ツバキの花を天ぷらで食べて、ジャムにしてみた

2025年7月6日野草・山菜ツバキ


春に、山へ山菜採りにいってきました。

山菜をとってる山道

いくつかターゲットに目星をつけてたんですけど、今回やりたかったのはツバキ。

ヤブツバキの花

でっかいピンクの花をつけるあいつ、食べられるらしいんでやってみたかったのです。

いわく「天ぷらで美味しい」とのこと、

そうなの?レッツチャレンジ。

ツバキの木の見分け方、とり方

あこちらがツバキの木、

在来の植物で、雑木がしげる山林にけば、必ずと言っていいほど生えています。

ヤブツバキの花

白っぽい木肌と、艶のある葉っぱが特徴、

ヤブツバキ

公園にもはえてて見慣れてるのですぐわかるのではなかろうか、

春ごろに花をつけます。シーズンを通して新しい花が出続けるので採取しやすいタイプ。

ヤブツバキ

足元にピンクの花びらが落ちていればツバキの生えてるサイン。わかりやすい。

ヤブツバキの花

花はでっかくて見ごたえがあるのですが、意外と見向きもされないのはなんででしょう?見慣れてるからなのかな。

ヤブツバキのつぼみ

山菜の本によるとツバキの花は食べられるらしい!

たくさん花がついてますし、ちょっと貰って帰って食べてみましょう。

ヤブツバキの花をとる

ぷちぷち、

ヤブツバキの花

香りはどうなのかな?

クンクン、

ほんのりフローラルな香りがしますね! 甘い系でもいけないかなあ。

ヤブツバキと私

あっ!?

鼻の頭に黄色い花粉がついちゃった!?

ヤブツバキと私

花粉症だけど大丈夫かな(笑)

ツバキの花を揚げて食べてみた

というわけで、今回の山菜採りの成果はこんな感じ、

今回の目玉はこちら、ツバキの花。

こんな鮮やかな食材、中々ないですね!華やかで大変よい

ツバキの花

さっそく「天ぷら」やってみましょう。

どれが美味しいのかわからないので、つぼみ~開いたものまで様々なパターンをとってきました。

ツバキの花

ガクだけとりのぞいておきます。

ツバキの花

カラッ!と揚げて、成長具合ごとに食べ比べてみることにします。

ツバキの天ぷら

ツバキの唐揚げ、

いただきます!

ツバキの天ぷら

まずはでっかいのからいっときましょう!

ツバキの天ぷら

ぱくり。むぐむぐ…

おっ!

けっこう美味しい。

ムチムチして肉っぽいですね?

代わりに花の香りはほぼないです。

ツバキの天ぷら

そして、なんか苦い、

どうやら中央の雌しべのぶぶんが苦いようです。

種を作るのに大事な部分だけ守ってるのかな?

続いて、一口サイズのツボミもいってみましょう、

ヤブツバキの天ぷら

がじっ!

もぐもぐ…

やはり香りはなくて、そしてちゃんと中央はほんのり苦い。

ツバキの天ぷら

なるほどですね、この手のものには珍しく、

・若いものよりしっかり開いたほうが美味しい

でもって、

・中央の雌しべは美味しくないので取り除くべし

ってかんじですね、なるほど。それだけやれば、かなり美味しい部類

ツバキの花をジャムにしてみた

続いて、香りを利用する甘い系もいってみたい、ということで

ジャムを作ります。

ここからはアリサさんにバトンタッチ!

中央の花弁が苦いことがわかったので、取り除きます。

ツバキの花

こんな感じでいいでしょ、

天ぷらにするときもこれでいいと思う。

ツバキの花びら

これをワインに漬けてしばらく置いておきます。

ツバキのワイン漬け

そしたら、レモンの輪切りと一緒に煮ます。(ペクチン要員)

ツバキのジャムを作る

ぐつぐつ、

花びらからきれいなピンク色がでてきました。

ツバキのジャム

きれーに色がでましたね~~~!

ツバキのジャム

できたてをパンにつけて食べてみましょう!

ツバキのジャム

がじっ、

さくさく…

なるほど。フローラルな香り、アルコールに漬けたおかげか?香りがちゃんでてる気がします。

こってりした整髪料みたいな香り(褒めてるの?)

ツバキのジャム、いい感じなのではなかろうか。

ごちそうさまです。

まとめ

ツバキ花を揚げたり煮たりして食べてみたところ、揚げればムチムチと肉っぽく、煮たらフローラルなジャムになる便利な植物であることがわかりました。

雌しべは苦いのですきなかた以外は取り除きましょうね。

ヤブツバキ

【採取場所】山林
【採取時期】春
ツバキ科ツバキ属。日本原産の常緑樹。山林でよく目立つピンクの目立つ花をつける。花を愛でるだけでなく、実は油をとるためや薬に使う。伊豆諸島では名物として栽培している。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia、野草を美味しく食べる本

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食べられる草の前に、食べられない草を学ぶのがオススメ(カナムグラは乗っていませんでした)

身近な野草の料理に詳しい本はコチラ

木の種類を調べるのに樹皮ハンドブックが便利

【おまけ料理レシピ】ツバキの花の天ぷら

【材料】
ツバキの花
天ぷら粉(タマゴ、小麦粉、水)

【作り方】
1.
ツバキの花はしっかり開いて、かつ傷んでないものを優しくつみとる。

2.
ツバキの花から花弁をはずす。
中央は使わない、花粉は飾りに使ってもいいかな?

3.
ツバキの花弁を軽く洗って、天ぷら粉をつけ、180度の油で揚げる。
※ツバキ油でやったら最高にツバキの香りがしそうだが、たぶん高い!

4.
カラッと揚がったら、塩か天つゆでいただく。