東京でとって食べる生活

カミツキガメ10連ガチャで美味しい奴をとった話

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カミツキガメという危ないが美味しい亀がいる。テレビで紹介された事もあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなカミツキガメをとって食べた話です。

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カミツキガメって?

アメリカ原産、淡水性の亀。甲羅や尻尾がギザギザでガメラみがあり、たいへんカッコイイ。昔はペットとして人気だったそう。

ところが逃されたペットが野生化し、天敵がいない日本では野生でも余裕で生き残り繁殖。関東では主に印旛沼水系に定着してしまいました。

カミツキガメはその名の通り、危険を察すると噛み付いてきます。大型化することもあり下手に触れると大怪我をする恐れも。現在は行政により大規模な駆除が進められておりますが、根絶には至っておりません。

カミツキガメの国内移入状況、国立環境研究所 侵略生物データベースより

そんなカミツキガメ、原産地では食用になり、たいへん美味しい生き物です。テレビでも鉄腕DASHとかで捕獲&調理していましたので、ちょっと有名になってきたかもしれません。

カミツキガメのカラ揚げ@しっぽ

カミツキガメを捕まえにいってきた

さて、今回はそんなカミツキガメをつかまえにいってきました。

春の連休が終わってようやく気温が安定してきたころ、目的地は印旛沼水系、捕獲手段は釣り。河川と田んぼの交じる地域で狙っていきます。

カミツキガメは夜行性。日が暮れる少し前くらいに友人と駅で待ち合わせ、もともと下見をすませていたポイントを目指して移動開始。

実は今回が初回ではなく以前にも何度か捕獲にきています。前回は悔しくもボウズで終了。現地でローラー作戦による駆除が行われており、そこらじゅう亀とりトラップだらけ。亀の子いっぴきいいやしませんでした。

今回はそのリベンジ。今度こそとってやる…というわけで秘策を用意してきました!

カミツキガメ10連ガチャ

カミツキガメが釣れる確率は体感ひとばん粘って10%くらいです。

捕獲イメージ@いらすとや

確率ひくッ!

と思ったあなた、そのとおり。釣りは効率が悪いのです。

ちなみに行政はローラー作戦(とにかく大量のトラップを決まった範囲に敷き詰める)で駆除をやってます。

今回は対策として、我々もローラー作戦、とまではいきませんが手数を増やす作戦を用意してきました。

私のいく地域で釣り竿をたらすポイントのうち半分は陸から1メートル下くらいの小さい用水路。

用水路、こんなところ(イメージ画像)

カミツキガメは川の本流にもたくさんいますが、産卵や越冬のため陸にあがっている個体も多く、彼らは農地ワキの用水路に住み着いて暮らしています。

水深も浅く、水路は幅1メートルほど。こんなところに本当に住んでるのか?と思うようなところにウヨウヨおり、今回狙うのはそんなカメたち。

こんなところで釣りをやるのにキチンとした竿はいりません。ペットボトルかそこらの草を竿代わりに糸を結べばそれで十分。真下にポチャンと垂らしておしまい、シンプルなものです。

糸・オモリ・針のみ、道具についてはまた別の記事で

こういった簡易的な仕掛けを、広い範囲に、とにかく沢山、最低でも10コ以上しかけます。

名付けて、わくわくカミツキガメ10連ガチャ大作戦。

みんなだいすき10連ガチャ

今回はこれで手数を増やし捕獲を狙っていきます!

しかしこれには欠点がひとつ。数多く仕掛けると、場所を忘れて仕掛けロストしてしまう可能性があります。

今回は目印にテープを巻き、写真を取る形で対策をします。

テープがないと、ぜったいに仕掛けの場所を忘れてしまいます

水路は農家の財産、針や糸などの危険物を現地に置きざりにしてしまう事のないように気を付けます。

釣り竿仕掛けて夜が更ける

さて、予定していた場所に到着したら、さっそくこの仕掛をどんどん準備していきます。

ちなみに餌はサバの切り身。半額シールのついたやつをスーパーで買って塩漬けにしておきました。

仕掛ける場所は、カミツキガメの居そうな場所を意識。水路はコンクリではなく土壁の場所、アシが茂った場所、身を隠せる水かさの場所、などをチョイス。

なるべく広範囲、ただし仕掛けを回収できる範囲でセットできるよう心がけおいていきます。

こういうところに仕掛けます

糸をきり→針とオモリを結んで→サバの切り身をつたら→水に沈める。この単純な作業をセッセと何度も繰り返していきます。地味にたいへん。

あわせて川のほうにもアタック。こちらは普通に釣り竿によるブッコミ釣り。数本の竿でそれっぽいところにを投げ込んでいきます。

川はこういうところを狙っていきます

15箇所ほど仕掛けたでしょうか、一通りやりとげたら休憩。
あとはノンビリかかるのを待ちます。

ですがこれで終わりではなく、ときどき仕掛けを引き上げてエサの状態を確認する必要があります。

この時期はザリガニが出てきて餌を食べてしまうため定期的に餌を交換しなければなりません。地味にこれがイチバン大変、いっぱい歩くのでいい運動になってしまいました。

そしてようやくのカミツキガメ

そろそろ眠くなってきた深夜1時頃、懐中電灯を片手に見回りをやっていたところ。水路にかけた竿のうち一つの糸に、ズシン!と今までにない重みを感じます。

ついにきたかーーーーー!!とはやる気持ちをおさえて糸をたぐると

ぷっちん。

ああっ、力をかけすぎて、糸が切れてしまいました!!いや、もしかすると噛み切られたのかも!

