スッポンの釣り方。カラアゲが旨い。内臓はもっと旨い

2023年11月14日川・池スッポン,季節【夏】


また間違えてスッポンを釣ってしまいました。

スッポンを狙った釣りはあんまりやらない私ですが、スッポン以外を狙ってるときに釣れるんですよね。こいつ。

今回は友人宅に持ち込んでスッポンパーティ。

一人で食べるのは勿体ないし、それに成分が強すぎて鼻血とかでそうじゃん??

スッポンは全身が美味しいらしく…

「捨てるトコロがない!」と言われるほど、

せっかくなので今回はまるごと全部食べてみましょう。

そう睾丸もね!!

スッポンを料理する

というわけで今回はスッポンをさばいて食べた話。釣り方の話もしますよ!

スッポンの釣り方

とある夜、都内の河川でゆるゆるとナマズ釣りをしていた日。

釣り方はブッコミ釣り。エサはその辺のスーパーで買ったサバ。

時間は21時くらい。

この日のナマズは渋くて、お弁当を食べ終わってもさっぱり反応がなくって…

「今日はダメかなー?」

「もう22時だし、帰るかな…」

と巻いていたところ、ズシリ!と重たい。

ゴミでも引っ掛けたのかな…

まきまき。

あっ!

なんか違うのかかってる!!

「スッポンだ!!」

良型のスッポン。2-3キロくらいはあるんじゃないですかね、

狙ってないのにとれちゃいました。

流れの緩やかなワンドに出してた竿にかかってました。

思えば川の中央の竿にかかったことはないですね。そこがポイントなのかも?

スッポン釣りのコツ!

“スッポンは、大きい川の、流れの緩やかな場所に、サバを投げると釣れる!"

大事。ここテストにでますからねー!

やってきたスッポン

釣れたスッポンはいったん自宅保管、場所がないのでお風呂。

今回のスッポンはせっかくですし、内臓を食べてみたいと思いまして、腸管のフンを抜こうかとね。いわゆるフンだし。

お風呂になんかついたら嫌なので、次亜塩素酸で消毒したりしつつ、一週間ほど保管。

スッポンと消毒液

※後日、お風呂は徹底的に掃除しました。

キレイになったところでパーティ会場に持ち込み!

スッポンと私

さばいていきましょう。

スッポンのさばきかた

血抜き

まずは、首をずばっとやって血抜き、この血も料理に使いますよ。

背中の甲羅を外す

スッポンは包丁いっぽんでさばけるので楽ちん。

スッポンをさばく

甲羅をぐるっとやると、パカリと背中が開きます。

スッポンをさばく

内臓を取り出す

今回は内臓を味わってみたいので、内臓を丁寧に取り出していきます。

スッポンをさばく

白子が入ってました。男の子ですね。美味しいのかな?

スッポンを料理する

キモ。肝臓ですね、胆嚢だけはダメそうなので切除。

スッポンを料理する

モツ、胃と腸管。これも食べてみましょう。中身は絶食させ抜いてますが、念のためハサミをいれてきれいに洗います。

スッポンの腸管

腹甲を外す

あとは身を取る作業、腹甲の外周に沿って包丁を入れ、外します。

スッポンをさばく

エンペラを外す

スッポンの甲羅の外周ぶぶん。エンペラと呼ばれる部位なんですが、実はこれ軟骨。簡単に外れます。

スッポンをさばく

手足をはずす

そしたら手足を左右で分けていきます。これも骨にそって包丁を入れれば簡単に外せます。

最終的に、手足・尻尾・頭の6つのパーツに分割できます。

下茹で&薄皮はぎ

解体を終えたら湯むき。沸騰直前のお湯にくぐらせ、

スッポンを料理する

冷水でさまし、薄皮をはいでいきます。

スッポンを料理する

この薄皮をはぐことで臭みなく美味しく食べられるわけですが、地味にこの作業が一番大変だったり…。

うまくいけば引っ張ってはがせるんですが…これが中々…

スッポンを料理する

かなりしんどくて、

やり終わることには疲弊をして…

だいたい↓こんな感じ

カメはと調理が大変でネェ…。

スッポンを料理する

今回は亀をカラアゲで食べたい!

