ヒラタケをその辺の公園で採取、ツキヨタケと見分けて食べた話
9月の終わりごろ、
「台風きたしキノコでも探してみよっかな?」

とその辺の公園をてくてくと散策していたところ(不審者じゃないよ!通報しないでね)、木から良い感じのキノコが生えてるのを発見。

手のひらほどの大きさの灰色のキノコがニョッキニョキ、
一見、地面から出てるようにも見えますが、これは地中の根から発生してるっぽい。この見た目はヒラタケかな?

生えたばっかりらしく見とれるほどの美菌、光沢のあるカサがそそられますね。ひとつ懸念点はあるんですけど、持ち帰ってチェックしてみましょう。今回はそんなヒラタケの話。
ヒラタケってどんなキノコ?
こちらがそのヒラタケ、

特徴はまず木から斜めに出てくる子実体(キノコのこと)の出方。子実体が木から出てくるときに、折り重なり複数出てくるのも印象的。
木材腐朽菌の一種であり、菌は木の中におり弱るか死んだ木材を食べて成長しています。ちなみに今回はまだ生きてるモミジバフウがホストでした。

ヒダは根本からカサの先端までずっと続いてます。どこから柄でどこからカサか判断つかないほど。そのためツバはありません。

傘の色は淡い茶色~灰色で平らに開きます。それでヒラタケ。

断面は真っ白。質感は中実でしっかりと中まで身が入っています。

栽培種も多く出回っているので見比べやすいキノコ。ご興味ある方はまずはそっちでお試しあれ、ただ私は栽培種は菌床の味がするので苦手。原木のが大好き。
ヒラタケの季節は晩秋、でたのは9月
実のところ「ほぼヒラタケだろう」と感じはしたのですが、一つだけ不安がありました。それは季節。
ヒラタケをいつも見るのは11月くらい。秋の終わりの寒くなってきた頃に生えるキノコのイメージが強かったのですが、この時点では9月のまだ残暑の残る季節。

調べたり、友人に見てもらった限りでは特徴は完全にヒラタケに一致。
今回は試しに下茹でしたりもしてみました。熱を加えてみるというのも有効な判別方法のひとつで、キノコによっては変質したりします(アミアタケ)とかね。

茹でたヒラタケはよく縮み、ツルリとした風体になるわけですが、さて?

結果としては想定通り、よく縮みました。これだけの特徴が同じで9月に出るキノコは近い仲間の「ウスヒラタケ」というのがいるくらいでした、とはいえこれも可食キノコであるため問題なし。
「ヒラタケでOK。直前にちょっと寒い日が続いたので、それでスイッチが入ったのだろう」と判断して食べてみることにしました。キノコはむつかしい!
ヒラタケと有毒なツキヨタケとの見分け方
ヒラタケとよく間違うキノコにツキヨタケというのがおります。身近なところでもお爺ちゃんが…
と言っているくらい、ヒラタケとツキヨタケは間違いやすく、たびたび食中毒を起こす関係にあります。
毒キノコのツキヨタケの特徴は
・ツバと柄があること。ツキヨタケはヒダが連続せず、このツバで途切れそこから柄があります。
・ツキヨタケも断面は白いのですが基部に黒いシミがあります。ただ幼菌では白いこともあるので注意。
・ツキヨタケのカサの色は黄色~茶色で鱗片があるが個体によっては分かりづらい。


※形も個体によって変化があるため複数の特徴をチェックしてください。可能であれば大きいものと小さいもの両方を見比べ、少しでも怪しいのが混じっていればその群はやめるべきです。
私も念入りにチェックしました。ツキヨタケの特徴はなし。安全!
場合によっては同じ木にヒラタケとムキタケがどっちも生えてる…なんてこともあるので注意してください!
ヒラタケを食べる
安全チェックを終えたところで料理開始、汁ものでうまいキノコゆえ定番の味噌汁でいってみましょう。
玉ねぎとカボチャを加熱して、

そこに刻んだヒラタケを加えます。

カボチャを鍋で水から茹でたら溶けちゃいました。これはこれで美味しいですけど、カボチャの形を保って楽しみたい方は電子レンジで加熱してくださいネ。

味噌とかカツオ出汁で味を調えたら…完成。
ヒラタケのお味噌汁、

なんか情報量の多い料理が添えられていますが、気にしないでください…!
いざ実食。いただきます。
もぐ。むっちむっち…

うまい。
ヒラタケはそれほどクセがないキノコなのですが、これがカボチャ味噌の汁を吸ってうまいのなんの。
とりわけ食感が大変よい。ヒラタケは別名を「アワビタケ」とも言って、加熱するとキュッと縮んで歯ごたえが生まれます。これがアワビに近いツルツルコリコリ。
ごちそうさまでした。
まとめ
秋にその辺の公園でヒラタケっぽいものをとってきてチェックしたうえで食べてみました。ヒラタケはツキヨタケという毒菌に似ているので要注意なのです。
味はもちろん美味。やはり食感がいいですね。例えば貝出汁で下茹でしたあとに、油でソテーにしたりしたらアワビっぽくなったりしないかな?いずれ試してみたいところ。
風味:★★☆
食感:★★★
レア度:★☆☆
肉厚さ:★★★
ヒラタケ(平茸)
【採取場所】公園、山林
【採取時期】秋の暮れ
ヒラタケ科ヒラタケ属。山野に自生する木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)の一種。秋の深ったやや遅い時期に出てくる分解タイプのキノコであり、弱った木や枯れた木を分解する。その辺の公園とかの木にもよく生えてくる。特徴はツバはなく、柄の定義が曖昧というかヒダヒダがそのまま基部まで連続したような見た目である。肉質は白く中実、カサは灰色から薄い茶色。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
※野生のキノコを食べる際は自己責任でお願いします。よく観察し十分に鑑定する事を心がけて下さい。
似た毒キノコのツキヨタケとの見分け方(再掲)
毒キノコのツキヨタケはツバと柄があり、ヒダヒダが基部まで連続しない。カサは茶色であり断面は白めだが基部に黒いシミがある。色も形も個体によって変化があるため複数の特徴をチェックすること。

宣伝コーナー
【おまけ料理レシピ】ヒラタケの味噌汁
【材料】
ヒラタケ ※スーパーの栽培種でも可
カボチャ
タマネギ
味噌
ミリン
醤油
砂糖
カツオだし
コンブだし
【作り方】
1.
ヒラタケは割って一口サイズにしておく。
タマネギとカボチャもそれぞれカットしておく。
2.
鍋で火を沸かし、タマネギとカボチャを茹でる。
※カボチャが崩れるのを嫌うのであれば、カボチャはレンチンして最後に加える。
3.
しっかりめに火が通ったら、だし・ミリンとヒラタケを加える。
4.
味噌をといて加える。砂糖と醤油で味を整えて完成。









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