タニシを池でとって食べてみたら、ガリガリした件
タニシって食べられるの?
田んぼの近くでよく遊んでいた私は子どもの頃からタニシをよく見ていました。
タニシってのは淡水の巻き貝、そこらの池とか川とか田んぼにいます。食べられるか気になるので、親に聞くわけですが、
「食べられない」って答えが返ってくるんですよね、まぁ世の中だいたいそう。
常識的に考えて、
池にいる魚はくさい=池にいる貝もくさい
ですよね。海にいる貝を食べてたほうが安心、
これが、どうやら食べられるらしいと最近知りました。かつ、うまいらしい。海外にはタニシ料理があるんだとか。

そうなの!?
「それなら食べてみなくちゃ」ということで、仕事帰りにタニシをとりにいって食べてみました。今回はそんなタニシ食のレポートです。
タニシをとりにいく
仕事が終わった後(夜)、都内のとある池にタニシを取りに来ました。不審者ムーブ、気をつけます。
ここは以前にザリガニ釣りにきたとき、タニシがいたのを見ていたスポット。
タニシは調べてみると面白くって、濾過摂食・コケのはぎとり摂食・デトリタス(水底沈殿物)の収集摂食、をぜんぶやるすっごい貝らしいんですよね。適応能力が高い。
ここのタニシは石の隙間にはさまって、石壁のコケを食べているようでした。
ぐーっと手を伸ばして、ゲット!
タニシは複数種類いるらしく、種類はぱっとわかりませんが、おそらくヒメタニシというやつではなかろうか?
水草にくっついてたり、水底を這っていたり、思い思いの場所にいるタニシたちを捕獲していきます。
なるべく大きいのをとってちっちゃいのはリリース。貝類は育つの遅いですからね。
20~30分ほど採取して、20粒ほどのタニシを拾い集めました。試しに食べてみるならこれくらいでよかろう。
タニシの下処理を行う
さすがに都内のそこらの池にいたのをすぐ食べるのはナァ…ってことで、しばらく泥抜きをすることに。
1週間後、
「ん…???」
なんか増えてません???
ちっちゃいのがたくさん。

なんか子ども産んでますよ??
ツイッターで聞いてみたところ、タニシではよくあることらしく、環境が変わると子どもを生むんだそうです。
卵胎生であり、親に近い形で親からでてくるんだとか、へぇーーーー!生命の神秘。
ベイビィたちよ、大きくなれ!ってことで、昆布でもあげてみることにします。育つか知らないけど。
それはそれとして親をいただきましょう。
二週間ほど泥抜きをしまして、最初は出ていたモヤがでなくなりました。タニシ同士でなめあったのか?カラも綺麗になっています。
タニシを食べてみる。味は?
では綺麗になったタニシを茹でていきます。
沸騰したお湯に塩を軽く入れて、5分くらい。
いい感じに湯がいたら、ダシをわけます。
タニシ料理の話を聞くと、このダシがうまいそうなんで、とっておこーかと、
タニシの塩ゆで、完成!
タニシっていうと「これを食べるのかあ…!」ってネガティブなかんじですけど、茹で上がっちゃえば海の貝とそうかわりませんね。つまり美味しそう。
さっそく食べてみましょう。
つまようじでほじって…
身に弾力がありますね~!ほじりやすい。
つるん♪とでてきました。
それでは、いただきます!
もぐ…
じゃり…じゃり…
うおおおおおおおおおおおおおおおお!
稚貝はいってるうううううううううううううううう!!
生まれる前の赤ちゃんが入っていて、卵胎生ゆえ既にカラがあるということ、つまりそれがジャリジャリする。
手で分けていくと入ってる…入ってる…(笑)
これにあたると食感がイマイチ、少なくとも貝に求める食感ではない…。メスは一旦カラから抜いて、内蔵と稚貝を除いてから食べるのが正解っぽいですね。
とはいえそれだけ食べれば美味しく食べられます。アリだと言えるでしょう。
タニシ、おいしい。
タニシのスープが美味しい!
んで、実はこっちが本命感もあるタニシのスープ。
軽く茹でただけで、黄金色のスープがとれたんですよ、
軽く塩で味を調整して…いただきます。
ずず…
うっま!?!?
めちゃめちゃ濃厚なダシが出てます。スッポンの出汁みたいな、コイの中骨を煮たスープみたいな、丸くて旨味の強いダシ。クセもない。
タニシ単体ですよ?
ショウガもネギも入れてないし、5分程度煮ただけ。
そんなんでこんな味でます??
すっごいなタニシ…。
なるほど、スープ料理にするわけだ。ごちそうさまでした。
まとめ
タニシを食べる文化があるということを知ったので、都内のそこらの池でタニシを拾って食べてみました。
二週間ほど泥抜きをして食べてみたところ、ヒジョーに美味(稚貝が入ってること以外は)、そしてスープがめちゃめちゃうまい。次回はこのスープを使って料理してみたいですね。すごいぞタニシのポテンシャル。
はっ沢山こどもつくるし養殖したらいいのでは、びじねすちゃんすっ。
タニシ(田螺)
【採取場所】田んぼ、池、河川
【採取時期】通年
螺とは巻き貝のこと。田んぼに居る螺でタニシ。日本にはまるっこいマルタニシや細長いナガタニシ、小さいヒメタニシ、デカいオオタニシなどがいる。本文中の個体はヒメタニシと推定。卵胎生で成長した子貝を生む、環境が変わると生みやすく、とってきたあとはよく産むらしい。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】タニシの塩ゆで
【材料】
タニシ
塩
【作り方】
1.
タニシを採取する。
2.
タニシを流水、もしくはぶくぶくをつけて日に一度水を変えつつ、
ドロ抜きを1週間~2週間行う。
3.
沸騰したお湯に薄味程度の塩を加え、タニシを投入、5~10分ゆでる。
※スープメインの場合は30分ゆでる
4.
茹で上がったらスープと貝にわける。
5.
スープは好みで塩味を調整し、好みでワケギを浮かべ、いただく。
貝は食べるときには稚貝を避けるとベター。ガリガリを楽しみたい場合はそのままでOK(ガリガリを好む地域もあるらしい)。
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