ということで、手足は肉をそいで、ニンニク醤油だれに漬けちゃいます。黄色いのは脂肪!

スッポンを料理する

そしたら片栗粉をつけて、いい感じの油で揚げるだけ。トリ肉とおんなじ。

スッポンを料理する

スッポンのカラアゲは、全カラアゲ中ナンバーワンのうまさ。(私調べ)

コツは二度揚げすること。ジューシーに仕上がるんですよ。ジューシーに!

スッポンのからあg

内臓は茹でて食べてみようかな、

腸管、胃袋、肝臓。

スッポンを料理する

白子。

初めてなのですが、はたして?

スッポンを料理する

スッポンは捨てるトコがないというくらいですし、旨い…はず!

スッポンのカラアゲはうまい!

そんなわけでスッポン料理が完成!

カラアゲ。やはりこれが至高にして最高…

スッポンの料理

ガリッと噛めば、内からあふれるカメ汁…

ジューシーかつ雑味のないコッテリとした旨み!うまいですよスッポンは。

スッポンのからあげ

甲羅とエンペラでスッポン汁も作成。ぷりっぷりでうまい。

スッポンの料理

血は鶏肉と炒め物に。最高の調味料になるんですよ。

スッポンの料理

スッポン、いいなあ…。

スッポンの内臓はもっとうまい!

んで、今回は内臓ですよ!

まずはレバー。シンプルに茹でただけ。

スッポンの料理

友人が柑橘を使ってタレを作ってくれました!これをかけていただきます。

まずはスッポンの肝臓から。

カメのキモ、いただきます!

スッポンの肝臓

もっちゃもっちゃ…

ん、美味しい!

キモらしいまろやかな風味と、しっとりとした甘み。とうぜん臭みもなくって、カメの内臓…うまいぞ!

続いて胃袋腸管。

スッポンの料理

コリコリ

これもうまい。貝や甲殻類をよく食べるためでしょうかね。弾力しっかり。

スッポンのからあげ

それでいて、硬すぎず、噛めば噛むほど旨味が染み出す…良い、良いぞ。

最後は…白子!

ちょっぴり躊躇するアレ!

まるごとだと睾丸感があり不気味でしたが、ぶつ切りにすると、なんか明太子みたいで美味しそうに見えますね。フシギと、

スッポンの料理

タレをかけたら料理に変身…!?

これなら…食べられそう。

スッポンの白子

意を決して、いただきます!

ぱく。

スッポンの白子

あぁーーーーーーっ!!

ちゃんと美味しい。

こってりとした。チーズみたいな乳製品の旨さ。

魚でもなく、牛豚でもなくて、すっごくうまい。魚の白子が苦手な私でもイケます。

ごちそうさま!

まとめ

その辺の川で釣ったスッポンをさばいて食べました。釣りのポイントは流れのゆるい場所を狙うこと。だいたい違うものを釣ってると間違えて釣れます。

今回は全身を食べてみようと内臓を余さず食べてみたのですが、想像以上に旨くてびっくり。新しい発見がありました。苦手意識をもたず何でも意外と食べてみるのは良いものです。

スッポン

【採取場所】河川
【採取時期】5月~9月
スッポン科スッポン属。甲羅の一部軟骨化しており、手足を引っ込める事ができないが、かわりに石の隙間など狭いトコロに入り込む事が可能。カメ類の中ではもっとも遊泳に特化したタイプで、手足は想像以上にマッチョ。陸でもかなり早い。

参考にさせていただいた資料:Wikipedia

宣伝コーナー

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スッポン釣りの針は、ワーム針がちょうどいい

安くて最強のオモリ。スッポン釣りには欠かせません

【おまけ料理レシピ】スッポンの白子のポン酢あえ

【材料】
スッポン♂ の白子
醤油
柑橘(ミカンとかシークワーサーとか)

【作り方】
1.
スッポン♂をさばいて白子を取り出す。

2.
白子は塩をふってヌメリを落とす。

3.
白子を沸騰したお湯でしっかり目に茹でる。

4.
冷水にとりキレイに洗う。まくをとる。

5.
醤油に柑橘をしぼり、塩で味を整える。

6.
4を輪切りにして、5をかけたら完成。
日本酒に合う味!