを待つばかりのこの時期、

毎年恒例のカミツキガメとりにいってきました。

結果は渋め。

複数人で挑んだものの、チビカミツキガメ一匹だけ。
このあたりは駆除されきったのでしょうか?

カミツキガメ

他にいい場所ないかな~?

と、バイクで走り回っていると・・・

地面に黒いツブツブを発見。

クワの木

おっと、思わぬ収穫、

クワの木です。

クワの実を簡単にとるならビニールシートがオススメ

実が真っ黒でまさに食べごろ♪

「いっちょいただいて帰りますか~。」

と思ったのですが、

枝が高くて手が届かない…!!

ならば!

とバサッとビニールシートを広げます。

クワの木

続いて、釣り竿で、枝をギシギシ揺らします。

クワの木
ちなみにこの後、竿先が折れました(道具は用法を守って使いましょう!)

すると…

ポトポトポトポトポトポト!

クワの実のとりかた

と、食べごろの桑の実が落ちてくるわけですね。

ひとしきり揺らしたら、ブルーシートを傾けてザザッと回収。楽ちんですね。

クワの実のとりかた

ひょいっとそのまま食べても美味しい。
ほんのり甘くて、キイチゴみたいな風味です。

クワの実入り杏仁豆腐のススメ

さて、とってきたクワの実は傷まないうちに調理します。

今回は大好物の杏仁豆腐を作ることにしました。

クワの実あんにんを作ろう

まずを沸かし、杏仁霜(きょうにんそう)、砂糖、寒天を溶かします。

クワの実の料理
杏仁霜を入れると中華料理店の杏仁豆腐の味に。中華街とかで売ってますよ

ここで牛乳を加え、沸騰直前まで温めます。

仕上げにアーモンドエッセンスを加えたら、火を止め加熱終了。別の容器へ移します。

クワの実の料理
杏仁豆腐の香りの正体はコレ。ドクターペッパーの香りともいう。そこらのスーパーに売っています

これを冷ますと固まるのですが、

放置すると分離してしまうので、人肌程度の温度になるまで、10分に1回ほどかき混ぜます。

クワの実の料理
何度か混ぜるのを忘れ、白から透明のグラデーションが美しい杏仁豆腐?の作成に成功済み

ある程度冷めたところで、クワの実を投入します。

実に少量の水と砂糖を加え、沸騰するまで煮て、殺菌しておきました。

クワの実の料理
加熱しないまま加えるとカビが生えるのでご注意

ザルで汁をきって、実だけを流し込みます。

ざざっとね。

クワの実の料理

そうしたら、冷蔵庫へIN、数時間で固まることでしょう。

残ったクワの実の茹で汁、

これは杏仁豆腐のシロップにしちゃいましょう。

クワの実の料理

味見しつつ砂糖を追加。

また、クワの実は酸味があまりないので、レモン汁を加えておきます。

クワの実の料理

クワの実シロップ完成♪

これも冷蔵庫で冷やします。

クワの実の料理

クワの実あんにんを食べよう

…数時間後。

そろそろ固まったかな?

サクッと包丁を入れてみます。いい感じの手応え。

クワの実の料理

ここにシロップをだばーっと流して…

クワの実の料理

だばーーーー。

ああああ、やってしまいました!

テーブルの上が血の海に!

クワの実の料理
ポリフェノールを豊富に含む真っ赤なエキス。服に付くと落ちないヤツ

気を取り直して、盛り付けます。

完成!

クワの実入り杏仁豆腐

クワの実の料理

キラッキラですね~。

自画自賛ですが、めちゃくちゃ美味しそうじゃないですか??

桑の実がルビーのように煌めいちゃって、なんだか食物とは思えないほどの美しさ。

クワの実の料理

眺めてばかりではなく、いただいてみましょう!

パクリ。

もふもふ…

美味しい~~~~。

クワの実の料理

杏仁豆腐クワの実相性がすばらしい。

クワの実の穏やかな風味が、杏仁豆腐のさっぱりした香りとマッチ。爽やで、暑い日に食べたいデザートってかんじです。

あと引くシロップのベリー風味もたまりません。

コレは良いですね~!
またクワの実に出会うことがあれば作ることにしましょう。

ごちそうさまでした。


まとめ

たまたま出会ったクワの実、たいへん美味しかったです。

木によって風味が違うのですよね。今回のものは、甘みは穏やかなのですが、香りが強くて実も大ぶり。柔らかくて、ヘタや芯を丸ごと食べても気にならないほどでした。

品種とか、育った土地とかによるものなのでしょうか?
美味しい野良フルーツとの一期一会に感謝ですね。(ベリーだけにね)

クワの実(桑の実)

【採取場所】河原、山裾、土が剥き出しの河原に自生していることが多い
【採取時期】6月、梅雨入前
クワ科クワ属。養蚕でカイコのエサとして利用されたのが有名だが、実も食べることができる。英語ではマルベリー。自生していた品種はヤマグワという品種で、養蚕のために中国からもたらされた品種はマグワ、どちらも美味しく食べる事ができる。食用専門の品種もある。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

図鑑があると野山が楽しく♪

食べるだけではなく、薬効に関しても説明してる本

山菜採りにはツールバッグ!

【おまけ料理レシピ】クワの実あんにん

【材料】(ボウル一杯ぶんくらい)
クワの実 xたっぷり
牛乳 x400ml
水 x200ml ※杏仁豆腐用
砂糖 xお好みで
粉寒天 x小さじ3~6
杏仁霜 xお好みで(なくてもOK)
アーモンドエッセンス x少々

【作り方】
1.
クワの実を採取します。黒いものが食べごろ。
だいたい手の届かないところに実っているので、揺らして落すのが楽ちん。
ビニールガサ(反対側)で受け止めるか、ビニールシートを引いてキャッチするのがおすすめ。

2.
少量の水(分量外)を沸騰させ、砂糖を加え甘いシロップを作ります。
そこに、よく洗ったクワの実を加えたら、火を止め、冷まします。

3.
少量の水(分量外)で粉寒天をといておきます。量で食感が変わるのですが、全体の水分200mlに対し小さじ1だとユルユル、小さじ2で硬めです。好みで調整してください。初めての場合は多めにしておくのがオススメ。
杏仁霜も同じように水でといておきます。

4.
別の鍋に、水200mlを沸かします。砂糖を少々(好みですが、大さじ1~5くらい)加え、よく溶かします。
そこに、3の寒天と杏仁霜を加え、よく溶かします。

5.
溶けたら、牛乳を少量づつ加えます。
沸騰する直前で、アーモンドエッセンスを数滴加え、火を止めます。

6.
5を型(大きめのボウルとか)に流し込みます。
流し込んだ後、人肌程度(手に持てるくらい)になるまで、ときどきスプーンで優しく混ぜます。

7.
冷めたら、2の茹でたクワの実をザルで実とシロップとわけ、実だけを6に加えます。
その後は冷蔵庫に入れて固めます。4~5時間ほどで固まるはずです。

8.
残ったシロップに、軽く砂糖とレモン汁で味付けをします。
これも冷蔵庫で冷まします。

9.
7が固まったところで、包丁で格子状に切れ目を入れ、8のシロップを流し込んだら、完成です。