いや絶対いま居たぞ。逃がしてなるものか!とすかさずタモ網で糸の先を探ると…手応えあり。とったッ!

でました。カミツキガメです!!

中型の個体で甲羅長30センチくらいでしょうか。

シューッ!!と威嚇の声をあげ、こちらを警戒。針を外そうとグリップを伸ばすと凄まじい勢いで噛み付いてきました。危ない、これは危ない。

大きく口をあけ、シュパッと首を伸ばして噛みつきます。残像が見えるレベル、コワ!

結局、その日は一晩かけて一匹で終了。ひとまずとれただけで上々でしょう。

洗濯ネットに入れてフェンスに袋をぶらさげる形で保存していたカミツキガメが朝方にフェンスをよじ登って脱走、印場沼にリアル忍者タートルの姿を見るか!?というアクシデントもありましたが、とりおさえ事なきをえました。奴の保存はトランクケースに限りますね。

とったカミツキガメは特定外来種に指定されているため、生きたままの運搬はできません。現地で首を落として絶命させ、合わせて血抜きもやって、持ち帰ります。

もちろんとったら食べます

その後は自宅に持ち帰り、待ちに待ったお肉にありつきます。カミツキガメ料理会としゃれこみましょう。

下ごしらえは、ノコでギリギリとバラして、ざっと下茹でし、ぴりぴりっと皮をはぐ…、というやりかたなのですが今回は割愛。このあたりの手順はいずれまた別の記事で書かせて下さい。

カミツキガメのお肉、不思議と臭みはほとんどありません

今回のカミツキガメ料理のメニューはお鍋とからあげ♪

というわけでまずはサクッと唐揚げに。後ろ足をまるっと醤油ダレにつけこみ、じっくり二度揚げしてみました。

お味はといいますと、鶏モモ肉と豚肉の中間のような味わい。かぶりつくとジューシーなコラーゲンがジュワワワッと口の中を満たします。

これはたまりません。自分でとったというのもあり格別、うま…。

お次はお鍋、唐揚げにしなかった甲羅や前足を二時間ほど煮込みます。

カメはある程度煮たところから突然うまくなる。スッポン鍋が好きな方がおっしゃっていました。先人の言うことはだいたい正しい…信じて待ちます。

二時間待って、甲羅がトロけはじめたところで完成。

ででん!カミツキガメ鍋。見た目の破壊力バツグン。

お味は、よく煮たおかげで臭みはカケラもなく、魚介系や貝のような深い滋味を感じます。卵を入れてないのにどこか卵入りスープのような蛋白質の旨味も。上品で大変おいしい。

そんなこんなで、一匹まるまるを完食。

ごちそうさまでした!おいしかったー!!


○まとめ

カミツキガメ捕獲のリベンジが出来てよかった!

このカメはホントーにびっくりするほど美味しいです。スッポン並み、いえそれ以上かもしれません。身近にこのカメが住んでいる方にはぜひとって食べていただきたい。味については後悔させません。

カミツキガメ自体の危険性や、水辺の夜釣りの危うさもありますので、捕獲の際にはじゅうぶんお気をつけて。どうぞ行ってらっしゃいませ。

■カミツキガメ
カメ目カミツキガメ科カミツキガメ属。北アメリカ原産。夜行性で、日本では主に4月~9月頃に盛んに活動、5~6月に陸にあがって産卵をする(参考:環境省、カミツキガメ防除の手引き)。雑食で甲殻類や小魚、藻類など何でも食べる。印旛沼水系個体の胃袋からは頻繁にアメリカザリガニの殻がでてくる、故郷の味なのかもしれない。

【おまけ料理レシピ】カミツキガメの唐揚げ

【材料】
カミツキガメ後ろ足(前足でも可)x2本
片栗粉 x適量

A
ニンニク(チューブ可)x少々
しょうゆ x大さじ2
酒 x大さじ2
コショウ x少々

【作り方】
1.
カミツキガメを解体する。(手順は近日中に別記事で記載予定)

2.
後ろ足は下茹でし、薄皮をはいでおく。

3.
Aをボウルにあけよくまぜ、2を入れ、よく揉み込み、5分ほどおく。

4.
3の水気をきり、片栗粉をたっぷりとふりよく揉み込む。

5.
180度の油で揚げる。5分ほどで一度取り出し、2,3分冷ました後もう一度同じだけ揚げる二度揚げを行う。

6.
中心まで火が通ったら完成。熱いまま「お前は今からカミツカレガメだ!」という気持ちを込めてガブリといこう。


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